わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

町田康「一言主の神」読了

古事記に材を取った歴史小説風町田節。結局、現代の風刺なんだよな。

町田康「ギャオスの話」読了

東京に怪獣が現れたら、を町田節でメチャクチャに描いた作品。そりゃ、怪獣もウンコくらいするよな。

腹がゆるい

八時三十分起床。久々に4kmほど走る。善福寺川に冬鳥が来ていた。コガモ、オナガガモが、オバさんの投げ入れたパンの耳に群がっている。もう冬が近いのか。たしかに、走る身をあおる風の、音だけはすでに木枯しめいている。 掃除を済ませ、カミサンと散歩が…

町田康「本音街」読了

本音って、こんなにおもしろいものなのか?

町田康「あぱぱ踊り」読了

世の中オレ中心に回ってる、と信じて疑わないバカ男がホームレスにぶち殺されるまで。

脳がゆるい

七時三十分起床。今朝は五時に花子にゴハンを与えたが、それきり姿が見えなくなった。起き上がり、神棚に水を供え、小便をし、服を着替え、顔を洗いに洗面所へ行く。まだ花子は姿を見せない。声をかけてみる。気配はある。おや、と思い、中途半端に開いてい…

古井由吉「野晒」

「群像」10月号より。記憶と現在を自在に行き来する文体。意識が飛躍する瞬間に、ふわりと物語(のようなもの)が浮かび上がる。

町田康「あぱぱ踊り」

不況の嵐吹き荒れる街で、主人公は自称スゴイ才能のひとに出会う。なんだかよくわからん作品だなあ。

荻窪・吉田

お好み焼き。浅草出身のおねえさん(おばさん)が焼いてくれる。ふわりとした生地は快感。カツオブシ、お好み焼きソースは使わず、青のりとウスターソースすこしだけという食べ方を教えてもらったが、素材そのものの味を楽しめてなかなか。おすすめ。 カリカ…

日本フィル シーズンコンサート「秋」(杉並公会堂)

音が心地よくて、ものすごーく眠くなってしまいました。耳を傾けていると、いつの間にか音楽が頭の中で映像化され、その景色やら動きやらに引き込まれてしまい、そのまま映像に意識が溶け込み、やがてなくなる。すると、カックンと頭が揺れて、ハッと我に返…

「武満徹 没後10年、鳴り響く音楽(イメージ)」

生前の対談や、没後に書かれた親しい方たちによるエッセイなど。デヴィッド・シルヴィアンと武満の対談も収録されている。武満はデヴィッドの「Ember Glance」をかなり高く評価していたみたい。なるほど「November Steps」と、どこかで通じている作品かも。…

無茶苦茶に無邪気でよく遊ぶ。

熟睡。いつもなら三時から四時のあいだに一度は花子に起こされるのだが、今日は起こされても気づかぬほどぼくが熟睡していたか、それとも起こすのを忘れるほど花子が熟睡していたか。五時に一度目を覚ますと、花子は枕元でぼくにぴたりと体をつけ、小さなピ…

Jon Hassell「Power Spot」

amazonにて。今日届いた。89年の作品。Brian Eno、Sylvian & Frippの世界ツアーに参加したギタリストのMichel Brookなどが参加している。Hasselらしい、モノトーンな感覚の擦れたトランペットが極彩色のデジタルに引っかかるように鳴り響くかと思えば、大地…

さらば談志師匠、おかえり談志師匠/さらば水槽

お通夜に来ている。亡くなったのは立川談志師匠だ。顔見知りの立川キウイ氏の姿は見当たらないが、立川流Cコースの並川抜志さんはいるようだ。急な不幸だったらしい。通夜の場は落語家らしく、悲しげな雰囲気はほとんどない。というよりも、誰も師匠の死を悲…

町田康「どぶさらえ」読了

町田節が炸裂する、ニンゲンなんて大嫌い小説。主人公が叫ぶ「ビバ! カッパ!」は、人間社会否定を意味しているんだろうな。妖怪賛美。すなわち、ニンゲンなんかよりカッパのほうが存在として上等。だからラストシーンでは、ドブの中でカッパ行進をする主人…

頭痛の夕闇

七時起床。どうもシャッキリしない。まだ風邪が尾を引いているか。ジョギングは見送ることにし、身支度。 ぷちぷちの世話。体重は35g。換羽の時期を迎えていることを勘案すると、かなり恢復しているということか。こちらも大事を取って、今日も水槽生活をし…

町田康「犬死」読了

不運ばかりつづく小説家が、怪しい宗教家だか占い師だかにすがろうとする。と書くとできの悪い私小説のようだが、町田調の文体なのでそうはならない。主人公の破綻した人物像は、最後まで破綻したまま。いや、悲壮感をともなうことができただけ、最初よりは…

熟睡したい。

今日はジュウジュウで焼き肉の日だったような気がする。勘違いだろうか。 七時起床。喉の痛みは消えたが、念のため今日もジョギングは見送ることにする。それに、近ごろは花子の夜中のさわぎっぷりが激しく、落ち着いて寝ることができないから早起きが苦痛な…

町田康「犬死」

作品集『浄土』より。掲載作品、いくつかは初出の雑誌で読んでるんだけど、改めて読んでみようと思ったのは加藤典洋が『くっすん大黒』を分析していたので。浄土作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: …

森茉莉『マリアの気紛れ書き』

藤田嗣治が、大岡昇平が、大江健三郎が、そのほか、たくさんの偉大なる小説家たちが、もう、ボロクソでした。書かれていること、やっていることは、結局「ドッキリチャンネル」とあまり変わらないのかもしれない。

猫とうどんの会

体育の日である。昔は十月十日が体育の日だった。今は、年によって違う。ちぐはぐな気分だが、連休が増えるのはうれしいのでヨシとしよう。 十月十日は元ゼルダのサヨコの誕生日だったような気がする。どうだったかなあ。たしか、ゾロメの日だったんだよなあ…

西原理恵子『いけちゃんとぼく』

絵本的マンガ? マンガ的絵本? らしい。最近のサイバラにありがちな、ノスタルジックな悲しみだけを追求した内容ではないらしい。けっこう馬鹿馬鹿しいないようでもあるらしいい。いけちゃんとぼく作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/0…

森茉莉『マリアの気紛れ書き』

エッセイということになっているのだけれど、一人称「わたし」で書かずにすべて主格を「マリア」という三人称にしていたり、実在の人物が仮名化されていたり、意図的に遠回りで暴走しがちな文体にしていたり、その暴走(迷走?)ぶりから妙な読後感を醸し出…

レタスとシメジのカレースープ

サラダオイルでニンニク、ショウガを炒めたら、シメジ(マッシュルームでもエリンギでもいいと思う)を加えてよく炒め、オイスターソース、カレー粉、紹興酒を加えてなじませる。よく混じり合ったらあらかじめわかしておいたお湯を加えてしばらく煮込む。塩…

トマトと卵の炒め物

中華鍋にサラダオイルを多めに入れ、卵を手早く炒めてスクランブルエッグ状に。半熟状態で取り出し、もう一度サラダオイルを注いだら、ショウガ、ニンニクのみじん切りを弱火で炒める。香りが出たところでトマトの串切りを投入。二、三度あおったら紹興酒、…

厚揚げニラソース

ニラは粗みじん切りに。ショウガすり下ろし、ゴマ、豆板醤、味噌、オイスターソース、砂糖、紹興酒、ごま油、水少々を混ぜ合わせたものにニラを加え、さらによく混ぜればニラソースのでき上がり。これを、オーブントースターで15分ほどこんがり焼いた厚揚げ…

腹が立つよ自分に

七時三十分、ジョギングしようと思い目覚しのアラームで目を覚ますも、起き上がることができない。喉が痛む。昨日も痛かったが、今日は風邪の予感を感じさせる、どこかせっぱ詰まったような痛み。身体がだるいのは、この喉のせいだろうか。うがいをし、ふた…

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 公式ガイドブック」

腹いっぱいだとか酒飲んだだとかで、ちょっと小説読むにはヘビーなコンディションのときにちょこちょこ読んでる。安彦良和の歴史的視点からの作品再構成力、そしてアニメや映画を意識した「動き」の感じられる絵、構図の作り方に今さらながら感服。機動戦士…

吉祥寺・Narrow K's

紅茶専門店。ダージリンはもちろん、ウバ、ニルギリや中国紅茶なども愉しめる。喫茶だけでなく、茶葉の購入もOK。ぼくはヌワラエリヤとマフィン、カミサンはキャンディとスコーンを注文。ヌワラエリヤはスリランカティーの仲間。ちょっとフローラルな薫りと…

山種美術館「竹内栖鳳と弟子たち」

とにかく、重要文化財の「斑猫」(栖鳳は「班猫」と表記している)が見たかった。ところが、他の作品の幅の広さと深さ、つまり作品全体に打ちのめされてしまった感じ。弟子はどうでもいいかな、と思っていたら、ホントにあまり感動できなかったです。 竹内栖…