六時起床。曇りがちではあるが雨は上がり、陽の差す時間も多いと感じられる。午前中は掃除とアイロン。
午後は妻とちひろ美術館へ。開催中の「ショーン・タンの世界展」を観る。絵は気になっていたが作品は読んだことがなく、話題だったから興味を持った、という感覚だが、これが大当たりだった。奇想天外で非現実的だというのに現実世界の感情や社会構造にしっかり根を下ろした世界観、そして卓越した技術。こりゃすごい。ショーン・タン本人のインタビュー動画も公開されていたが、その創作プロセスとこだわりっぷりには脱帽。目録と、展示されていた中で一番気に入った作品『アライバル』を購入した。
帰りは自宅まで歩いた。途中で「モッピー&ナナ」に寄り、葵のおもちゃを買ってから帰宅。
読書は大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近代篇31 絵は何と競っているのか」。長く続いたドストエフスキーの父=神殺し=資本主義の萌芽、といった内容はいったんストップで、テーマは美術へ。なぜ、近代美術の中心地はパリだったのか。確かに不思議だ。