- 痰が痰が事件
- 想定より早く手が動く事件
- 明日はきっと事件
- ゲイリー・ムーア、ゲイリー・ニューマン、ゲイリー・オールドマン、ゲイリー・クーパー……事件
五時四十分起床。朝から日差しが強い。
午前中は仕事。某案件の構成、コピー。別の案件のアイデア出し。
午後は休みに。長めに昼寝してから、クイーンズ伊勢丹、ワイズマート、コープとスーパーマーケットをハシゴする。
夕食はトマトベースのビーフカレーをつくった。食事しながら、Eテレ「日曜美術館」の、イサム・ノグチの回の再放送を観る。イサムの作品の魅力をサカナクション山口一郎が語っていた。イサムは彫刻を中心にしていながらも作風は多彩、空間デザインやインテリアデザインも行うなど、とにかく守備範囲が広い人。子どもの頃にアメリカで通っていた学校が閉鎖となり、一カ月ほど身元引受人なしの状態で荒野を野生児のごとくかけずりまわって過ごしていたらしいこと、魯山人と親交があったこと、李香蘭/山口淑子と婚姻関係にあったこと、第二次大戦中に日本人収容所に入っていたこと…とプライベートもエピソード満載で、実質45分のテレビ番組じゃ語りきれないよなー、と思いつつも、晩期のプリミティブな石の彫刻作品の魅力は山口一郎がしっかり語ってくれた。上野で開催中の展覧会、行きたいのだが要予約なんだよなー、時間つくらなきゃなー。
五時四十分起床。コロナ禍で二度目の梅雨明けということになる。夏は多少感染力が弱まる、といった話があった気がするが、今年はどうなのだろう。変異腫と紫外線の関連性についてはあまり報じられていない。
朝イチで東側のベランダにサンシェードを取り付ける。サンシェードと書くとオシャレな感じがするが、使っているのは農業用のものだ。十年くらい前に買ったが、痛んでいないのでいまだに問題なく使えている。
▼こんな感じのもの。
午後は妻と吉祥寺へ。生活必需品を中心にあれこれ購入。
▼妻のツイート。妻は森田さんの高校時代の美術部の直接の後輩。いまだに年賀状のやりとりはある。
吉祥寺の商店街、ろくでなしBLUES @HITMANmoritaでいっぱい。滋賀県警とか自衛隊とか、センパイの地元愛&貢献すごい✨ pic.twitter.com/y2viJ7BcOY
— 梶原美穂🐱次回個展は9月に仙台です (@kajiyon) July 17, 2021
パルコで古書市をしていたので覗いてみたら、80〜90年代の時代を感じさせる書籍がわんさかと。ついつい長居してしまった。感染のことを考えたら長居は厳禁なのだろうが、会話はしないからなあ。で、コレを購入。敬愛する古井由吉のエッセイ『楽天の日々』の挿絵を担当した画家。スーパーリアリズムの旗手だが、そのタッチとは正反対に(というよりもそのタッチを逆説的かつ最大限に活かして)生と死のはざまを行ったり来たりするような、不安定さの感じられる世界観を表現している。まさにタイトルどおり。作品解説が非常におもしろく、読み応えがある。
夕食はアトレで買った中華のお弁当を食べた。ゆで豚、しっかりしたうま味があって食べごたえがあった。
▼コレも妻のツイート。
本日の晩ごはんは吉祥寺アトレで買った中華街の茹で豚弁当。サラダの胡瓜とトマトは夫の実家の家庭菜園で採れたもの。うまうまー😋 pic.twitter.com/ykKQm5SFje
— 梶原美穂🐱次回個展は9月に仙台です (@kajiyon) July 17, 2021
夜はランニングへ。まだ気温は高い。風があったのが救いだが、止まるとたちまち暑くなる。11km。健康と体力増強が目的のランニングだが、夏はこれ以上走ると危険で本末転倒かな。
川上弘美「不眠症の伯爵のために」(「群像」2021年8月号掲載)を少し。ある女性の小説家のコロナ禍における友人たちとの交遊録を描く連作。もう四回目くらいかな。コミュニケーションには大きな隔たりがあるはずなのに、どういうわけか、ゆるい。コロナという状況を怖れたり嫌悪したり対策に怒ったりというのではなく、しなやかに対処、いや、順応かな、している感覚がある。
五時四十分起床。湿度が高い。そして葵は朝からテンションが高い。週に三回は早朝から追いかけっこを強要されている。
仕事はちょうど谷間になってしまったので、今日はほぼ稼働せず。朝からひたすら本を読みつづけた。
十一時半頃、突然の豪雨。家の裏手を流れる善福寺川に濁流が流れ込んでいる。もっとも、この川は治水できているからこれくらいならびくともしない。十年前はしょっちゅう冠水していたが。
安藤昭子『才能をひらく編集工学』。松岡正剛の編集工学研究所のノウハウの説明。説明や実例としてのわかりやすい引用が多く、博識ぶりに脱帽。
そして長嶋有「ルーティーンズ」(「群像」2021年8月号掲載)読了。日常は、変わりながらもつづく。そして、その変化にとまどいながらも、人は未来を思い描く。
五時四十分起床。例によってまたおかしな夢を見たような気がして、寝起き直後に書いたメモを今になって読み返してみた。「代表選考会、大きなお風呂、駅への近道」とある。二つ目のは、ホントは小柄でガリガリなのになぜか小太りになっていた父親と大きな風呂に入った夢で、これはなんとなく覚えている。だが一つ目と最後のはさっぱりわからない。全部が一つのつながった夢だったのか、別々に見たのかもわからない。
朝、トイレ掃除していたらクリーナーのスプレーボトルの先端がポッキリ折れてしまった。
実家から宅配便。野菜がどっさりと届いた。
仕事。某案件の赤字確認、別の案件の資料読み込みなど。各案件が手離れしてチェック待ちになっていたりするので、ここ数日は余裕がある。
午後は西友まで行ってトイレクリーナーを新調した。それから仕事再開。
夕食は、納豆、モロヘイヤのみじん切り、挽肉、卵をボウルに入れてよく混ぜてフライパンで焼いたものを妻がつくってくれたので食べた。これが予想通りうまい。
長嶋有「ルーティーンズ」(「群像」2021年8月号掲載)。コロナで起きた生活上の大きな変化は、新たな行動と視点をぼくらに強要する。だが、人はそんなに急には変われない。だから、変わらないでいられる部分を探そうとする。そして、一方で、変わろうとする。今の状況がイヤだという想いが、自分を変える。
五時四十分起床。取引先のご担当者とコタツでダラダラしている夢を見た。チートスを食べていた。いや、正確にはコタツの上に口の開いたチートスの袋が乗っていた。チートス、何十年食べてないだろう。それ以前の問題として、今もあるのだろうか。
仕事。某案件のコピーを仕上げてメールで納品。その後、掃除を済ませてから整形外科。TFCC、快方に向かっている。治療が効いているようだ。
午後は事務処理。デスクで書類を書いたり、法務局に行ったり。児童館の庭で子どもたちがドッジボールしているのを見かけた。あのスポーツがうまい子は敵チームメンバーの下半身を狙ってボールを投げる。今日見た子は相手の足の甲にボールをぶつけていた。
長嶋有「ルーティーンズ」(「群像」2021年8月号掲載)。緊急事態宣言下の、ささやかな幸福と怒りと反抗と。