わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

曖昧な表現をすれば

 五時四十分起床。起きるや否や、寒いと独り言つのが習慣、とまではいわずとも、小さな日課、今風にいえばモーニングルーティンの最初のタスク、のようになりつつある。秋頃は「今年は暖冬」と異常気象を煽り騒ぎ立てるように幾度も幾度も繰り返し報じられていた気がするが、確かに十二月はその気配が濃厚だったものの一月になると一転、極寒とまではいわずとも、気温はしっかり下がり、それが体感として伝わり、そして耳からは強い北風の音がしっかり聞こえるようになった。空を見上げれば雲のない凜とした冬の空で、少し目線を落とせば枯木ばかりが視界に入る。だがさらに目線を落とすと今度は梅の花が、やや早すぎるのではないか、と軽く心配になる程度ではあるが咲き誇り、そのそばを通れば花が控えめに、だがしっかりと香り、いい気分にさせる。曖昧な表現をすれば、やや暖冬、といったところかもしれない。

 久々に土日は両日とも休める。午前中はせっせと掃除し、午後は長めにランニングへ。自宅から中野富士見町までの往復、約18km。走り出せば寒さは感じないものの、幾分強めの風には辟易とさせられた。帰宅すると、顔にびっしりと土埃が付いていた。ちょっと恐ろしい。

 

 夕食は鍋を食べた。

 

 高橋源一郎「オオカミの(2)」(「群像」2024年2月号掲載)。連載第1回の時も書いたような気がするが、少しだけデビュー作を思い出させる文体。

 上田岳弘「多頭獣の話(最終回)」(「群像」2024年2月号掲載)。ユーチューバーの闇、のような部分をカルトな味付けで物語化した作品。いよいよラスト。