わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

たいして変わらぬ朝の

 今朝も五時四十分起床。今日は完全休養と決めていたからこんなに早く起きる必要はないのだが、動物たちの世話も掃除もあるから、とついついいつも通りに起きてしまうのだが、予想外の仕事のメールがいくつか届き、月曜でもいいというのに対応していたから、結局平日とたいして変わらぬ朝の過ごし方をしている。

 午前中は念入りに掃除。掃除機を変えてから、掃除の作業が少しラクになった。取り回しのしやすさによるところが大きい。

 納豆へぎそばで昼食。

 午後は妻と吉祥寺へ。妻の画材の調達、葵にボロボロにされたカーテンとカーペットの下見など。吉祥寺美術館へ行くつもりだったが、かなり混雑しているようなのでやめておいた。

 夜はほどほどのんびりと。

 

 以下、すべて「群像」2021年10月号より。

 

 

 柄谷行人「霊と反復」。ここでいう霊とは心霊現象というよりもある種の観念、精神性、共同幻想にもちょっと近いと思う。『マルクスその可能性の中心』や『探究』などは学生の頃に(『探究』は社会人になってからだったかも)読んでいるのだけれど、柄谷がこういう方向性に関心を示していること、マルクスの「資本主義の亡霊」といった表現に注目していたことは、あまり気にしなかったなあ。

 

 

 蓮實重彦「窮することで見えてくるもの 大江健三郎『水死』論」。蓮實の文芸批評は久しぶりに読むのだが(何年ぶり? 十数年ぶり?)、こんな書き方をする人だったっけ? という感じ。『表層批評宣言』『反=日本語論』は学生のころに夢中になった本。

 

 

 吉川浩満「後ろ向きの予言書 『〈世界史〉の哲学 近代篇』を読む」。大澤真幸の近著であり「群像」で連載を十年以上つづけているこのプロジェクトの最新刊の書評、というか、そのコアとなる部分の超簡潔な解説、って感じ。