わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

アポと焼き鳥

 五時三十分起床。小雨。だが九州では未曾有の大雨となっている。街全体が雨に水没している。

 仕事。アポイント調整で終日慌ただしい。妻の祖師ヶ谷大蔵での個展は、平日もかなりの来客があるようだ。ありがたい。

 夕食は西荻窪のガード下にある焼き鳥屋さんの焼き鳥。炭火で焼いているからなのか、それとも鶏肉自体がいいのか、手頃な値段なのに鶏肉の味がしっかりしていてうまい。

 

 

 読書は田中和生叙事詩としての近代小説」(「群像」2019年9月号掲載)、漱石『こころ』論のつづき。人は誰もが時代のなかで生きる。だが、誰もが時代とともに生きているわけではない。大きなパラダイムシフトがあると、その変化を受け入れられない者が出てくる。基本的に、新しい時代はそこに救いの手を差し伸べたりはしない。残酷なようだが、このスタンスが生物学的には進化を促したのだろうし、人文学的にも多くの芸術作品を生み出すきっかけになったのだと思う。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

 

 

 

こころ (新潮文庫)

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坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

 

 

 

 

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光の復活

 五時三十分起床。涼やかな朝。

 日中は黙々と仕事。ネットがつながらないので調べ物やメール対応に苦労。iPadを4Gデータ通信で契約していたのが救いだ。

 夕方、修理業者が来訪。光回線、電柱のところで不具合が発生し、加えてONU(宅内装置)も故障していたそうだ。これでなんとか復活。ありがとうございます。

 夕方は軽くウォーキング。夜はエアロバイク。

 

 読書は田中和生叙事詩としての近代小説」(「群像」2019年9月号掲載)のつづき。漱石『こころ』論。江戸時代からの大きな時代の変化に対応しきれなかった古い価値観を持つ人間の苦悩、という視点でこの作品を読み解いている。『坊っちゃん』との類似点があげられているのには納得。ぼくは『坊っちゃん』も『こころ』も日本文学史上最高クラスのKY小説だと思っているのだが、そうではない視点、でもKYという捉え方も実は根っこのところでは「時代が読めない」「時代になじめない」といった部分で共通しているような。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

 

 

 

こころ (新潮文庫)

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坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

 

 

 

 

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姉、なのか

 五時四十分起床。姉と遊んだりウダウダしたりする夢を見たのだが、ぼくには姉がいない。じゃああの女性は誰だったのだろうと、懸命に、脳みそを引っかき回すようにして思い出そうとするのだが、もちろんそんな行為は無駄である。そもそもあの女性にきちんと定まった顔があったかどうかも疑わしい。ざわちんのメイクみたいに変わりつづけていたか、それとも、はなっから顔なんてなかったか。
 身支度と朝食、新聞チェックと順調に済ませ、さて仕事、と思ったところで腹痛に見舞われた。一時間ほど動けず、横になった。その間、まどろみながら夢のようなものをみていた気がする。だが、例の女性は姿を見せない。
 九時過ぎ、復活。
 午後は小石川、そして大崎で打ち合わせ。
 夕食は荻窪ルミネの地下に入っている韓国惣菜店のお弁当。この店、本格的なキンパやチヂミ、キムチやチャプチェを手軽に楽しめるので、とても気に入っている。韓国人っぽいなまりのある年配(といってもたぶんぼくと同世代か少し上)の女性店員がものすごく愛想よかったのだが、今の日韓の状況を気にしているのかもしれない。でも、日常生活においては本当にそんなことは関係ない。
 
 読書は田中和生叙事詩としての近代小説」(「群像」2019年9月号掲載)。副題は「『こころ』『人間失格』『ノルウェイの森』の系譜」。これら三作品、いずれも日本文学トップクラスのベストセラー。『人間失格』と『ノルウェイの森』はそれぞれ1200万部。『こころ』は新潮文庫だけで700万部以上らしい。すごい。本作のタイトルに「叙事詩としての」とあるのは、近代小説は(ヴァルター・ベンヤミンによれば)叙事的な世界から断絶したところで書きつづられているものだが、田中は逆に、ある種の近代小説は叙事的な側面があるのではないか、その「ある種の近代小説」とは、その時代の読者に選ばれた作品、つまりベストセラー、ということになる

 

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

あの戦場を越えて ―日本現代文学論

 

 

 

こころ (新潮文庫)

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人間失格 (角川文庫)

人間失格 (角川文庫)

 

 

ノルウェイの森 (講談社文庫)

ノルウェイの森 (講談社文庫)

 

 

 

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光の故障

 六時起床。おかしい。ネットがつながらない。家にいるときはWi-Fi経由に設定してあるスマホからつながらない。ためしに4Gにしたらつながった。ということは、自宅のWi-Fi、あるいは光回線がおかしいということになる。身支度を済ませ、シーツの洗濯だの猫のごはんだのインコのカゴ掃除だのを済ませてからMacを立ち上げてみたが、やはりダメ。ホームゲートウェイを調べたら、「ネット」のランプが赤く点灯。エラーが出ている。ONUは「通信」のランプのみ点滅になっている。これも問題がある時の光り方のようだ。
 九時、ネットワーク事業者のサポートに電話。その後数回やりとりしたが、どうやら宅内設備のほうに問題があるらしく、訪問修理となった。今日にでも来て欲しかったがさすがに無理とのことで、明日は妻もぼくも外出だから、火曜日に、ということになった。それまで、PCがネット接続できなくなる。ま、どうしてもという時はスマホからテザリングで、という手もあるのだが、設定が面倒だな…。
 午後、7kmほどウォーキング。現在OA中の東京メトロのCMが荻窪でロケしているのだが(石原さとみが来てた、ってことだよな)、太田黒公園を訪れていたので数年ぶりに行ってみたが、残念ながら閉園時間を過ぎていたので入れなかった。
 夕食はちょい厚めの豚肉で生姜焼き。付け合わせにきのこマリネもつくった。レンジチンしてからノンオイル青じそドレッシングで和えるだけ。
 妻の祖師ケ谷大蔵での保護猫をテーマにした個展、大盛況のようだ。ありがとうございます。
 
 間宮緑「語り手たち」(「群像」2019年9月号掲載)読了。物語の起源を垣間見た…ような気がする。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 
塔の中の女

塔の中の女

 

 

 

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虫を取る人

 六時起床。盛夏は過ぎ秋が近づいていることが、早朝の空の雲の広がり方やマンションの外廊下に流れる風の柔らかさでなんとなくわかる。
 妻は今日から始まる祖師ケ谷大蔵での個展のために外出。ぼくは留守番。散歩したり、読書したり、夕食の準備をしたり。麻婆茄子豆腐をつくった。麻婆なのだが、豆腐もなすも入れちゃう。
 夜、ランニングへ。11km。善福寺池のまわりで虫取りをしている親子をたくさん見かけた。夏休みの自由研究だろうか。しかし、40代くらいの男性一人の場合もちらほらと。昆虫マニアなのか、それとも子どもは自宅でほかの宿題に取り組み、親が一人で自由研究を、ということなのかもしれない。

 

 間宮緑「語り手たち」(「群像」2019年9月号掲載)。語られる物語はどんどん不思議な展開になっていくのだが、文体がスタンダードなので異様な雰囲気はない。しかし、それでもどこ時代のどの国でのことなのか、といった細かな設定が語られることはないので、不思議さは相変わらず持続する。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 
塔の中の女

塔の中の女

 

 

 

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半分夏休み

 五時四十五分起床。いや、四時ごろに雨音で一度目覚め、ついでに小便してから二度寝した。

 朝のうちに残した仕事を済ませ、午後からは夏休みとした。妻は祖師ケ谷大蔵のギャラリーでの個展の準備へ。ぼくは新宿の東急ハンズで買い物。今治のタオル、ユウキのダシ、無添加の石鹸。

 十六時半、帰宅。ほぼ同時に、注文していたパナソニックの扇風機が到着。早速組み立てた。デザインはスタンダードでバルミューダやカモメファンのようなスタイリッシュさはないのだが、風の柔らかさ、静音性、操作しやすさは流石。カモメファンもバルミューダもわずかにプラスチックゆえの安っぽい素材感が感じられる部分があるのだけれど、これはそれがほとんどない。しっかりつくってあるな、という安心感がある。

 夕食はコロッケとメンチカツ。ちょっと昭和っぽくて、いい感じだ。「チコちゃん」を見ながら食べた。

 

 

  間宮緑「語り手たち」(「群像」2019年9月号掲載)。多層的で多次元的な物語構造になりつつある。こういうの、すごく好き。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 
塔の中の女

塔の中の女

 

 

 

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結局2時間、12km

 四時半、尿意で目覚めてからは暑くて眠れず。扇風機が故障したので寝入りッぱなだけはエアコンをオンにするのだが二時間程度で切れるように設定しているので、それ以降が灼熱になっているようだ。サーキュレーターを回してはいるのだが、扇風機のような心地よい風は吹かないし、首も振らない。

 仕事。某案件の構成案に最後の最後まで手を加えつづけ、なんだかよくわからない状態で送付。その後は経理。かなり溜め込んでしまっている。

 午後は事務処理のために銀行へ。ガラガラだ。

 これで今日予定していた仕事はすべて終了したので、思いきって長めに散歩することに。荻窪の某銀行から、白山神社荻窪八幡を経由し、教会の横を通って西荻窪駅に向かい、高架下を歩いて吉祥寺へ。暑いが先週ほどではない。途中、おもしろいデザインのマンホールを三つも見つけた。

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 結局2時間、12kmも歩いた。

 戻ってからは事務処理や経理のつづきを少し。そして懸案の扇風機をAmazonで手配した。パナソニックのDCモーター。

 夕食はゴーヤチャンプルー。ちょっとバテているのか、少し食べただけで満腹になってしまった。

 

 間宮緑「語り手たち」(「群像」2019年9月号掲載)。受け手の意見で、語りの内容がぶれていく。なんかちょっとコワイ。

 

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

群像 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

塔の中の女

塔の中の女