五時三十分起床。小雨。だが九州では未曾有の大雨となっている。街全体が雨に水没している。
仕事。アポイント調整で終日慌ただしい。妻の祖師ヶ谷大蔵での個展は、平日もかなりの来客があるようだ。ありがたい。
夕食は西荻窪のガード下にある焼き鳥屋さんの焼き鳥。炭火で焼いているからなのか、それとも鶏肉自体がいいのか、手頃な値段なのに鶏肉の味がしっかりしていてうまい。
読書は田中和生「叙事詩としての近代小説」(「群像」2019年9月号掲載)、漱石『こころ』論のつづき。人は誰もが時代のなかで生きる。だが、誰もが時代とともに生きているわけではない。大きなパラダイムシフトがあると、その変化を受け入れられない者が出てくる。基本的に、新しい時代はそこに救いの手を差し伸べたりはしない。残酷なようだが、このスタンスが生物学的には進化を促したのだろうし、人文学的にも多くの芸術作品を生み出すきっかけになったのだと思う。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/08/07
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