わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ルーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

再現されるのは寓話的な記憶だけではない。悲劇もまた繰り返し再生される。しかしその悲劇が人を救い、癒すこともある。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2004/08メディ…

三浦雅士『考える身体』

冷戦構造以降に盛んになってゆくスポーツ芸術。ニーチェっぽく考えると、スポーツに熱狂する観衆はディオニソス的だけれど、プレイヤーはアポロン的な方向に向かっていくってこと? 両者は乖離してる。でも互いの身体は共鳴しあっている…? いや、共鳴ではな…

AKBとあの世の友だち

日本にいるまま、合衆国大統領になる夢を見た。内閣が全員AKBだった。スノボで谷に転落して亡くなった友だちも出てきた。彼岸だからだろうか。この友人、なぜか毎年のように夢に出てくる。合掌。 六時三十分起床。「はやく起きた朝は」の磯野貴理と松居直美…

水木しげる『墓場鬼太郎』(6)

鬼太郎がタバコ吸いながら保険の営業をしてます。あの世保険。墓場鬼太郎 6 (角川文庫 み 18-12)作者: 水木しげる出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (22件) を見る水木しげるの作品はこ…

三浦雅士『考える身体』

テレビ=身体型メディア。 二十世紀は十九世紀の延長として一括りで捉えるべき、という考え方というか視点。 芸術の起源を産業革命にあるとする考え方(これはそんなに目新しくないかな)。 芸術における身体性、身体性の最も顕著な様式である舞踊(でも、三…

ルーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

何日ぶりに読んだのだろう…。ガラス部屋劇場、裏話編つづき。ガラス部屋は死者の記憶の再現装置だった。そこで再現されることの、一つ一つが奇妙な寓話となっている。いや、寓話を通り越して神話に近づいている感じすらある。ロクス・ソルス (平凡社ライブラ…

ネバパワー

五時五十分起床。かなり恢復できたような気がするが、100%でないことも感じている。相変わらず頭痛。しかしひんやりした朝の風が多少ではあるが緩和してくれる。いつの間にか、頭痛よりも秋の気配ばかりを気にしている。 「ゲゲゲの女房」を観てから仕事。某…

体調について

六時起床。午前中早くから仕事をはじめるが、薬のせいだろうか、猛烈な眠気に襲われ仮眠。目がさめたら体調が悪化していた。頭痛、眩暈、倦怠感、軽い喘息。作業しては休憩し、を繰り返す。夜に予定していた打ち合わせはキャンセル。 夕方、内科医へ。薬を処…

週刊モーニング

うん、特筆すべき内容はとくになかった。全体的におもしろかったけどね。社長 島耕作(6) (モーニング KC)作者: 弘兼憲史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/23メディア: コミック購入: 4人 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見る主に泣いて…

しゃっくり寝坊

カミサンの初代愛猫ペルさんの命日。十六回忌。合掌。 昨日は一日中しゃっくりが止まらなかった。にもかかわらずインタビュー取材の仕事が2件も。ヒックヒックしながら話を聞き、質問し、ふくらまし、とやりつづけるのは人前でチンコ出すのとおなじくらい恥…

効いたかもしれないしゃっくりの止め方

元ネタはこちら。いいかんじです。ありがとうございます。 ▽ しゃっくりの特効ツボで、気持ちを落ち着かせる また、「ツボ」を刺激してしゃっくりを止める方法も。手首から指2本分上、2本の腱の間のやや薬指よりにある「ないかん」というツボには自律神経を…

今日の事件簿

●アメンボわらわら事件 ●しゃっくり満員電車事件 ●しゃっくりインタビュー事件 ●しゃっくりいわしタタキ事件 ●しゃっくりオタクフィギュア大量隠匿事件(オレが、じゃないよ) ●しゃっくり駅そば事件 ●しゃっくりゲゲゲ事件 ●しゃっくりトミックス事件

ルーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

ガラス部屋劇場、裏話編。このあたりは、保坂和志『小説の誕生』で引用されていた。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2004/08メディア: 新書購入: 8人 クリック: 96回こ…

これで明日には治る予定/無重力

昨日は夕方から喘息の発作が出てしまい、医師の世話になってしまった。ステロイド吸入を10分間やったらかなり落ち着いたが、痰がやたら絡む症状だけは治まらない。今日まで引きずってしまった。夜は比較的熟睡できたのは不幸中の幸い。五時三十分起床。 七時…

今日の事件簿

●コサギと小雨事件 ●コサギとカワウ事件 ●夕立事件 ●ケムすぎ事件 ●案の定喘息発作事件

ーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

よくわからん何かを語るために、大量の言葉が費やされていく。しかし言葉の浪費ではない。言葉には浪費という概念そのものがないはずだから。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発…

傷→下痢

9.11関連のさまざまな情報やイベントが。黙祷。 六時三十分起床。外も家のなかも涼やかなのだが、少し動くだけで汗が噴き出してくるのはなぜだろう。掃除、ドウブツの世話。 午前中は金曜日にやり残した仕事のつづき。といっても事務処理が中心。交通費整理…

Ingrid Chavez「A Flutter and Some Words」

正しくは「購入CD」ではなく「ダウンロード」なんだけどさ。 Ingridはぼくの敬愛するDavid Sylvianの元奥さん。なんで別れたのかとか知らんが、この作品もDavidがアドバイスをしているらしいから、二人の関係は決して悪くはないみたい。 ささやくようなヴォ…

中上健次『蛇淫』

「荒くれ」。生きることの「わからなさ」、存在することの「わからなさ」を、路地/被差別部落というコードのもとで表現することで、爆発的なエネルギーを得ている。短編として仕上げているので作品世界が巧みに圧縮されており、その分激しさも強いように思…

ーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

屋外のガラスケースのような建物の隣りには茶筒型の鳥かごのような檻が。監獄なのか。それとも。妙なレンズと青い光。うーん、どんどんわけがわからなくなっている。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出…

「群像」十月号

古井由吉の連作短編の新作。川崎徹の「会話のつづき -ロックンローラーへの弔辞-」という作品も気になる。あとは連載モノですな。保坂和志、山崎ナオコーラ、三浦雅士。 さて、問題はどのタイミングで読みはじめるか。『蛇淫』はキリがいいから一度中断する…

おそらく今日は仕事をしていた

六時三十分起床。土曜の朝は家事がわんさかとある。せっせせっせとこなしているつもりが猫が騒いだり鳥が騒いだり暑かったり腹が痛くなったりとなんやかんやが複合的に重なり合ってダンゴになって何が何だかわからなくなりそうなのだが冷静になればこんがら…

中上健次『蛇淫』

新幹線のなかで表題作を読んだ。中上の「路地」の世界は長編でこそ活かされると思っていたが、短編でもその雰囲気は十分伝わる。というよりも、ぼくらが「中上」「路地」といったコードをすでにもった状態で作品を読むからそう思えるのかもしれないのだけれ…

守秘義務

五時四十分起床。陽が暮れてから夜が明けるまでの間は、確実に秋。 十時すぎ、出発。仕事で、上着を着なければいけないところに行くのだが、クソ暑さが若干和らいでいるのが救い。 十一時すぎ、東京駅着。少し時間を潰し、弁当を買ってから新幹線へ。のぞみ…

週刊モーニング

「GIANT KILLING」、また盛り上がってきた。走れ、椿。 「ピアノの森」、カイはピュアすぎて、雨宮はあまりに人間的すぎる。そして雨宮のオヤジさんはすごーく加齢臭がしそう。GIANT KILLING(16) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

第4章は、屋外に作られたガラスケースのような建物のなかで展開されるいくつもの小芝居。まあ、この作品のことだからそれらがただの小芝居ではなく、マッド・サイエンティストによる奇妙な発明品であることは確実なのだが…。ロクス・ソルス (平凡社ライブラ…

二等辺三角形の三角定規をいくつもいくつも

五時四十分起床。昨日、一昨日と台風の影響なのか頭痛がひどく、まともに仕事ができない状況だった。今日は比較的すっきりしている。なんとかなりそうだ。おまけに涼しい。 十一時、小石川へ。某アパレルメーカー打ち合わせ。セミの鳴き声はほとんどしなかっ…

今日の事件簿

台風→低気圧→頭痛事件 無反応という反応事件 ずぶ濡れ事件 ビビンバ→キムチ事件 そして神戸事件

三浦雅士『考える身体』

1章目はメディア論。 ネアンデルタール人とクロマニヨン人の決定的な違いは、後者は芸術を解していた点、そして価値交換を行っていた点にある、という人類学者などの考察から、三浦はクロマニヨン人には「他者になることができた」と考える。ちょっと長いが…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

浮き沈み人形の元ネタ大公開。どれもこれも少々グロテスクな雰囲気を帯びた寓話。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2004/08メディア: 新書購入: 8人 クリック: 96回この…