五時四十分起床。晴れている、気温もそれほど低くないようで、真冬から半歩だけ春に近づいたような気がするが、残念なことにそれは単なる思い込みのようで、木曜あたりから東京も雪になるという。まず、移動が困ると考える。そして、週末は走れるかな、と考えが別の方向に拡がる。転んで頭を打つだの不細工な雪だるまが乱立するだの、好き勝手な空想に少頭を奪われ、奪われ、奪われ尽くして、ようやく正気に戻る。雪が降っても降らなくても書斎にこもって作業するのはおなじだ、と割り切れるようになる。
妻、松屋のイベントの最終日。
仕事。複数案件が例によって同時に進行し、脳味噌がこんがらがりそうになりながらも、なんとかそれぞれ、個別に進行させることができた。
若松英輔「見えない道標(8)」。(「群像」2022年2月号掲載)。ボードレールの「腐肉」の引用。意外なものに目を向けることの大切さ。