わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

購入書籍

福永伸『星座から見た地球』

この作家のことは知らなかったのだが、新聞の書評やTwitterで評判がよかったので購入。楽しみ!星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (34件) を見る福永信の作品はこち…

荒木飛呂彦『STEEL BALL RUN』21

明日、すなわち7月2日発売。ネットで予約。って言っても一日前だけど。届くのは土曜か日曜だろうから、全然意味ないな。STEEL BALL RUN 21―ジョジョの奇妙な冒険part 7 ボール・ブレイカー (ジャンプコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売…

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集『失踪者 カフカ/カッサンドラ ヴォルフ』

興味のあるものだけ、毎月1冊ずつ買おうかな、なんて思いながらポチッた。 カフカは大学生のころにちょっとハマって、当時新潮文庫で出ていた『変身』『城』『審判』を読んだ。スティーブン・バーコフ演出の舞台『変身』も観たのだが、以降カフカ熱はたちま…

『灯台へ/ウルフ サルガッソーの広い海/リース』

これも「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」より。二作で一冊。 ヴァージニア・ウルフはとても気になっていた作家のひとり。ちょっと海外文学の読書量を増やそうかな、と思っていて、ならばウルフに挑戦してみよう、と思って買ってみた。さて、どーなんだろ…

トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』『ヴァインランド』

前者は、大学生のころからずっと読みたかったのだけれどなかなか手がでなかった作品。文庫化されていたのを最近知り、購入した次第。後者は「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」より。この企画、とても気になっていたのだがまだ購入したことがなかった。ピン…

高橋源一郎『「悪」と戦う』

ネットで購入予約していたものが、一昨日到着したのだけれど開封できずにいた。 高橋源一郎さんの最新作。『文藝』に連載されていたようだけれど、連載中はノーチェックだったなあ。帯にはこうあります。 戦う 「ねえ、“あく”って、ほんとうに“あく”なのかな…

大西巨人『迷宮』

吉祥寺でちょっと時間が余ったので気まぐれでブックオフに入ったらこれがあったので買って、公園のベンチで昼食後に読んだ。 自殺した元小説家の皆木旅人の本当の死因は他殺なのではないか、と疑いを感じた編集者であり皆木の遠い甥?にあたる春田が真実を探…

古井由吉『親』

これも音羽館で購入。100円でした(笑)。平凡社から発売されていた短篇集。1980年の作品。古井さんの作品は現在入手困難なものが多いので(なのに100円とはこれいかに)、見かけたらなるべく買うようにしている。親 (1980年)作者: 古井由吉出版社/メーカー:…

荒川洋治 他『ことばの見本帖 ことばのために』

岩波の「ことばのために」シリーズの最終巻。アンソロジーです。気になっていた本なのだが、散歩中に気まぐれで通りかかった西荻の古書店「音羽館」で見つけ、パラパラと読んで、気に入ったので購入。近作では『テクストから遠く離れて』がすさまじくよかっ…

古井由吉『親』

これも音羽館で購入。100円でした(笑)。平凡社から発売されていた短篇集。1980年の作品。古井さんの作品は現在入手困難なものが多いので(なのに100円とはこれいかに)、見かけたらなるべく買うようにしている。

荒川洋治 他『ことばの見本帖 ことばのために』

岩波の「ことばのために」シリーズの最終巻。アンソロジーです。気になっていた本なのだが、散歩中に気まぐれで通りかかった西荻の古書店「音羽館」で見つけ、パラパラと読んで、気に入ったので購入。近作では『テクストから遠く離れて』がすさまじくよかっ…

「pen」5月号

ただいま楽天ブックスにて注文中。水木しげる特集なので購入した次第。読み切り短篇の転載もある。Pen ( ペン ) 2010年 5/1号 [雑誌]出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 2010/04/15メディア: 雑誌 クリック: 51回この商品を含むブログ (18件)…

瀬尾幸子『せおつまみ』

酒の肴のレシピ本。ずっと前に義父母から頂戴したのだが、紹介するのをずっと忘れていた。サブタイトルは「今宵もうまし、たのし。簡単絶品酒の肴集帖」とある。著者の瀬尾さんは「タモリ倶楽部」の料理企画でよく登場する方。ぼくは喘息を患ってから酒をま…

三浦展『大人のための東京散歩案内』

帯には「いつか見た東京、今まで知らなかった東京へ 江戸・明治・大正・昭和の歴史が混ざり合った街で風情を味わい、懐かしさに和む」とある。歴史に興味があるわけでもレトロ趣味があるわけでもないのだが、古いもののよさはそれなりに認めているし、それよ…

「群像」5月号

今月より敬愛する作家である古井由吉が連作短篇の連載を開始。古井さん、なかなか精力的に活動していらっしゃる。素晴らしいことだ。群像 2010年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/07メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ …

古井由吉『やすらい花』

「新潮」に連載されていた連作短篇集。全部読んでいるので再読ということになるのだが……。初出時は、ここ数年顕著だった死と真っ正面から対峙しその向こう側を無理やりにでも見据えようとする決死の攻撃性とでもいおうか、そんな雰囲気が本作ではちょっと大…

古本三冊(一冊百円)

古井由吉『栖』『聖』、富岡多恵子『遠い空』。古井さんの作品は探していたところなのでラッキー。コンディションがひどかったが、読めれば満足なので文句はない。富岡さんは、今後積極的に読もうと思っている作家の一人。伊藤比呂美ねーさんも敬愛している…

鷲田清一『ちぐはぐな身体 ファッションって何?』

哲学のセンセーが書いた身体論。というよりは、身体と服の関連性、というか。ヨウジヤマモトやコムデギャルソンの作品論もちょっと載っているらしいので購入。もっとも、ギャルソンはここ十年以上買ってないし(シルエットが変わってから体形に合わなくなっ…

現代詩文庫『高見順詩集』『清水哲男詩集』

西荻窪の古書店「夢幻書房」が移転するそうで、閉店特売をやっている。在庫全品70%オフ。掘り出し物を探してみたが(なぜかおそらくTV放送当時の初期モデルらしき、百式やメタス、リック・ディアス、ハイザックなどのガンプラが置いてあった)、小説はツボに…

諸星大二郎『ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻』『同・妙の巻』

ネットで予約しちゃった。もう、タイトルだけでヤラれてしまった感じだ。『栞と紙魚子』的な世界観を期待!諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: ジャイブ発売日: 2010/03/06メディア: コミック購入: 1人 クリック: 2…

西原理恵子『毎日かあさん』(6)/荒木飛呂彦『STEEL BALL RUN』(20)

どちらも説明不要!? 予約中になっていたのでポチっておいた。届くのが楽しみ。 サイバラさん、子どもたちを連れてタイにいるようです。毎日かあさん 6 うろうろドサ編作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2010/02/26メディア: 単行本購入: 8…

伊藤比呂美『読み解き 般若心経』

すっかり買ったつもりになっていたが、実はまだだった…。比呂美ねーさんの最近の生活(における「死」)、そして般若心経の解釈(による「死」の理解)。そんな内容、らしい。石牟礼道子さんとの共著『死を想う』で死ぬことについて語り合い、『とげ抜き』で…

大江健三郎「水死」

最近、文芸誌に新作の発表がないなあ、と思っていたら講談社から書き下ろしが! 実父をモデルにした作品らしい。水死 (100周年書き下ろし)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/15メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 79回この商…

古井由吉『人生の色気』(新刊)

たぶん去年から今年にかけて「新潮」で連載していた連作短篇だと思う。←どうやら小説ではなくエッセイの模様。11/27発売。予約受付中。人生の色気作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 40回この商品…

荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」(19)

今回は、ジャイロとジョニィはほとんど登場せず。ディオが実は女で修道女(?)だったホット・パンツと一時的に手を結び、大統領を追撃するが…。 ストーリーもキャラクターの能力も描写も、みーんな難解になっていく…。ちょっとおいてけぼり気味に読んだ。20…

エイモス・チュツオーラ/土屋哲訳『やし酒飲み』

保坂和志が高く評価していたので。学生の頃はドイツ語を専攻していた(第一外国語だよ)せいもあって外国文学はかなり読んでいたのだが(といってもヨーロッパ近代文学はあまり読んでいなくて、ラテンアメリカ文学やピンチョンとかカルヴィーノとかのポスト…

タモリ『タモリのTOKYO坂道美学入門』

「東京1週間」で連載されていた坂道案内。「ブラタモリ」を観ていたらほしくなってしまったので購入した次第。さまざまな坂とその周辺の散歩コースが詳細に説明されている。 ちなみにタモさんの考える「よい坂」の条件は、以下の通り。 勾配が急である 湾曲…

若林公徳『デトロイト・メタル・シティ(8)』

しばらくは壮大なドラマばかり繰り広げられていたが、本巻では短篇読み切りギャグの目白押し。商業的にもメタル的にも無駄に最大化していたクラウザーさんの世界が、ようやくここにきて元に戻った感じ。プロレスに参加する話や資本主義のブタが変態的に忠犬…

「群像」11月号

保坂和志が久々に新作を発表。「新潮」に連載していた小説論の実践編になるのか、それともそんなものを飛び越えた何かなのか。『カンバセイション・ピース』は日常をだらりと軽く描くことで逆に日常に潜んだ息づかいの重さ、がっつりとこびりつく悲しみやそ…

高橋源一郎『13日間で「名文」を書けるようになる方法』

文章でメシを喰う者のはしくれとしては、やはり読むべきかな、ということで。 それよりも、源一郎さんが「群像」で今月から「日本文学盛衰史」の戦後文学編をスタートさせたことに関心が向かっている。ただ今Amazonで取り寄せ中。13日間で「名文」を書けるよ…