わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

塗るタイミングがわからない

 五時四十分起床。スマホのアラームが鳴る。薄闇のなかでそれを止める。照明の電源をオンにする。するとほぼ毎日、このタイミングで自分の手がアルコール消毒や手洗いを繰り返した結果、ひどく荒れていることを(再)認識する。だが、すぐ洗顔するのでこのタイミングではクリームを塗らない。そして、身支度をしているうちに手が荒れていることなどすっかり忘れてしまう。仕事を始めて、ペンを握ったりキーを叩いたりするうちに、また手が荒れていることに気付く。タイミングが合えばここでハンドクリームを塗るが、多くの場合、資料の紙をめくる手やキーを叩く手が脂っぽくなるのはまずいから、塗らない。結局、ひどい時は一日に一度も、ハンドクリームを使わないということになる。ハンドクリームは、塗るタイミングがわからないとつくづく思う。みんな、どうしているのだろう。

 仕事。十時から某ウェビナー案件のリハーサルに立ち会う。ウェビナーは流行の手法ではあるが、きっちりやろうとすると、とんでもなく手間がかかるということを、この案件を通じて知った。

 午後は書斎にこもって某案件の原稿修正をちまちまと。

 夕食は妻が仕事で外出しているので、ひとりでハンバーグ弁当を食べた。

 

 保坂和志「鉄の胡蝶は(以下略)」(「群像」2022年2月号掲載)。床下浸水、主体性を奪われた芝居、主体性を拒否するように書かれた小説。