わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸「二月のつぎに七月が(44)」

「群像」2022年10月号掲載。常連客の漫才の掛け合いのような会話と大食いタレントのような食いっぷり。作者は、書いていてとても楽しいのだろうなあ。

 父の形見の文庫本からわからない部分や気になる部分を書写するのを日課にしているもうひとりの常連客、阿見さんはそろばんの達人でもあるのだが、そのそろばんに対する考え方や向き合い方もおもしろい。