五時四十分起床。真夏のような暑さは感じないが、梅雨の湿気に口や鼻を軽くふさがれているような息苦しさがある。身支度はのろくなり、葵やコジコジのゴハンの準備も、いつものことだというのに、そのルーティーンが軽く乱れる。どこかで、歯車の歯が一個分だけ狂っているような、そんな違和感がある。
午前中はせっせと掃除。
午後は読書したり、クイーンズ伊勢丹まで買い物に行ったり、Amazonプライムで残り5話くらいだった「コブラ」(アニメ版はなぜか「スペースコブラ」というタイトルになっている)を最後まで見たり。
夜はランニングしようと思っていたが、雷雨で断念。明朝、天気が大丈夫そうだったら走る。
読書は、大澤真幸「〈世界史〉の哲学 現代篇(9)」(「群像」2021年8月号掲載)。章タイトルは「もうひとりの「もうひとりのモーゼ」」。ファシズム/ナチズム、スターリズムと同時代的に展開され、加えてよく似たアーキタイプを持つ政治活動/政策として、ニューディール政策が挙げられている。ちょっと意外な感じだが、いずれも世界恐慌に端を発し、民主主義を肯定しつつ否定するという両面的な性質を持つという点で類似性を持つ。なるほど。
そして、長嶋有「ルーティーンズ」(「群像」2021年8月号掲載)。緊急事態宣言下での、都内に住む作家・マンガ家夫婦の生活。