わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドアップ

↓花子。

手はクッションの下

↓麦次郎。

週刊モーニング

「なごみさん」がおもしろかった。というよりも、和が飼っている猫のおにぎりがおもしろいのだが。「Ns'あおい」がなくなるとこんなに寂しくなるのか……。驚いた。ほかは、新人漫画賞受賞作品がよかったかな。馬鹿馬鹿しくて。そーいやこれにも猫が出てくるな…

土砂降りの気配

五時四十五分起床。雨。雨足は弱いが強まる気配はある、と思っていたら七時前に一度雨音が強まった。土砂降りか、と懸念したが音はすぐに静まり、その後はしとしとと、秋らしい降り方に変わった。 雨のなか、外出。午後、都内某所にて某案件のプレゼン。プレ…

実は(というほどでもないかもしれんが)こっそり読んでいる本

※仕事の資料として読んでいる本を含みますカール・マルクス (光文社文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/03/14メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 26回この商品を含むブログ (27件) を見る「自分」を生きるための思想入門 (ちくま文庫)…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

お裁縫ロケットだのジグ踊り人形だのの裏側に隠された壮絶な体験の記憶。過剰な悲しみは狂気を生み出し、過剰な狂気は才能を開花させる。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発売日…

結局仕事しちまってる

五時五十分起床。早起きしたものの、ひっさびさに暇なのでたるんでおる。日中は眠くて眠くて。いただいた連絡に返事をすること以外は仕事をしていない。事実上のお休み。夏休みを取っていないし土日も働いてばかりだったから、いーじゃん、いーじゃん、と本…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

今日から再開。第5章。お裁縫ロケット。 レーモン・ルーセルの作品はこちら。 ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2004/08メディア: 新書購入: 8人 クリック: 96回この商品…

三浦雅士「孤独の発明」

「群像」10月号。ウェーバー、トレルチといった社会学・宗教学的な思想家から、大江健三郎『同時代ゲーム』へ。ウェーバーもトレルチも学生時代に読んだ。ウェーバーはたしか20歳の1月、成人式の日だったかな。試験かレポートのために読まなければならないく…

馴染まぬ空模様

五時四十五分起床。土砂降りの雨。空の色も雨滴が屋根やアスファルトや川面を打つ音もみな重々しい。 八時から仕事をはじめるが、大急ぎの案件は九時過ぎに手離れしてしまった。夕方までの残った時間はのんびり利用することに。問題は、のんびりした雰囲気と…

古井由吉『行隠れ』

西荻窪・興居島屋改めなずな屋で購入。昭和四十七年発売、著者初の長編。古井作品の古本は見つけたら必ず買うようにしている。行隠れ (1972年)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1972メディア: ? クリック: 2回この商品を含むブログ (3件)…

保坂和志「未明の闘争」(12)

友人・アキちゃんとの会話がつづくのだが、ここで語り手が「私」と「アキちゃん」の二本立てになってしまう。実は単純にアキちゃんの台詞からカッコをはずしただけなのかもしれないが…。 以前にも書いたような気がするが、保坂和志は『小説の自由』などで展…

頻尿と余裕

昨夜は十二時過ぎ就寝。ところが一時半、二時半、三時半、五時、と猫に起こされ、熟睡できず。それでも五時四十五分には起床できてしまった。思い返すに、起こされるたびにトイレの世話をしたりゴハンを与えたり水を飲ませたり、と何かしかしているのだが、…

山崎ナオコーラ「昼田とハッコウ」(8)

「群像」10月号掲載。ハッコウは漢字で書くと「白虹」だとはじめてわかった。そして、昼田に子どもがいたことが判明? 毎月、連続ドラマを観るような感覚で読んでいる。群像 2010年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: 雑誌 …

川崎徹「会話のつづき ロックンローラーへの弔辞」読了

鼻の下がガビガビの猫がいよいよ登場するか、と思いきや、この話題にはほとんど触れず、先日亡くなった名ドラマ演出家との思い出話へとなだれ込む。そしてラストへ…。 他者の生と自分との関連性は、やがて他者の死と自分との関連性へと変質する。それを何度…

猫は休日を知っている

六時起床。部屋の中の冷え込んだ空気に、昨日もおなじような冷え込みだったというのに違和感を感じた。いや、違和感は冷えた空気ではない、別の何かから感じているのかもしれない。ひとまず窓を開けてみる。夏の陽の暮れはじめを思い出させるオレンジ色の朝…

川崎徹「会話のつづき ロックンローラーへの弔辞」

「群像」10月号掲載。父、墓石につぶされて死にそうになった自分、殺人事件の被害者…。そして物語は、ふたたび鼻の下がガビガビの猫へ。群像 2010年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブロ…

べとべとさんと黒半月とプープー星人

五時四十五分起床。雨音は聞こえず、濡れた冷たさが、壁越しに黙って静かに立つ誰かのように、気配だけを感じさせる。身支度、掃除、ドウブツの世話。 「ゲゲゲの女房」最終回を観る。四十年ぶりくらいなのだろうか、安来の森の中でふたたび、二人揃ってべと…

川崎徹「会話のつづき ロックンローラーへの弔辞」

「群像」10月号掲載。ロックンローラーの次はホームレス。そして母。死者にまつわる記憶がつづく。群像 2010年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る猫の水につかるカエ…

今日の事件簿

バナナ事件 のどあめ三個事件 山を登って事件 腱鞘炎でコーヒーカップが持てない事件 二階からカルボナーラ事件 先生それは中心がすり替わっています事件 声張ってしゃべれ事件 イヤホンで耳痛事件

吉本隆明『カール・マルクス』

吉本作品を読むの、何年ぶりだろう。十年ぶりくらい? ここ数日、なぜか「マルクス読まなきゃ強迫症」に取りつかれてしまっていた。たぶん高橋源一郎や柄谷行人の影響なのだろうが、ぼくは共産主義者ではないにもかかわらず(とつなげるのはおかしいってわか…

三浦雅士『考える身体』

二章目のテーマは、そのまんま「身体」。国語教育や言語教育の身体性について。これが文部省批判につながっているのだが、小中高とさほど国語の成績がよくなかったにもかかわらず文学かぶれで今は広告の文面考案などという言葉を使った仕事についているぼく…

川崎徹「会話のつづき ロックンローラーへの弔辞」

「群像」10月号掲載。ロック歌手の葬儀と鼻の下がガビガビの猫のほかに、ホームレスの話も絡まりはじめた。 以前読んだ川崎の作品にも、猫とホームレスは登場していたな。群像 2010年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: 雑誌…

腱鞘炎

五時四十五分起床。夕べは目覚めれば激しい雨、という状況を想像しながら寝たものだから、冷えた空気がピタリと静止したまま、高速シャッターで撮影したモノクロ写真みたいな外の様子に少々驚く。曇り空の色は深く濃いが、雨の気配はまったくない。静止した…

週刊モーニング

あーあ、「Ns'あおい」終わっちゃったよ―。作者さん長いことお疲れさまでした。Ns’あおい(31) (モーニング KC)作者: こしのりょう出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/08/23メディア: コミック購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る

川崎徹「会話のつづき ロックンローラーへの弔辞」

「群像」10月号掲載。ちょっとだけ読んだ。忌野清志郎がモデルと思われるロック歌手の葬儀(お別れ会?)。たぶん川崎さんと清志郎の関係を事実にある程度もとづいて綴っている私小説。ただし、鼻の下がガビガビの猫、という異質な存在がここに紛れ込んでい…

今日の事件簿

秋分の日イブにツクツクホウシ事件 バナナを食べても胃は痛くならん事件 電車の中でiPad使ってる人は必ず少しにやけている事件 ダースベイダーに見送られた事件 なんだこの乳出しは?事件 なんだこの修正は?事件

今日の事件簿

すっかすか事件 要するに逃避願望なのか事件 隠遁とは求道と同義であることを忘れて憧れてしまってはいけないのね事件 檸檬じゃなくて事件 オリジナリティが重要なのだ事件 さすがにボヤきたくなってしまった、というかボヤいてしまった事件 がんも三種事件

古井由吉「蜩の声」

「群像」十月号掲載。『ロクス・ソルス』は「群像」をある程度読み切ってしまうまでお休み。 マンションの改修工事⇔戦中に空襲被害を考慮して大人たちが自ら壊してしまった家屋。この夏の暑さ=敗戦前後の年の暑さ。マンションの工事音⇔蜩の声。 古井さんの…

出不精神

共鳴、と書くと科学的あるいは超科学的な匂いがたちまち立ち込めてくるが、ごく日常的な範囲でも共鳴が起こることは十分にある。二時半頃だったか、どちらかが鳴きはじめた。何かを求めていること、おそらくは人に構ってほしくて鳴いていることは、その声音…