四時、寝汗で目が覚める。顔を洗ったらスッキリしたが、少しだけ眠れなくなった。だが気がつけば五時四十分、いつもの時間になっていたので、それなりに眠れはしたのだろう。風呂で寝汗を流し、身支度。
台風は西日本を通過したようだ。東京は雨こそ降らないものの湿度は高く、それなりに暑苦しさは感じる。
仕事。某案件の原稿、別の原稿の資料整理など。
十時、なんだか背中の左側がピリピリと痛む。ここ一週間ほど、とくに左側の痒みに悩まされていたのだが特に湿疹のようなものはなく、おかしいな、と思いつつ様子を見ていた。ピリピリは帯状疱疹の可能性がある。十二月に一度ひどいのをやったが、これは再発することも多いので油断できない。大慌てで皮膚科に向かった。ひどい混雑だったが一時間半ほど待って診察。帯状疱疹の可能性はあるが、まだ水ぶくれができてはいないので初期の症状、もしかしたら帯状疱疹ではなく、低気圧などの影響による神経痛の可能性もあり、判断できないという。神経痛の薬を処方してもらった。これを服用しつつ様子を見て、皮膚の異常が進んだらすぐに再診、ということになった。
冷やし中華で昼食。先日、TBSラジオ「こねくと」で、具なし冷やし中華の話をしていたので無性に食べたくなったが、具は入れた。
午後は仕事再開。十五時過ぎ、目途が立ったので終了。夕方は妻と買い出し。麦次郎の命日なので、好物だったなまり節を買ってきた。喜んでるかな。
井戸川射子「池の中の」(「群像」2023年9月号掲載)。池とは乾電池の中身のこと。乾電池の外装部分の検品作業(でのおしゃべり)の様子が描かれるが、そこに阪神淡路大震災の記憶が重なっていく。切なさ、今を生きることの難しさ、そしてささやかな楽しさ、そんなものが複雑に入り混じっていく。
片岡義男「月の光と薔薇の花」(同誌掲載)。ある女性小説家の小説以外の仕事、そして何人かの彼女にとって重要な(はずの)人たちとの関わり。不思議な魅力に満ちた掌篇。