わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

増えている時間が愛おしい

 五時四十分起床。足に疲れが残っている感覚。なぜだろう。心当たりがない。雨のなか傘をさして早足で移動していたのが原因か。いや、それくらいのことはいつもやっている。もっとハードに動くことのほうが、むしろ多い。

 仕事。スケジュールに余裕がなく難易度も高い案件が昨日からスタートしている。気持ちが高揚していて強いやりがいを感じているのだが、だからといって簡単にこなせるようになっているかというと、そんなことはない。アタマを抱えこむ時間は次第に増える。ただ、その増えている時間が愛おしい。一方で、焦りも感じているわけだが。

 十三時、Zoomで打ち合わせ。英語で言うならI'm glad to connect with you、ディスプレイ越しに「はじめまして」をいうことが本当に増えた。二年ほどちょこちょことご依頼をいただきつづけているクライアントがいるが、ご担当者とは一度もリアルでお会いしたことがない。おかしな世の中になったもんだ。

 

 堀江敏幸「二月のつぎに七月が(40)」(「群像」2022年5月号掲載)。を冒頭だけ。久々の掲載。この世界観と文体が好きだ、と再認識。父の遺品である文庫本を読みつづける初老の男性や、その男性にさまざまなことを教えてくれたそろばん塾経営の男性とその娘、紆余曲折あって市場の食堂で働いている料理人、おなじく体調を崩して勤めを辞めてしまい今はこの食堂で働いている女性、そして野球にとても詳しいその女性の父。登場人物もみな愛おしい。