わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

実態はまだ徐行運転

 今朝も五時四十分起床。血圧が少々高い。

 今日から本格的な仕事始め。だが取引先の大半は今日まで休みだ。某案件の原稿をひたすら進める。

 のんびりマイペースで仕事できるかと思っていたが、一件だけ、少々ややこしい相談のメールがあり、電話で軽く打ち合わせをした。こんなやり取りがあると、いきなりフル稼働しているような気分になる。だが実態はまだ徐行運転だ。

 夕方、妻とクイーンズ伊勢丹へ。鶏肉、キノコなど。夕食は、これをキリタンポ鍋にして食べた。

 

 井戸川射子『ここはとても速い川』のつづき。この作品、全然早く読めない。

 

 

 

突然友近劇場

 五時四十分起床。三が日だが、年末の仕事の進み具合が少し遅かったので、午前中に三時間だけ仕事した。

 午後は妻と長めのウォーキング兼散歩。井荻八幡に行ってみたが、とんでもなく混んでいたので参拝はせず。スーパーに立ち寄ったりしながら、5km少々。

 帰宅後は、Amazonプライムで映画「嘘八百 京町ロワイヤル」を観る。陶芸の贋作をテーマにしたコメディ。陶芸家の妻の役で友近が出ているのだが、突然友近劇場がはじまるのがおもしろい。

 

 

 読書は、竹田青嗣『意味とエロス』、井戸川射子『ここはとても速い川』。タイトルの元になったとおぼしき、流れの速い川で主人公の少年たちが流されてしまうシーンがあった。小さなエピソードの一つひとつが愛おしく、そしてせつない。

 

 

 

あけまおしてまめでとうございます

 あけましておめでとうございます。このフレーズがおかしなことになっている年賀状を、小学生の時だったか、受け取ったことがあるのを急に思い出した。「あけまおしてまめでとうございます」と書いてあった。なぜこう書かれていたのかを本人に尋ねた記憶があるのだが、答えは覚えていない。そして、その「本人」が誰だったのかも覚えていない。ただ、この妙なフレーズだけが、それから四十年以上、ぼくの記憶の深いところに刻み込まれていて、正月になると、ふと思い出す。

 五時四十分起床。いつもどおりだ。身支度、食事を済ませてから、午前中は延々と、元旦の朝刊に掲載されていた広告のスクラップ作業を行う。広告のキリヌキは毎朝の日課なのだが、元旦は数が多いから、午前中いっぱい、たっぷり時間がかかる。ここ数年、アイデア勝負のユニークなものはどんどん減り、自社がどのように社会に役立っているのかを訴求したり、どんな未来を思い描いているのか、どんな挑戦をしているのかを伝える真面目な広告がどんどん増えている。これは元旦広告に限ったことではなく、テレビCMもこの傾向が強くなっている。一方で、商品をダイレクトに訴求する健康食品の通販広告も増えているから、CSR系・コーポレートブランディング系とダイレクトマーケティング系の二方向に集約される傾向がどんどん強まっているということなのだろう。ぼくはマス広告はほとんど手掛けずパンフレットの案件が比較的けれど、受注している案件のうち、CSR系が占める割合は確かに増えている。

 午後はランニングへ。妻はうちから歩いて十五分の場所にある実家に顔を出すという。コロナが再流行する懸念があるなか、ぼくまで義父母宅に居座ってしまうとかなり密になってしまうし、義父は脳梗塞の手術をして療養中、今感染させるわけにはいかないので、遠慮しておくことにした。しかしちょっとさみしいので、ランニングの途中に顔だけ出して、玄関先で挨拶した。みんな元気そうだ。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 五十畑裕詞 (@catkicker001)

 義父母宅で分けてもらったお寿司とおせちで夕食。夜は毎年楽しみにしている「ウルトラマンDASH」を観た。

 

 竹田青嗣『意味とエロス』。現象学における認識論、言語論がつづいていたが、ようやくタイトルにある「エロス」の部分に踏み込むところまでたどり着いた。理解しながら読むという作業なので(それでもどこまで理解できていることやら、という感じではあるが)、とにかく遅読。でもやっぱり、現象学は面白い。

 

 

 

 

 井戸川射子『ここはとても速い川』。切なさと無邪気さの同居。そのアンバランスさから生まれる不思議な感覚は、小学生男子ならではのものかもしれない。

 

 

 

 

 

 

懐かしくてややこしくて、気の遠くなるほど長い

 今朝も五時四十分起床。なんだか、懐かしくてややこしくて、気の遠くなるほど長い夢を見た気がするが、内容はさっぱり思い出せない。

 時間に余裕があるので、午前中は来年の予定の確認など。パンで昼食。午後はランニングへ。走り納め。13kmほど走った。スタート直後は、風花というのだろうか、雪がぱらついていた。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 五十畑裕詞 (@catkicker001)

 

 竹田青嗣『意味とエロス』を少し。主観と客観。純然たる客観はありえない、というフッサールの思想(というか現象学だね)を、イデアや物自体のような概念を用いずに解説し、さらに掘り下げている。たしか、竹田さんの80年代後半の、かなり若い頃の作品が文庫化されたもの。買ったままかなり長い間読んでいなくて、数ヵ月前に読みはじめたものの、結局忙しさにかまけてあまりよみすすめられていないのだが、なぜか、自分の筆跡らしいメモや傍線がところどころにあることに気付いた。読了していなのだろうけれど、たぶん冒頭の3分の1くらいだとは思うが、読んでいるらしい。全然忘れてた……。ま、忘れているということは読んでいないと同じことだろうから、このまま読むけどね。

 井戸川射子『ここはとても速い川』。とてもいい作家(本業は詩人だけど)を見つけたなあ。ぼくらの世代よりちょっと上で、ねじめ正一伊藤比呂美なんかもよい小説を書いているけれど(比呂美ねーさんは小説は少なめかな。エッセイのほうが多い)、この方の小説は諸先輩に肩を並べるくらい素晴らしいと思う。

 

 

 

 

 

 今年もコロナに始まりコロナで終わる。さて、来年は、来年こそは終息していることを願う!!!

こぼれる朝日を全身に受けて

 五時四十分起床。晴れ。カーテンを新調。葵にすぐバリバリにされるのでは、とヒヤヒヤしていたが、今のところ大丈夫。東側の窓際に置いた猫タワーのテッペンに乗り、カーテンの隙間からこぼれる朝日を全身に受けて、気持ちよさそうにしていた。

 大掃除のつづき。今年は要領の良さと割り切りの良さの相乗効果で、かなりペースが早い。午後、早々に作業が済んでしまった。その後、妻と買い出しなど。

 無事平穏な年末。このまま、いい新年を迎えたい。

 

 数日前から、井戸川射子『ここはとても速い川』を読みはじめている。児童保護施設で暮らしている大阪弁の少年のモノローグで、彼らの、ほんの少しだけ他の子たちとはスタイルの違う日常が淡々と描かれている。その淡々としたふるまいの中に潜むちょっとした感情の起伏が、絶妙なスパイスになっている。「群像」掲載の最新作「キャンプ」もそうだが、少年の視点で目の前の世界を描くことに長けていると思う。

 

 

 

 

 

思いがけぬ効用が

 五時四十分起床。今朝はいくぶん冷え込みが和らぎ、過ごしやすい。寒さを和らげてやったから、動きやすいだろう、さあ、掃除しろ。そんな天の配慮か。いや、日本海側では豪雪がつづくと聞く。大掃除どころではない人も多いだろう。ゴミを掃くかわりに雪をかく。そんなことに追われる年末年始というのは、体力的にも精神的にもつらいに違いない。

 仕事は昨日で終わりにしたので、今日は朝から大掃除。掃除機を吸引力はあるが大きくて重く取り回しになにかと不自由だったドイツ製から、吸引力は及第レベルでコンパクトな国産のものに変えてから、細かなところを掃除機で、という発想をするようになり、これが大掃除の省力化にうまくつながっている。たとえば、目線の高さにある窓の桟の埃を掃除機で、とは以前は思わなかった。この、思いがけぬ効用が大掃除全体の効率化になったようで、今までほど疲れないし、時間もかからなくなった。

 夜はドラマ「岸辺露伴」。やっぱりおもしろいねえ。