今朝も五時四十分起床。背中が寝違えのように軽く痛む。のように、ではなくて、本当に寝違えたのだろう。
仕事。朝イチでいくつかの案件の納品をメールで済ませ、その後いそいそと銀行へ。決して厳しくはないものの、秋が終わり冬になった、と痛感させる寒さ。マスクから漏れる息でメガネがすぐ曇る。でも、吐く息そのものは白くない。この中途半端な寒さが、師走のせわしなさをいっそう助長させる。
戻ってすぐ作業。
夜は比較的のんびり過ごすことができた。
古井由吉のエッセイ集『楽天の日々』より「大年の静まり」「年越し」。古い時代の商売人の、金策に走りながらなんとか年を越す様子を古井さんは小説でもエッセイでも繰り返し描いている。そこにへばりつくしつこさ、執念のようなものと、さらにその奥に潜む諦念のようなものとの妙なバランス感覚が、矛盾しているようだが、一方で自然で現実的。去年、今年と、コロナ禍でこのような年越しを迎える人は多いのではないか。