今朝も五時四十分起床。外はまだ薄暗い。あと二週間で秋分なのだから日の出の時刻が遅くなっているのも当然だ。蝉の声は日に日に少なくなり、日が暮れると草の繁みのなかから秋の虫たちの金属のような声が騒々しいくらい強く響く。あそこには一体何匹いるんだ、何種類いるんだ、とつい考えてしまうが、すべて取り尽くして数えるほどの時間も、捕まえた虫たちの種類を判別できるほどの知識も、あいにく今のぼくにはない。あったとしても、やりはしない。虫たちが可哀想すぎるから。
夕方から雨という予報なので、朝のうちにウォーキングし、その後仕事。今はそれほど立て込んでいないが、来週は少々忙しそう。
読書は、保坂和志「鉄の胡蝶は(以下略)」(「群像」2021年9月号掲載)。のつづき。公園で無邪気に遊んでいた子猫たちのエピソード、本作に登場するのは二度目だと思うが、何度読んでも切なくなる。そして、寺山修司のこと。寺山はどうしても関心をもてない作家の一人。何度かチャレンジしたが、全然読めなかった。なぜそうなるのか今までわからなかったが、今日、本作を読んで少しわかったような。