わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎「晩年様式集(16)」

「群像」七月号掲載。長江と息子アカリとの和解。フィクションは現実とどう対峙すべきか。あるいは、現実はフィクションとどう対峙すべきか。そういうこと? 答えは見えないが。 [rakuten:booxstore:11109827:detail] 群像 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メー…

農産物海産物トレード/再現困難

六時十五分起床。曇。早朝から仕事。昨日、銀座で買った「メゾンカイザー」のパンで昼食。食べながら、撮り溜めていた「あまちゃん」3話分。 午後も仕事。十六時、なんとか予定していたところまで終わったので、カミサンと散歩へ。義父母宅に立ち寄り、うち…

男のロマン

六時二十分起床。曇天。雨が降る気配はない。 午前中はポッドキャストで「たまむすび」を聞きながら掃除。汗が噴き出す。気温はそう高いとは感じられぬのだが、肌の浅いところの水分が老廃物といっしょに、とめどなく流れ出てゆく感覚。 午後、カミサンと外…

いとうせいこう編「存在しない小説(4) 「能楽堂まで」いとうせいこう 訳 仮蜜柑三吉」

「群像」7月号掲載。もう、設定がめちゃくちゃである。メタフィクションとして突き抜けすぎている(笑)。現実世界を巻き込む形で複雑にねじれた作品世界が構築されている。読み手は現実との関連性にまどわされつつテキストを読むことになる。虚構を虚構と受…

中央線では見られない

六時起床。からりとした天気。梅雨のうっとうしさを引きはがしたような朝の風はいかにも頭のなかだけで思い描いたような初夏らしさ。 十時、二子玉川にて打ち合わせ。こんな時間から集まってスタバで大騒ぎしているアラサーアラフォー主婦たちに驚く。中央線…

今日の事件簿

ダンボール子猫事件 早すぎたらばったり事件 ツバメの巣事件 好感触事件 副都心線まわり事件 ドーナツ事件 空豆事件 プラム事件

Apple Time Cupsule 2TB

5年も使うと壊れるのか。使用中の無線LANルータAirMac、ときおりまったく接続できなくなるようになってしまった。リセットすれば直るのだが、忙しいときに完全に壊れたら致命的。今のうちに買い替えておくことにした。AppleStoreで、先日発表されたばかりの…

木村友祐「猫の香箱を死守する党」

「新潮」七月号掲載。この作家、知らない。タイトルに魅かれて読みはじめてみたが、猫小説というよりは、政党小説……なのかもしれない。まだわからないが。新潮 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/06/07メディア: 雑誌この商品を含む…

銭が消えた

五時四十五分だ、あと十五分寝よう、と油断したら六時十五分だった、というありがちな寝坊の仕方。眠い。雨続きのせいだろうか。春眠暁を覚えず、ならぬ梅雨眠暁を覚えず。もっとも、梅雨の時期には暁の空なんてめったに見ることができないわけだが。 仕事。…

平野啓一郎「Re: 依田氏からの依頼」読了

「新潮」七月号掲載。時間の流れと意識のスピードがずれてしまった男の悲劇。ものすごくおもしろいのだが、感動しているわけではない。平野さんもそれを狙っているような気がする。新潮 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/06/07メデ…

緊張の血圧

今朝も六時起床。外廊下に小さくいびつな水たまりが残っている。今朝も湿度は高い。 仕事。まあ今日は余裕をもって作業できるな、と思いつつも、朝から一時間ほど集中し猛スピードで作業する。十時、事務処理のため銀行へ。数カ所をはしご。ついでに荻窪のベ…

平野啓一郎「Re: 依田氏からの依頼」

なるほど、こういう山場があるわけね…。新潮 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/06/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (6件) を見る平野啓一郎の作品はこちら。

圧迫の季節

六時起床。曇天。若干高めの湿度に軽く肌を圧迫されているような感覚。 仕事。猛スピードであれこれ進めていたら、夕方はある程度時間ができたので整骨院へ。雨が降りはじめていた。足は完治。首の不調や耳鳴り対策のために、もう少し通うことになる。治療後…

平野啓一郎「Re: 依田氏からの依頼」

「新潮」七月号掲載。ある小説家が、演劇の演出家の妻から、演出家が吹き込んだ音声データやメモを元に、小説を書いて欲しいと依頼する。奇妙な依頼によってでき上がった作品が、作中作品として展開される。 正直、導入部が退屈なのだが、作中作品に突入して…

猫追い中学生

六時三十分起床。マンションを覆った工事用の幕越しに晴れ間がのぞく。敏感に陽の光を察知したインコのぷっちゃんがご機嫌そうに高い声でさえずっている。 身支度、ドウブツたちの世話を済ませ、掃除。ポッドキャストで最近のお気に入り「たまむすび」「小島…

味噌疲労

六時起床。早朝から仕事。脳みそを使いすぎて、疲れました……。

古井由吉「八ツ山」読了

ふと出会った男の偽の記憶から(少なくとも作中では)本物の記憶へ。親子の再会のエピソードへとつづく。しかし男は育ての親になっていた祖父母の養子に、つまり偽の子どもになる。偽記憶から偽の関係へ……。新潮 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮…

夏柄と相撲柄

五時四十五分起床。雨。やや肌寒い。梅雨冷えか。言葉としては知っているが、そのメカニズムはまったくわからない。現象は言葉に置き換えることで記憶できるが、言葉に置き換えても理解はできない。それは現象を印象で言語化しているからだろう。理論で言語…

古井由吉「八ツ山」

「新潮」七月号掲載。偽記憶。新潮 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/06/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (6件) を見る古井由吉の作品はこちら。

夢以外はすべてが極めて単調

セロニアス・モンクにいちゃもんを付けられ、ボロボロの自転車で移動したぼくは近所のカフェでサンドイッチをヤケ食いした……という感じの夢を見た。 今日も終日、書斎にこもって仕事。

夢以外はすべてが極めて単調

和田アキ子からオメガの腕時計をいただく夢を見た。六時起床。多湿曇天。 終日書斎にこもって仕事。書くことがほかにないくらい、何もしていない。AKIKO WADA 45th ANNIVERSARY ESSENTIAL COLLECTIONアーティスト: 和田アキ子出版社/メーカー: テイチクエン…

奥泉光『虫樹音楽集』読了

カフカの『変身』というフィクションにのめり込むあまりに、そしてその作品世界をモチーフにした音楽を追求しつづけたジャズマンの謎を追い続けたあまりに、現実とフィクションの境界線がなくなり、自分の記憶が真実なのか虚構なのか、いや、自分が真実の存…

I want you.

高校生になっていた。放課後のようだ。掃除をしていた。柄が木でできているT字型のほうきでせっせとゴミを掃いていると、「なにしているの?」と大島優子に聞かれたので、「♪あいうぉんちゅー、と心の中で歌っていたんだよ」と答えた、という夢を見た。六時…

奥泉光『虫樹音楽集』

「「川辺のザムザ」再説」。メタフィクションが、いよいよまとまりそうな雰囲気……。虫樹音楽集作者: 奥泉光出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/11/05メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (37件) を見るシューマンの指 (講談社文庫)作者: …

ともに焼きイカを食う女

二十歳くらいだろう、ベリーショートの女の子がなついている。よく見るとそれは峯岸みなみだった。二人で大きな鉄板を使った露店の前の長い行列に並び、巨大な焼きイカを分け合って食べた……という夢を見た。峯岸は嫌いじゃない。むしろ好きだ。五時五十五分…

鷲田清一『〈ひと〉の現象学』

ずっと配送日未定だったのに、今日いきなり届いていて驚いた。の現象学" title="の現象学">の現象学作者: 鷲田清一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/03/21メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る鷲田清一の作品はこちら。

少し肩が凝りました

五時三十分起床。雨の中、七時過ぎの電車で神奈川某所へ。終日取材。へとへと。以上、おわり。

奥泉光『虫樹音楽集」

「変身の書架」。戦乱の爪痕が町中に残る異国で偶然立ち寄った書店で、小説家である主人公は、以前国際的な文学の会合で会ったことのあるこの国出身の老作家が翻訳したカフカの『変身』を手に入れ、ついでにここで行われる「変身」の芝居に誘われる……。虫樹…

奇跡の陽射し、奇跡のオナガ

六時三十分起床。今日も花子はおとなしい。バッチフラワーレメディの効果なのだろう。三度の食事に四滴ずつ。継続せねば。 蒸し暑い朝。空は厚い雲に覆われているが、時折、ほんの刹那ではあるが、夏の陽射しが奇跡的に降り注ぐ。そのまばゆさに目をくらませ…

奥泉光『虫樹音楽集』

「Metamorphosis」。イモナベのソロアルバム、もちろん虚構なのだが、ぜひ聴いてみたいと思った。たぶん好みの音だなあ……。 そして物語は、どんどんミステリー色が濃くなっていく。虫樹音楽集作者: 奥泉光出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/11/05メディア…