五時四十分起床。曇天。予報もろくに見ず、朝から雨かと決め込んでいたが、空の色は幾分重いものの、かろうじて持ちこたえているようだ。このくらいの曇天は、むしろ平常心を保つのにいいのかもしれない、とふと思った。抜けるような青空を見ると感情の幅が大きくなる。雨空もおなじだ。マインドフルネスをするなら、このくらいがちょうどいいのかもしれない。
仕事。昼頃から少し降り出したが、夕方にはやんだ。
午後、渋谷で某新規案件の打ち合わせ。以前手掛けたおなじクライアントの商品はヒットとなり、テレビやら雑誌やら新聞やらでたくさん取り上げられていた。発売から半年近く経つが、いまだに品薄なのだという。今回はおなじ商品カテゴリーの新路線だという。いつも以上に気合いが入る。
十六時、帰社/帰宅。コーヒーブレイクしてから、別の案件に取り掛かった。
読書は今日も保坂和志「鉄の胡蝶は(以下略)」(「群像」2020年11月号掲載)を少しだけ。川端康成のエピソードのつづき。そして、鎌倉という古い町に住むということ。50年住んでいても新参者扱いされるという土地柄、少し誇張しているのだろうが、納得できる部分もある。