新聞に掲載されていたエッセイ。詩人の高橋睦郎さんが「読む」と「詠む」の違いと共通点という切り口から、散文・韻文の同一性と、それらの創作における本質について言及されていた。おもしろかったので一部引用。
(前略)日本語で古来「うたをよむ」という場合の「よむ」は「読む」と同時に「詠む」だった。文芸の中心をなす詩歌において読解と創作は一つだった。本質的には散文も同じで、先人のよい作品を読まなければ、新によい作品は書けないはずだ。
もっとも、読まなくても書けちゃう天才っているんだけどね。女流作家に多いような気がする。いや、読んでいることを隠しているのかもしれないけれど。
- 作者: 高橋睦郎
- 出版社/メーカー: 思潮社
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
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