わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ぎっくり首

 今朝も五時四十分起床。首はかなりよくなっているようだが、まだなお、しぶとい痛みが残っている。常時庇っていないと生活できないというほどではないが、だらだらとつづく違和感と時折自分が寝違えているということを強烈に思い出させてくれる痛みとが、行動をいくぶん慎重にさせている。寝違えとは「ぎっくり首」だ、と書かれているのをどこかのサイトで見た。言い得て妙。

 朝のうちに4kmほどウォーキング。少しだけ走ってみたが、まだランニングの衝撃は首に堪える。復帰は来週からか。

 午前中は掃除、アイロン。パンで昼食をとり、長めの仮眠を取ってから、午後は去年公開されたTRIGGER制作のアニメ映画「プロメア」を観た。TRIGGERは元ガイナックスのクリエイターたちが立ち上げた制作会社で、ぼくが気に入っている「天元突破グレンラガン」のスタッフがかなり在籍しているらしい。観てみたら、松山ケンイチが声優を担当した主人公はカミナそっくりだし、炎を操る力を持ったミュータントのリーダーが使用していたパワードスーツのようなものはラゼンガンによく似ている。宇宙移民用の宇宙船に突撃する主人公が載っていたマシンはドリルがついていたし、ラストシーンはまさにグレンラガンそのもの。何度もニヤニヤしてしまったが、中にはこういう演出を嫌う人もいるんだろうなあ。でも、エンタメとして純粋に面白かった。そして、この作品は人種差別や奴隷制度、人身御供といった人間の負の歴史を描くというテーマもあるようだし、人種差別と完全に決別するためのヒントも隠されているように感じた。それから、絵が美しかったなあ。

 

『プロメア』(完全生産限定版) [Blu-ray]

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 読書は、古井由吉「競馬徒然草 こんな日もある(3)」(「群像」2021年5月号掲載)。欧州旅行中も馬のことが頭から離れない中毒者としての古井さん。冒頭はパリでの犬のウンコの話。どの作品だったかはちょっと失念したが、庭先で子どもがつるんとした尻を出してウンコする話があったし(おもしろいけれど病気の子どもの話だったんだよね)、実はウンコが好きと見た。

 そしておなじ「群像」掲載の、樫村晴香「二度目の永劫回帰」。少ししか読めていないのだが、キューブリックの『2001年』、タルコフスキーの『ストーカー』『鏡』『惑星ソラリス』の関連性から、ニーチェ永劫回帰を語ろうとしている…のかな?

 

群像 2021年 05 月号 [雑誌]

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こんな日もある 競馬徒然草

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  • 作者:古井 由吉
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