五時四十分起床。寝癖と寝汗の両方がひどい。おまけに寝相の悪さも加わっている。朝風呂。
朝のうちは東側の窓から明るい日差しが差し込んでいるかと思えばたちまち厚い雲に空が覆われてどんより暗くなったりと、空の表情は気まぐれに変わりつづけている。台風の影響か。
仕事。ちょうど谷間に入っているので、溜め込んでしまった事務処理や資料整理に時間をつかった。経理データは案の定計算がどこかで狂っていて、間違えたところを探すのに一時間もかかってしまった。
十五時、某案件のオンライン打ち合わせ。手探りのワクワク感、というか。すこしだけ透けている箱に手をつっこんで、箱の中身はなんじゃろな、をやっているような感覚というか。
夕方、妻とウォーキング兼買い出し。
夕食は豚肉を食べた。
古井由吉『楽天の日々』より、「知らぬ翁」。古井さんが五十代後半に書いた、将来自分に訪れるであろう、ボケに対する自虐的な不安。ここでいうボケは認知症の俗称であると同時に、ちょっとした日常の動作や生活の手順の、簡単なボタンのかけ間違えや、ほんの一瞬の記憶の途絶え、そんな、小さくて危うい出来事も含めている。