五時四十分起床。六月になる。気づけばビワの木は実を付けはじめ、紫陽花は花開きはじめた。雨の季節まではまだ若干の時間がありそうだが、今日は空の色がやや重い。夕方に軽く(風邪が治ってきたので、ひさびさに)ランニングしてみたが、例年、走路をもやっと塞ぐ羽虫の群れに辟易するところが、今日はほとんど出会わない。
午前中は掃除。午後は仕事。少し余裕ができたので、夕食はチキンカレーを作った。
食前にEテレで宇宙探査機の番組を観る。やはり宇宙モノはおもしろい。想像力を科学が証明したり、補完したり、訂正したり。あるいは、想像だにしなかった発見をもたらしたり。この分野に明るいわけではないが、宇宙を孤独に旅するボイジャーの姿を想像することは幾度となくあった。子どもの頃からよくニュースや科学雑誌で目にしたこの人の乗らない、でも人の文明や歴史の断片を乗せた宇宙船のことは、ずっと気になっている。
読書は絲山秋子「御社のチャラ男」(14)(「群像」2019年6月号掲載)。改元前後のチャラ男の会社の様子。笑える部分と、社会事情的に重い部分と。そしてそこでフラッフラする個人の姿と。