わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸『河岸忘日抄』

 フランスあたりの、河口に近い港に泊まった、重油を抜かれ航海することはできないが、インテリアは一流品ばかりが揃っている船に住むことになった主人公。さて、これからどうなるのか。
 各章が断片的。だが物語の流れはまったく断片的ではない。大きな河の流れから、水をすくい上げていくような感覚の文体、とでも言おうか。

河岸忘日抄

河岸忘日抄