五時四十分起床。朝のうちは涼やかではあるが明け方に一雨降ったようで、高まった湿度が陽が昇るにつれて少しずつ、二十年前の九月の初め頃を思わせる、暑さと湿りけと涼しさとが入り混じった、おかしな記憶を掘り起こされた。いや、記憶というより感覚か。肌が覚えている記憶というのもあるのかもしれない。
仕事。某案件の修正対応、別の案件の推敲作業など。
十五時三十分、歯科医。予約時間を間違えて、三十分早く着いてしまった。あたりには時間をつぶせるカフェや書店がまったくない。仕方ないので歯科医の周囲をひたすらうろついた。
戻って作業再開。というよりも、細かな対応の繰り返し。
読書は、保坂和志「鉄の胡蝶は〜(63)」(「群像」2023年11月号掲載)のつづき。