わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

吉祥寺・リブロブックス

谷川俊太郎『シャガールと木の葉』。先日の朗読会の影響で。毎日芸術賞受賞作、というのも気になっていた。谷川さんの詩集を買うのは十六年ぶりだ。シャガールと木の葉作者: 谷川俊太郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/04メディア: 単行本 クリック: 1…

晩冬の雪は何かと騒々しい

昨夜、布団に潜り込むころから雪が積もりはじめた。降りはじめはいつごろなのだろうか。気づけば向かいの一戸建ての屋根がいびつな白に覆われていた。暖雪とでも書くべきか、雪にしては外気は暖かだったらしく、冷え込んでしんしんと、結晶の降り、舞い散る…

深澤直人『デザインの輪郭』読了

デザイナーでなくとも、あらゆる分野のモノづくりにたずさわる者は読むべきだ。ぼくらが何かをつくり出す過程において、いかに無駄なものに振り回されているか、そしてどうして本質を掴み切れないのかが自覚できるはずだ。 本の装幀を担当したデザイナー山口…

寝る子は戻る

七時起床。午前中から外出。赤羽橋、小石川と打ち合せをはしごし、十六時帰社/帰宅。体調が悪いのだろうか、異様に疲れていまう。仮眠をとったら多少恢復できた。

町田康『告白』

ニセモノ番長の熊太郎。壊れた水車。

いつもの五倍

小便がしたくてたまらないのだが、トイレに行っても出ない。膀胱が木材とクギで台風前の補強されたボロ屋みたいになっている。もともとボロクソ、いくらでも水くらい漏れそうなのに、固められたので出てこない。そんな感触を下腹部に感じながら、あちこちさ…

町田康『告白』

今日から読みはじめた。<河内十人切り>を材に、パンク作家が「ひとはなぜひとを殺すのか」について物語るらしい。ぼくは<河内十人切り>を知らない。まあ、予備知識もいらないのかもしれない。 意外にスタンダードな書き出し。町田節は、スパイス程度。告…

古井由吉『詩への小路』読了

「22 ドゥイノ・エレギー訳文7」から「25 同10」まで一気に読んだ。リルケの近代文学の金字塔的詩作は難解過ぎて軽薄なぼくの理解の限界を大きく超えていたが、理解できることと感動できることは別のものであることが、漠とながら感じられた。古代都市の描写…

ご当地詩人、地元の建設屋にて笑顔で叫ぶ

八時起床。冷え込みの厳しい朝。もう厳冬は過ぎ春へと着実に移り変わっていくのだろう、それが立春だ、などと思っていたが、自然とは暦に逆らうこともあるのだと身をもって理解できた。 午後より阿佐谷の「細田工務店」へ。『リボン館 はなしの泉 “ご当地”詩…

西荻窪・猫の手書店

遠藤周作『深い河』。最近気になっている作家の一人。 深い河 (講談社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/06/13メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 65回この商品を含むブログ (138件) を見る『芭蕉 おくのほそ道 付 曾良旅日記 奥細道…

平常心で豆を撒く

花子、一晩たって平常心をすっかり取り戻したようだ。人恋しいようなので、いつもどおり花子と一緒に書斎で仕事した。なんら問題はなし。 七時起床。終日書斎で仕事する。夕方、鍼治療。ここのところ、また坐骨神経痛の調子が悪い。右の股関節が固い。油の切…

猫は怒り、叫び、怖がる。ひとは嘆きつつ、平安を願う。

七時起床。午前中のうちに事務処理を全部済ませようと銀行まわりに出かけ、仲間由紀恵がCMに出演する「ワンダモーニングショット」を飲みながら帰ってきたところ、花子の様子がおかしい。腰が低く、尻尾を付け根から床へ、弧を描くようにして垂らしている。…

古井由吉『詩の小路』

「20 ドゥイノ・エレギー訳文5」。曲芸師。「21 ドゥイノ・エレギー訳文6」。無花果の実。暗喩をどう解釈するか。表面的にイメージを捉えるのではなく、そこに秘められた作者の意図を読み取る。記号としての言葉の織りなすイメージではなく、作者が表現した…

雨の日は、押し入れの中で

六時五十分起床。朝から雨。雨雲は厚く暗いようで、陽の差さぬ部屋は夜のように暗い。そのせいだろうか、花子も麦次郎もぷちぷちも、眠たげである。猫は夜行性のはずだが、強く重たい雨の日は決まって押し入れの中やクローゼットの奥に身を隠してぐっすり眠…