「群像」 2020年8月号掲載。まだ全部は読めてない。そして、またタイトルが微妙に変わっている。
新型コロナウイルスの流行中に、やたらに外猫にエサをあげてしまうダメな元警官の老人が引っ越すことになる。その老人が住んでいた家の解体工事によって、猫たちが潜んでいたらしき場所を発見することができた。猫たちの死期と、身を潜める場所との関係。猫の死のことが語られると、読んでいてつらくなる。そして、その老人の憎まれっぷりもまた、描写がひどくてひどくて、読んでいてつらくなる。同情はしないけど。ほんとにひどい人だから。
ぼくの猫の飼い方に関しては保坂和志の考え方に、かなり近いと思う。