わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸「城址にて」読了

 作品集『熊の敷石』より。大柄で豪快なヨメをもらったデブなフランスの友人に会いに行き、その街にある修繕中の古城に忍び込み、管理人にしかられる。それだけの内容。ふわふわしているんだか重たいんだかよくわからない文体で、他愛もないが意外性に満ちたエピソードが語られる。ああ、そうだ、これは尾辻勝彦/赤瀬川原平の小説作品に似てるんだ。

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)