わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

[読書日記]若松英輔「見えない道標」(15)

 今日から(歯茎の手術跡の痛みにうーんうーんと言いながら)読みはじめた。「群像」2022年9月号掲載。同世代の方なのだが、読みの鋭さ、論理的思考と繊細な感受性のバランスのよさ、それらに圧倒されっぱなしの状態。だが不思議と若い頃の自分のふがいなさや学びが浅かったことへの劣等感を覚えることはない。ということは、この作品は見えない読み手を尊重する書き方ができているのかもしれないなあ。エックハルト茨木のり子を読むと、こういうやさしい人になれる…のかな。俺、読んだことないや。