古いアパートに住んでいる。古すぎて屋根と壁がない。床はある。押し入れもある。屋根はないが天井はある。そんな夢を見た。五時四十分起床。
仕事。受注している案件数はそれほど多くないのだが、あれこれ同時に一気に動き、おなじ締切日を指定されることが多い。こうなると、日々が、一刻一刻が、めまぐるしくなる。流れに身を任せながら作業を進めて、どうにか間に合わせる意外に手はないのだが、その流れが、流れというよりうねりに近くなっている。流れに乗るのではなく、うねりに揺らされたり、はじかれたり、そんな状況。流れをうねりだと感じてしまう自分のキャパの低さや心構えのほうにこそ問題があることはわかっている。そこを自覚すると、不思議とそのうねりが楽しく感じられる。これもまた、重度のワーカホリックの証か。
十五時、税理士の事務所へ。決算の打ち合わせ。決算時の残高試算の数字と経営状況の確認、そして税金の納付書の受け取り。我が社も無事に二十一期を終えることができた。
夕方、クイーンズ伊勢丹へ。マグロ、納豆、コーヒー豆など。
読書は藤代泉「姫沙羅」(「群像」2021年5月号掲載)を少しだけ。この作家のことは何も知らない。植物が好きな農家の娘の話、らしい…。