「群像」2021年6月号掲載。大江健三郎の2000〜2010年代に発表した作品を論じる連作評論の最終回。大江作品のユーモアや「笑い」についてから、戦後思想における大きなテーマである「天皇制」や「ポストモダン」との関連性について。「笑い」については、個人的に大江健三郎は笑いをとろうとしているけれど知的レベルが高すぎてどこかズレていたり滑りがちだったりする大学教授とおなじニオイがすると感じている。著者の工藤さんが感じているユーモアに対して、クスリと笑うのではなく、また言ってますねー、というちょっとスタンスをおきたくなるような感覚がある。大江健三郎と「天皇制」や「ポストモダン」については、大学生の時に同級生とちょこちょこ、休み時間などに話題にした記憶がある。
実は、あと数ページ読み残してる…。