わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸「二月のつぎに七月が(43)」

「群像」2022年9月号掲載。地上げ屋みたいなエピソードから一転、いちば食堂の常連である阿見さんが、サラリーマン時代の先輩から、借用書の代筆と捺印をしてほしいというとんでもない依頼を受ける。

 前半の地上げ屋パートで契約書やハンコのことが語られ、後半の阿見さんパートも、借用書とハンコのことが語られる、という二重構造。おもしろい。