わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

円城塔「松ノ枝の記」

円城さん、芥川賞受賞おめでとうございます。群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る円城塔の作品はこちら。『これはペンです』はスゴかった!!

一年ぶりの発作

今日も変わらず六時起床。やや曇天。北欧の長くて寒い冬の空を連想するが、日本も冬だ。さほど長くはないが、寒い冬だ。 仕事。早朝から某生命保険会社のパンフレットのコピーを書きつづける。 十一時、軽く散歩。 十二時、パンで昼食。 午後から仕事再開。…

円城塔「松ノ枝の記」

「群像」2月号掲載。例によって数学的なトリッキーさがある。トポロジー的ダマしあいというか……。群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る円城塔の作品はこちら…

朝の違い

たとえ微細であろうと朝日を感じながら起きるのと、日の出の遅い季節の朝の闇のなかで目覚めるのとは、どこか違うのだろうか。六時起床。 仕事。かなり切羽詰まっていたが、午後からはそれなりにスピードを出して書くことができた。十八時、いったん手を休め…

舞城王太郎「やさしナリン」読了

「新潮」1月号掲載。うん。共依存小説から、夫婦関係をテーマにした小説へと大きく変容する、その変わりっぷりのダイナミックさといったら。美文ではなく、崩れた、そしてぼやくような、それでいてむかっ腹を立てまくっているような文体が、本作のテーマには…

蛇行の街

六時二十五分起床。曇っているようだ。淡い曇り空は朝日に照らされると黄金色に光る。反対側の西の空や北の空は、紫色を帯びつつ、遠くへ伸び、霞んでゆく。屋根だの電柱だのがなければ、と考えるが、それならモンゴルにでも旅してみればいいのだが、行動に…

古井由吉『雪の下の蟹・男たちの円居』

仕事の集中力が途切れたときに何となくAmazonでポチッてしまった。ホントは『円陣を組む女たち』のほうが読みたいのだけれど。雪の下の蟹・男たちの円居 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/01/26メディア: 文庫購入: 1人 …

舞城王太郎「やさしナリン」

「新潮」1月号掲載。うん。やっぱり共依存小説だなこりゃ。語り手である女性小説家は、極度の共依存(って言葉は作中には出てこないけど、今のところは)に陥っているダンナとその妹にずっと腹を立てている。読んでいるとヒジョーにいらつくのだが、作品がイ…

仕事みっちりその他はスッカスカ

六時十五分起床。昨夜は仕事で脳を使いすぎて何も考えられない状態に陥っていたが、やはり睡眠の力は偉大だ、目覚めればきちんと脳は働いている。 冬晴れ。 午前中は掃除。カミサンは友人と宝塚歌劇を見に出かけてしまった。星組公演だそうだが、宝塚につい…

今日の事件簿

いたたたいたくない事件 ねむねむねむねむい事件 おわらんおわらんよ事件 なんとかおわったよ事件 わすれていましたか事件 こんがらがりそうだ事件

舞城王太郎「やさしナリン」

「新潮」1月号掲載。冒頭数ページを読んだが……共依存小説か?新潮 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (10件) を見る新潮 2012年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新…

松浦寿輝「水杙」

「新潮」1月号掲載。これは、三途の川か?新潮 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (10件) を見る新潮 2012年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/01…

深く、ぶつ切れに

五時四十五分起床。下腹部の痛みはかなり和らいでいるが、違和感はつづく。昨日の診察結果に安堵したわけではないのに、眠りは深かったような気がする。開き直って眠ったということか。もっとも、猫に三度ほど起こされたからぶつ切れの睡眠ではあったのだが…

池澤夏樹「ベアマン」

「新潮」1月号掲載。不条理モノ、といってしまえばそれまでなのだが、不思議なことに、作品全体に愛があふれている。不条理な愛ではない。かなり無頼ではあるが。 池澤夏樹は久しぶりに読んだ。他の近作も読んでみようかな。新潮 2012年 01月号 [雑誌]出版社…

いいのか悪いのか

五時五十分起床。起床直後は腹が痛むが、顔を歪めるほどではない。掃除機をかけるとやや前屈みの姿勢になって腹に負担がかかるのか、やはり顔を歪めるほどではないが、かなり痛む。 麦次郎、皮下輸液170cc。 十時三十分、後楽園にて打ち合わせ。 十二時三十…

腹いてえ

四時、騒ぐ花子のために朝ゴハンを与えようと眠い目をこすりながら起き上がったら、右下腹部に痛みを感じた。少し前屈みになりながらキッチンへ向かい、猫缶を開け、皿に盛る。少し前屈みになりながらそれを花子がいる書斎まで運び、与える。そのまま布団に…

木田元『現象学』

ずーっと毎日、寝る前にチマチマと読んでいるのだが……。 幼児の身体性の獲得過程が相互主観性の問題につながる、という考え方、すごくエキサイティングだ。木田元(と、彼によって体系化された現象学)から強い影響を受けている三浦雅士が「身体性」という問…

古井由吉・又吉直樹 対談「災いの後に笑う」

「新潮」1月号掲載。ピース又吉、古井さんの熱心なファンだそうだ。納得。対談の内容は、言葉を発する者の発し方と、その受け手をどう捉え、どう向かい合うかといった内容に終始している。震災後に又吉が直面した「芸人としてどうあるべきか」は、おそらく人…

深み

六時三十分起床。六時に起きようと思っていたが、迂闊にも目覚ましをセットし忘れていた。だが、仕事の予定はあるものの祝日ゆえに人と会う予定も締切もないのだから、自身を厳しく律するような起き方をする必要などまるでない。実際のところ、寝坊したとこ…

この、がんめんから放出されているビラビラは一体何ですか?

おっちゃん、最近のガンダムはよく知らんからなあ。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4-MS-IN-ACTION-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%8A%E3%83%89%E3%83%AC/dp/B001AFTNRU/ref=tsm_1_tp_sw_it

吉祥寺美術館「紙上の技法学 〜筑波大学所蔵 石井コレクション」http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

小さな美術館なのに、ココはいつもホントに企画がいい。紙という素材に描いた作品を掲示すると同時に、その技法を丁寧に解説している。技法解説中心の企画かと思いきや、扱った作品がどれも素晴らしい。抽象画が中心なのだが、キャンバスに描いた油絵だけが…

野間宏「暗い絵」読了

戦前の、京都大学に通う左翼の若者たちのささやかな、しかし野望に満ちた日常、そして未来への不安を、ブリューゲルのグロテスクな絵画作品をフィルターにして、巧みに語っている。ブリューゲル作品の描写はもとより、自然の描写が異様な緊張感とともに激し…

青い彗星

二時、花子大騒ぎ。つられて麦次郎も大騒ぎ。花子、お腹が空いたと言っているようだ。こんな時間に朝食などありえない(三時には根負けして与えてしまうことが多いのだが)。夜食と考えたとしてもダメだ。器に入れてあるカリカリくっとけ。で、二度寝。それ…

野間宏「暗い絵」

ホイエルパッパ(笑)。暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)作者: 野間宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る野間宏の作品はこちら。

七草とお好み焼き

六時三十分起床。 八時過ぎ、新聞を取るついでに外へ出てみると、冬晴れの空の霞みがちな青が、雲に邪魔されることなくどこまでも広がっていた。はるか上空を飛ぶジェット旅客機の機影がはっきりと見て取れた。朝日を浴びて、時折きらりと輝いた。視線を落と…

今日の事件簿

七陽商事=アスクル事件 ぷっちゃん絶好調事件 慢性なめはげ事件 小走りダウン事件 やにくさATM事件 汁粉事件 カフェオレメロンパン事件 肥後守切れる切れる事件 湯たんぽ直火事件 仙人事件

週刊モーニング

「グラゼニ」まだ金額交渉はないわけね。 「ReMember」そろそろ派手にやらかしてほしい。グラゼニ(3) (モーニング KC)作者: アダチケイジ,森高夕次出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/22メディア: コミック購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブロ…

ギックリ足/悪あがき

夜中、足がつった。ふくらはぎだ。あまりの痛さに飛び起きたのだが身体は起こせない。ギックリ腰ならぬ、ギックリ足。いや、こむら返りという言葉があったか。 五時五十五分起床。びっこをひくほどではないが痛むので、念のためシップを貼った。 八時、仕事…

Mick Karn「Dreams of Reason Produce Monsters」

今日はミックの命日。一周忌になる。早いもんだ。 Japanの「Tin Drum」、David Sylvianのソロ「Brilliant Trees」、そして本作がなかったら、今のぼくは絶対にいないと思っている。Dreams of Reason Produceアーティスト: Mick Karn出版社/メーカー: Virgin …

野間宏「暗い絵」

戦後文学に必須とまではいかないが重要な要素として上げられるのが「政治」。政治の亡霊はどこまでも青年につきまとい、その生き方を惑わせる。現代の小説からその要素が消えてしまったかと言うとそうでもないのだが、少なくとも、大きく変質している。戦後…