「群像」2017年2月号掲載。貨幣の本質は「負債」の流通化にある、ということなのかな。その後、貝殻だの麦だのといった疑似的な貨幣から硬貨という現代のものと同等の貨幣が登場するまでの経緯や歴史的背景を著者は考察していくのだが、古代ギリシャでの貨幣の成立が、神話の時代から哲学の時代に移行する際に生じていた、なんらかの思想的な価値転換(進化なのかも)に見出そうとするところはとても興味深い。
「群像」2017年2月号掲載。貨幣の本質は「負債」の流通化にある、ということなのかな。その後、貝殻だの麦だのといった疑似的な貨幣から硬貨という現代のものと同等の貨幣が登場するまでの経緯や歴史的背景を著者は考察していくのだが、古代ギリシャでの貨幣の成立が、神話の時代から哲学の時代に移行する際に生じていた、なんらかの思想的な価値転換(進化なのかも)に見出そうとするところはとても興味深い。