わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

満月の狂猫

満月には性犯罪が増えるというが、わが家の猫も落ち着かなくなるようだ。花子、雨雲の向こうに隠れた中秋の名月に刺激されたか、四時ごろから大暴れをはじめる。ふにゃふにゃと鳴きちらし、あちこちを駆け回り、ひとの腹の上やアタマをずかずかと踏み散らし…

小五/ま、まさかチンチンからか?

七時十分起床。雨が降るとわかっていたから、ジョギングするための早起きはしない。となると、たちまち身体はだるくなり、なかなか蒲団から抜け出せなくなる。半端な十分は、その悶絶の時間。雨音を聞きつつ、花子に何度もせかされつつ、曖昧な睡魔と曖昧に…

高橋たか子『墓の話』読了

第五話「メラニーという女」読了。これはドキュメンタリーというか、事実をもとにした小説らしい。ファティマ第三の予言より前にあたり19世紀末に、メラニーという当時十四歳の少女が光に包まれた聖母マリアと会い、当時のフランスの腐敗に対する警告を受け…

300万円の胡蝶蘭

七時三十分、目覚し時計が壊れていることに気づく。二年くらいまえに、西友で1,000円の特価になっていたのを買った電波式のものだ。時刻合わせが楽でいいだろう、と思って購入したはいいが、ぼくが寝る部屋には電波が届かないらしく、何度やってもセットがで…

高橋たか子『墓の話』

第四話「自殺者のメモ帖」読了。主人公が古本屋で見つけ、読了後に「こんな内容の本をわたしだけが読むのはもったいない」とふたたび買い求めた古書店に返した「自殺者のメモ帖」という小冊子は、実は古書店の主人が書いたものらしい、というところで物語は…

とりあえず起きて、そしたら交替でわたしが寝るから。

六時、花子にしつこく鳴かれしぶしぶ目を覚ます。起き上がり、ひとまずトイレで小便する。戻ると花子がどこにもいない。アトリエの奥にひそんでしまったらしい。とりあえず起きて、そしたら交替でわたしが寝るから。そう言われたような気がしてならない。な…

小川洋子「ひよこトラック」(「群像」06年10月号)

両親の死が原因で口が聞けなくなった少女が、話せるようになるまでの物語。おなじ家に下宿するホテルのドアマンの男に、蝉や蛇などの抜け殻を見つけてはプレゼントしつづける彼女の姿は、今の状況から抜け出そうとする意志の現れか。

高橋たか子『墓の話』

第四話「自殺者のメモ帖」。第二次大戦によって離れ離れになったふたりは、夢想の世界でひとつになる。希望という単語に異和感を感じ、周囲と馴染めず、ともすると夢想こそ現実なのではないか、と感じてしまうふたり。

たくさんの蝶

六時四十五分起床。夜中に何度か目を覚ますと、必ず花子が枕元にいた。ぐてっとだらしない姿勢で横になり、安心しきった表情でスピースピーと小さく寝息を立てている。それが、目が覚めるといない。あれ、どこか違う場所で寝ているのか、ぼくの寝相の悪さが…

夏目漱石『明暗』

例によって「青空文庫」のものを移動中にちょこちょこと。真事という甥っ子の描写がおもしろかった。純朴、かつ躍動感がある。それでいて、どこか擦れている。

勝手に写真撮るな。

六時四十五分起床。雨。雨音よりも、そばを流れる善福寺川の流れの音のほうが大きく感じる。秋雨の季節のコンクリート川は、案外騒々しいものだ。 十時三十分、竹芝で打ち合わせ。十二時、終了。茗荷谷へ移動し、「ヴィドフランス」で慌てて食事。つづいて小…

高橋たか子『墓の話』

第四話「自殺者のメモ帖」。図書館で最新システムの合理的な様子に辟易した語り手が、ふと立ち寄った古本店で見つけた小冊子にあった内容として、物語が紹介される。幸福や希望を感じ取ることができない少年と、奇妙にねじくれた思考経路を持つ少女との出会…

北インド風? マトンカレー

焼き肉用のラムの肩肉しか手に入らなかったので、それを使った。ほんとうはもも肉のブロックを一口大に切ったものを用意すべきなのだが。 ラム肉は湯通し、さらに軽く水洗いして余分な脂を抜いておく。タマネギのみじん切りを、花子色(要するにきつね色だ)…

好きだけど、買わない

買い物であちこち歩いたあとに8kmのジョギングは、少々身体に堪えたか。それほど歳を取った感覚などないが、感覚などお構いなしに、疲労は眠っているあいだにだろうか、気持ちだけは若い三十七歳の身体に強烈にのしかかり、身体はもちろん、意識も蒲団に吸着…