わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

リアクションだけでは環境は変わらない

五時四十分起床。少々風邪気味。こんな状態が一週間以上つづいている。いや、先週より少々悪くなっているような。何もせずに一日二日寝ていればよくなるのかもしれないが、そうもいかない。仕事をはじめるが、風邪薬を飲めば眠くなる。仕事が落ち着くのを待…

三浦雅士『考える身体』

仕事の合間に、気晴らしにこういうタイプの本を読むのはどうかと思うが、読んじゃったよ。ちょっとだけだけど。 「はじめに」を読んだ。なぜ身体性について論じなければならないのか、身体は芸術や思想とどのような関係にあるのか。そして身体性はなぜ現代に…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

水のダイヤモンドの中で繰り広げられていたさまざまな妙な事柄の種明かしが延々とつづく。それは種明かしであると同時に、あるマッド・サイエンティストの研究と挑戦の記録でもある。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Rou…

ドウブツ三態三様

五時四十五分起床。退院したぷちぷち、異様なハイテンション。帰ってきたことがうれしくてたまらないようだ。一晩経ってもいまだに、人の姿が見えると寄ってきてはキョンキョンとわめきちらしている。影響を受けているのか、それともまったく異なる理由でな…

中上健次『現代小説の方法』読了

講演会のテープ起こし原稿をそのまま書籍化しているので非常に読みにくいし意図も掴みにくいのだが、それでも中上の物語論が漠然とながらわかった。ギリシャ悲劇の時代にすでに確立してしまった、あるいは人間の本能として存在している「物語」の恒久普遍的…

ぷち退院

六時二十分、目はさめたがしばらく朦朧としていた。眠いだけなのだが。 ぷちぷちが入院しているので鳥かごの掃除と鳥の朝ゴハン、水の交換、投薬、そんな作業がなくなっしまい、手間が減ってラクではあるのだが、張り合いがない。 掃除を済ませてからは黙々…

中上健次『現代小説の方法』

自分のあり方に迷ったり自信がなくなったり、というときに、自然に手が伸びる作家。それがぼくにとっての中上健次。とくに『岬』『枯木灘』は繰り返し読んでいる。作品にぼくを元気づけるようなメッセージがあるわけではないし、そんなものなどハナッから求…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

物語の1シーンを繰り返し再現しながら浮き沈みしつづける水中人形。息ができる水。その水中で音楽を奏でる女と、スフィンクスみたいな毛のない猫。電気刺激を与えると活動を開始する死者の脳細胞と神経系。レースするタツノオトシゴ。もう、わけがわからん。…

非現実

六時三十分起床。七時前くらいまでは静かに訪れる秋の気配が目や耳や肌で感じられるのだが、それ以降になると、まだまだ夏がつづいていることを痛感させられる。秋の気配が非現実的なのか、夏がつづくことが非現実的なのか。よくわからん、と思いながらも確…

三浦雅士『考える身体』

「群像」に連載中の評論「孤独の発明」を読んで、この評論家の作品をしっかり読んでみたいと思った。『考える身体』を選んだのは、ジョギングやロルフィングを通じて、ぼくの関心が一時的に身体に向かっているから。考える身体作者: 三浦雅士出版社/メーカー…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『アフリカの印象』

ルーセルはおもしろい。ただ、その魅力がどこにあるのかがよくわからない。この作品を買ったのは、読みたいという気持ちよりもルーセルの魅力をもっと知りたいという気持ちから。アフリカの印象 (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

人間の歯を使って自動的にモザイク画を描くナゾの機械のエピソードが終わり、水中で浮き沈みを繰り返す自動人形の話へ。 妙な発明品の紹介がつづく。だがその発明品を通じて、さまざまな物語が語られてゆく。ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レー…

ぷちぷち入院

五時四十五分起床。夢はまったく覚えていない。 インコのぷちぷち、換羽で体力を消耗しているせいか、食欲が落ちている。便の色もよくない。毎朝かご掃除をしながら外に出して軽く遊んでやるのだが、今日は遊ばせずそのまま様子を見た。だが恢復しないような…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

妙な機械を観察する「わたし」たち一行。機械が歯で描く絵のもととなった寓話が紹介されるのだが、ここで物語が三重構造になる。描写も構造も何もかも複雑。 レーモン・ルーセルの作品はこちら。 ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)作者: レーモンルーセル…

恵比寿と大黒と夏休み

夢を見た。高幡不動で引いたおみくじの中に、金色のメッキがほどこされた小さな、打ち手の小槌、米俵、熊手、招き猫といった縁起物の、あれは正式名はなんというのだろうか、マスコット的なものが必ず入っている。あれとおなじものを、おそらく高幡不動では…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

路面に、抜いた歯で描かれた点描の上でなにやらせわしなく動きつづけているらしい妙な機械の描写が延々とつづいているのだが、機械の動き方やディテールはわかっても、全体像がまったくイメージできない…。おそらく表紙に描かれたイラストのような形なのだろ…

わかめ足

早朝、田中美里がいきなり訪ねてきた。一緒に散歩に出かけることになったのだが、着たいと思っているTシャツが見つからない。タンスやらクローゼットやらをひっかきまわしつづける。待たせるのは悪い。しかし焦れば焦るほど見つからない。出てくるのはセータ…