わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「展」三連発

 七時、花子が枕元で大騒ぎをはじめる。いつも起きる時間が来た、なぜ寝ているの、そう言われているような気がしてならない。カミサンは、「花子はキミのことを世話しているつもりなんだと思う」とよく言う。たしかにその通りである。ぼくに甘える花子には、ときおり母性の影が見える。
 十時三十分、霧雨が舞う中をカミサンと外出。上野へ。東京芸大美術館へ。「大正昭和前期の美術」展を観る。炊き出しのためか、ずらりとならんでいるホームレスたちを気にしつつ上野公園を後にし、日本橋へ移動。日本橋三井タワーの「ラ・ベットラ・ペル・トゥッティ」で昼食後、三越で開催されている「梅原龍三郎展」を観る。今度は東小金井へ移動。「武蔵野画廊」へ。陶芸家の友人KとNが参加している女性陶芸家七人展を観る。Kの作品、これまでの王道だった白い土を使った、ちょっと重たいが個性的な、彫刻を思わせる造形のもののほかに、日本古来の焼き物の伝統を押さえたような作風も加わっている。Nは生活の器としての使いやすさを極める一方で、トゲのたくさんついたフタものの器だとか、異次元的だったりプリミティブだったり、Nらしい不思議な作風のものも健在で安心した。残念ながらNは不在。Kと小一時間ほどお茶する。作品の方向性で師匠とぶつかったりと、なかなか問題はあるようだ。だが、元気そうである。それがうれしい。
 吉祥寺で買い物をしてから帰る。