「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな論考だった(と思う。うろ覚えだ)が、永劫回帰はニーチェが否定したキリスト教の概念を通じて、実はキリスト教の終末思想があってこそのものであり、出発点においては少なくともキリストの存在は肯定しているという考え方が、ものすごくエキサイティングで面白かった。
今朝も五時四十分起床。女性の代わりにぼくが妊娠することになったが、それだと肛門から出産することになるから赤ん坊がウンコまみれなりますよ、と警告したところで夢から目が覚めた。
仕事も終わり大掃除も終わり、余裕ができたので愛用のiMacを新しいOS、Big Surにバージョンアップすることに。すこし画面のデザインが変わった程度で感覚的な違和感はほとんどない。アドビもマイクロソフトもきちんと動いている。ただし、問題は愛用しているケンジントンのトラックボールが使えなくなってしまったこと。ドライバーソフトが非対応だったか、と最新版をダウンロードしてみたが、全然だめ。繰り返しているうちになぜか使えるようになったが、結局まったく操作できなくなってしまった。というわけで、純正のMagic Mouseを使ってみたが、長時間使っていると手首が痛んでしまう。Windowsノート用に買ってあったマイクロソフトの安いミニマウスのほうがマシかも、ということでこちらもつないでみたが、進む・戻るボタンがない、小さすぎて長時間使うと疲れる…などの問題があるので、一時しのぎにしかなならない。さて、どうするか…。
妻は午後からRossoで髪を切り、一度家に戻って夕飯を食べてから、高円寺「猫の額」へ。イベントの撤収。旧作がよく売れたようだ。ありがたい限り。
▼候補
「群像」2021年1月号掲載。副題は「南無阿弥陀仏、川へ海へ山へ空へ」。無常について。公園で遊んでいた二匹の子猫のエピソードが、生命とは何かを日常的なレベルから考えさせてくれる。だが、作者自身には読者に何かを考えさせようというような意図はおそらくないと思う。この子猫のエピソードからハービー・ハンコックの「処女航海」へいきなりつながる流れ、よくわからないが魅力的。
五時四十分起床。晴れ。心地よい空の色。
年内の仕事は昨日で終了、ということで、今日はひたすら大掃除に専念。とはいえ、先週の土日にかなり進めることができたので、例年のようなプレッシャーはない。気持ちよく歳を越すための行事のようなものが、多忙な仕事と自宅兼事務所ゆえのオンオフ混同感のためにどんどん仕事の一部になり、義務になり、プレッシャーになる。世間はリモートワークでぼくのような心情になる人は多いようだが、こちらは逆に、これは年末年始のカレンダーの並びや仕事のスケジュールの影響もあって、オンオフ混同が例年よりもマシになり、比較的落ち着いて、焦燥感や義務感に駆られることなく、掃除を進めることができている。楽しんでいる、とは言い過ぎか。
夕方、この年末は取引先の年末年始のイベントへの協力でやや多忙だった妻もここにきて仕事が落ち着き大掃除を手伝ってもらえたおかげもあり、ようやく一通り終了。いただき物の、チョコレートとクッキーとキャラメルがミルフィーユ的に重ね合わせてあるクソ甘いお菓子で休憩をしてから、荻窪の西友、タウンセブン、ルミネでお買い物。といっても、大掃除で切れかけた掃除用洗剤だの、タオルだの。帰り道は少し遠回りをし、いつも窓辺に置いてある箱にみっちりと詰まって寝ている猫がいる古びた薬局の前を通った。猫、今日は起きていた。小さなショーケースの上で偉そうにしていたが、目が合うと、にゃーと鳴いて挨拶してくれた。お前誰だ、と言っていたのかもしれない。
夕食はお弁当で手軽に済ませた。
猫の額さんで開催中のチャリティ展に参加しています。猫好き作家さんたちの原画作品がお値打ち価格でお迎えでき、しかも売り上げの一部が猫たちのために使われるというステキ企画です。1作品100円から購入できるらくがきマーケットも同時開催。宝探し気分でお出かけください。追加作品もあります! pic.twitter.com/YyuEN4wcPI
— 梶原美穂🐱12/18-30チャリティ展「いま出来る何かを」参加@猫の額 (@kajiyon) December 19, 2020
2021年、レンタルボックスは1月4日(月)より通常営業、ギャラリーは13日(水)より企画展「福猫の隠れ家展」にて、展示を開始いたしますのて、何卒よろしくお願い申し上げます。
— 錆猫ギャラリー (@sabinekogallery) December 28, 2020
⚠️ギャラリーとレンタルボックスの休業日が異なりますので、ご注意ください。#錆猫ギャラリー pic.twitter.com/ryC6swEuWc
お茶碗にオモチャ入ってた😽 pic.twitter.com/t0vmELj6mR
— 梶原美穂🐱12/18-30チャリティ展「いま出来る何かを」参加@猫の額 (@kajiyon) December 29, 2020
五時四十分起床。晴れ。幾分暖かに感じるが、年末年始に向けて気温はかなり下がるようだ。それでも町には秋の名残が色濃く残っている。
大掃除をスタート。窓拭き、玄関掃除。わが家/わが社の玄関には猫関連の置物がわんさかとあるのだが、これを一つずつキレイに清める。移動させて下の部分を掃除するのもなかなか大変。一点ものの作品も少なくないので気を遣う。
▼掃除後。こんな状態。見切れているが妻の絵も飾っている。シャム猫の置物はアンティーク。その上にあるキーホルダーかけに無造作にかかっている木の棒は、「日本全国スギダラケ協会」(通称スギダラ)の会員証。といっても、不定期のメルマガを読むくらいで活動には参加してないけど。
▼黒い招き猫は町田さんの作品。妻が町田さんと面識があるので、そのつながりで何度かお会いしているけど、10年以上ご無沙汰している。今は現代美術界の大物っぽい感じになっちゃたしなあ。向こうは忘れているだろうし、ぼくも顔をよく思い出せない状態。でも、とても好きな画家の一人です。
読書は「群像」2021年1月号をパラパラしただけ。
夜、ランニングへ。寒い。自動車も歩く人も少なめだったなあ。