わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

雨滴は奪う

 五時四十分起床。雨。音の起伏が激しいようだ。ということは、雨足が刻一刻と変化しつづけているということか。午前中は書斎で作業していたが、止む気配は一向に見えず。

 午後は天王洲で打ち合わせ。久々だなあ。このそばに、ヨウジヤマモトの本社があった。今もあると思うが、どうなんだろう。

 十九時、帰社/帰宅。この頃になると雨は止み、路上も少しずつ乾きはじめた。なんだかもう、ヘトヘト。雨滴は人から力を奪う…のかもしれない。

 

 瀬戸内寂聴「その日まで(9)」(「群像」2019年6月号掲載)。他界したばかりのショーケンとの思い出。情景描写が特に(驚くほど)美しいのは、ショーケンにまつわる記憶が寂聴にとって特にかけがえのないものだからなのだろうか。あるいは、ショーケンがいい男だったからか。

 

群像 2019年 06 月号 [雑誌]

群像 2019年 06 月号 [雑誌]

 

 

 

いのち

いのち

 
花芯 (講談社文庫)

花芯 (講談社文庫)

 
夏の終り (新潮文庫)

夏の終り (新潮文庫)

 

 

右手は敏感に反応する

 五時四十分起床。右手首から腕にかけてが痛む。この季節恒例の腱鞘炎だろう。毎年梅雨から夏にかけて急に悪化し、秋になるころには落ち着く、という流れがお決まりなのだが、今年は少し早いようだ。少しでも改善したくてペンの持ち方を見直したり、正しく握りやすい六角形の鉛筆をしばらく使ってみたり、と努力はしていたが、効果は今ひとつなのかもしれない。今朝から痛み出したのは、大きな低気圧が来て明日は空が大荒れになるという予報があるからかもしれない。気圧や湿気に、ぼくの右手は敏感に反応するのだろう。確信はないが。

 午前中は書斎で作業。午後は小石川で打ち合わせ。

 戻ってからも仕事。少しでも手首に負担のかからないペンを、ということで、久々に万年筆で作業してみた。鉛筆よりさらに負担がなさそうだが、取り回しは鉛筆より悪い。打ち合わせでもここ数カ月は鉛筆を使ってメモしていたのだが、明日からは低粘度インクのボールペンかサインペンに変えようかと思っている。

 

 片岡義男「窓の外を見てください」(「群像」2019年5月号掲載)読了。日常の中に潜む物語に気づくことの楽しさ。偶然を物語にコンバートすることの面白さ。この作品の魅力は、これに尽きるな。ま、本作には日常的な視点が満ちてはいるものの、織り込まれたエピソードはどれもかなり恣意的、そして会話も油抜きをしてあるのだけれど。

 

 

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

 

 

 

珈琲が呼ぶ

珈琲が呼ぶ

 
豆大福と珈琲 (朝日文庫)

豆大福と珈琲 (朝日文庫)

 
スローなブギにしてくれ (角川文庫)

スローなブギにしてくれ (角川文庫)

 
あとがき

あとがき

 
コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。

コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。

 
くわえ煙草とカレーライス

くわえ煙草とカレーライス

 
彼のオートバイ、彼女の島
 
言葉を生きる

言葉を生きる

 

 

 

 

 

吉祥寺美術館へ/季節と女と鳥

 五時四十分起床。朝風呂。語感はすがすがしいが、マンション住まいで風呂に窓がないから爽快さはさほど感じない。

 午前中は掃除やらアイロンやらに終始。

 午後は夕食用のラムカレーをつくってから外出。吉祥寺までやや遠回りで歩き、美容室に行っていた妻と合流して吉祥寺美術館へ。「移ろう季節を感じて -所蔵作品より-」を観る。小畠辰之助という画家の作品が非常に気に入った。生命力に溢れている。同時開催されている、浜口陽三記念館と萩原英雄記念館の同テーマ展「女と鳥」も観る。どちらの画家も飽きるほど観ているのだけれど、このテーマでは新たな魅力を発見できたような。昭和のエロティシズム、アングラな性衝動というか。浜口洋三のパートナーだった南桂子の作品も展示されていた。純粋さと孤独。ささやかな幸福。

 

www.musashino-culture.or.jp

 

 読書は三浦雅士『孤独の発明』の続き。詩の、個人にとっての役割や価値と、集団にとってのそれらと、を考えざるを得なくなる。

 

孤独の発明 または言語の政治学

孤独の発明 または言語の政治学

 
考える身体

考える身体

 
身体の零度 (講談社選書メチエ)

身体の零度 (講談社選書メチエ)

 

 

詐欺師と「うたげ」

 六時起床。初夏らしい朝日のまぶしさ、と思えば次の瞬間には雲に日の光が遮られ、東向きのリビングはたちまち薄暗くなり、夜用のカバーをはずして起こしたばかりのインコのコッちゃんも一瞬ゴキゲンにつづけていた囀りをやめてしまう。だが光が戻れば、いや、戻らなくても、また囀りはじめ、よくわからない人語の真似もしはじめる。換羽のつらさからようやく脱却できたようで、今朝は特に機嫌がいい。

 午前中は掃除。午後はランニングへ。日中に走るのは何ヶ月ぶりなのだろう。わからない。夜のランニングも楽しいのだが、日中は花々の鮮やかさを夜よりしっかり楽しめるし、散歩中の犬たちと何十度もすれ違えるといううれしさもある。小さな虫や、風に乗って散らばる雑草や木々の種子が多いのがちょっと大変だが、視覚的にも嗅覚的にも、昼の方が数段おもしろい。和田堀公園善福寺池をぐるりと一周、17kmくらい。

 夜はドラマ「コンフィデンスマンJP」の特別編を観た。この作品は長澤まさみの吹っ切れた演技と何度もドンデン返しのあるストーリーが好きで、珍しく全話きっちりと観た。映画が公開中だが…あとでネットかテレビ放送で観ると思う。

 

 

 

 三浦雅士『孤独の発明 あるいは言語の政治学』。「群像」の連載でも読んでいたから読むのは二度目ということになるが、かなり手を加えられているようだし、時間も経過しているので、完全にではないが新鮮な気持ちで読める。額田王大海人皇子の歌のやり取りに観る社会性、「うたげ」の機能、そのコミュニケーションの「後付け」感、これは何度読んでもエキサイティング。人間の本質は、太古だろうが現在だろうが、たいして変わらないのだろう。

 

孤独の発明 または言語の政治学

孤独の発明 または言語の政治学

 

 

 

考える身体

考える身体

 
主体の変容―現代文学ノート (中公文庫)

主体の変容―現代文学ノート (中公文庫)

 
私という現象 (講談社学術文庫)

私という現象 (講談社学術文庫)

 

 

 

今日の事件簿

  • またOneDriveがトラブル事件(1時間も要した…結局、使うのをやめました)
  • 穏やかな打ち合わせ事件
  • 月1回だけいらっしゃる事件
  • 驚きの増毛事件
  • 適当10kmラン事件
  • 夜のゴキブリと女子大生事件

 

 

闇より強い黒

 五時四十分起床。晴れたり、曇ったり。空の表情よりも一戸建ての念入りに手入れされたりやや放置気味だったりとさまざまな状況の庭から漂う花々の香りのほうにばかり気を取られる。

 日中は仕事。

 夜はランニングへ。薄くて柔らかな印象の夜の闇の中に花の香りが漂っているが、数週間前とはまったく違っている。ジャスミンの香りはほぼなくなり、バラが強くなってきた。黒い猫を見かけた。闇より強い黒だから、はっきりわかった。ツヤツヤとした毛並みが街灯の光を反射していたからかもしれない。

 

 読書は片岡義男「窓の外を見てください」。さっさと読む気になれなくて、ほんとうにのんびり、少しずつ、考えながらというより、その都度感じながら、読んでいる。

 

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

 

 

 

豆大福と珈琲 (朝日文庫)

豆大福と珈琲 (朝日文庫)

 

 

怒らせる(ように鳴かせる)

 五時四十分起床。全日の天気予報を根拠に終日雨かと思い込んでいたが、雲は多いものの初夏らしい青空と明るい朝日を拝むことができた。

 仕事。午前中は某動画系案件。悩みながらも、なんとか手を動かした。

 午後は新宿某所にて某社カタログの打ち合わせ。半年も取り組みつづけている長期案件。だが、ゴールはもうすぐだ。

 伊勢丹に寄り、地下でパンを買ってから帰宅。戻ってからは打ち合わせ内容の取りまとめなど。

 夜は5kmほど走った。呼吸が整ってから入浴したが、頭が濡れた状態で葵に声をかけると、なぜか激しく怒られる。実際は怒っているのではないのだろう。なんらかの感情が沸き起こり、それがニャーという鳴き声となって口から飛び出し、そのトーンから、なぜか怒っていると人が勝手に受けとめているだけだ。だからここ数週間は、怒らせる(ように鳴かせる)のがマイブームだ。

 

 片岡義男「窓の外を見てください」(「群像」2019年5月号掲載)。ひょっとしてこの作品、片岡流の短篇小説の書き方を伝えようとしているのかも、と思ってみたり。

  

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

群像 2019年 05 月号 [雑誌]

 

 

 

スローなブギにしてくれ (角川文庫)

スローなブギにしてくれ (角川文庫)

 
彼のオートバイ、彼女の島