わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『古井由吉自撰作品1』より「行隠れ」

古書店でコンディションの悪い単行本を100円で購入し、そのまま本棚に寝かせていた作品。そのボロボロなほうではなく、新しい本のほうで読んでいる(笑)。まだあまり読んでないけど。 上っ面が滑り、浸透せず、それでいて妙なすき間に潜り込んでいこうとす…

ピンポンダッシュ

六時三十分起床。台風のような低気圧が春の嵐を起こすという。部屋から耳を澄ますのではなく、窓を開けて目でしっかりとその嵐の暴れっぷりを捕捉しようと思うが、まだ西のどこかでくすぶっているのか、それとも嵐だと目で見てわかるほど十分に成長していな…

福永信『一一一一一』読了

物語の新しい語り方、なのだろうか……。実験的なのだが難解ではない。作品世界に読者をぐいぐいと引き込む力もある。だが、ここに描かれた会話はいい加減の極み。したがって読者もいい加減な与太話としてそれを読む。コミュニケーションを成立させないことか…

蕾見

六時起床。ウグイスの声を期待して窓を開ける。耳を澄ますのではなく、耳で音をたぐり寄せる。そんな感覚の探し方だ。すぐに声は聞こえた。だがたちまち遠くなり、カラスたちの鳴き交わしと入れ替わる。そこに時折、カルガモの弁がふるえるような声が混じる…

今日の事件簿

かすかにホーホケキョ事件 いきなり診察事件 あわわ事件 なんとかなる事件 待ち事件

福永信『一一一一一』

想像力のおせっかいな暴走。一一一一一(イチイチイチイチイチ)作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (16件) を見る福永信の作品はこちら。

風流さの微塵もない目覚め

ウグイスの鳴き声が微かに聞こえたが、それで目を覚ますなんて風流なことはない。布団のなかで猫の部屋をうろつく気配と尿意で目が覚め、起き上がり、窓を開けてはじめてホーケキョ、ケキョケキョ、と聞こえた。 仕事。一件はマイペースに進めているのだが、…

葛西善蔵「椎の若葉」

iPod touchにインストールした青空文庫リーダーで、移動中に読んでいる。葛西善蔵、好きなのだが本は一冊も持っていない。 「子をつれて」などよりも文体の自由度が高い。というか、ふにゃふにゃにくだけまくっている。それでいて、ウツワの小さな男に固有な…

福永信『一一一一一』

おっと、ループ化している。一一一一一(イチイチイチイチイチ)作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (16件) を見る福永信の作品はこちら。

春の味

腰、いや背中と言ったほうが正確だろうか。妙な痛みで何度も目覚めた。ひねったらしい。猫が横で体を丸めて寝ているのに気をつかっていたからだろうか。午前中は洗顔やらトイレやらに難儀するありさま。だが時間が経つうちに痛みは消え、今はなんともない。…

福永信『一一一一一』

小動物の恋、少年の恋。でもそれは他人の話。外部の話。一一一一一(イチイチイチイチイチ)作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (16件) を見る福永信の作品はこちら。

今日の事件簿

伸びすぎですよ事件 ゆとり事件 他人のシンクロ事件 Rosso事件 だんご事件 ちゃんと見てくれてる事件 ありがとうスティーブ事件 ありがとうYokoさん事件

福永信『一一一一一』

自分のない少女、やる気のない自転車屋の二代目……。中心の欠落した物語。それでも小説は突き進む。そして十分に読者を惹きつける。一一一一一(イチイチイチイチイチ)作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/12メディア: 単行本 クリッ…

花のリレー

夜中は麦次郎のおたけびと花子の徘徊であまり眠れず。 六時四十分起床。睡眠不足か、軽い頭痛がするが日常生活に支障はない。身支度、動物の世話、「仮面ライダーフォーゼ」。うーん、メテオは孫悟空みたいだな。 仕事をはじめるも、あまりの天気のよさに集…

Punks Not Rest!

六時三十分起床。カミサンは早朝から横須賀へ遊びに行ってしまった。ぼくは午前中は掃除。レトルトのパスタソースで昼食。午後はみっちりと仕事。土曜なのに新規の依頼が来たので驚いた。パンクしてるのでお断りしたが。十九時、落ち着いたのでランニングへ…

福永信『一一一一一』

会話はつづくが、物語としての変化はない、ように思える……。だが、グイグイと作品世界に引き込まれて言ってしまう。一一一一一(イチイチイチイチイチ)作者: 福永信出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品…

Breaking the Silence

五時五十五分起床。目覚まし時計とiPod touchのアラーム。このダブルセットで目覚めるのがクセになってしまった。五分の時間差でセットすると、確実に起きられる。朝は強かったはずなのに年々弱くなり、近ごろは小細工をしないと起きられないようになりつつ…

週刊モーニング

「グラゼニ」楽しみにしていた契約更改編。奥深いなあ。 「ReMember」素手で立ち向かったらあかん……のか、ホントに?グラゼニ(4) (モーニング KC)作者: アダチケイジ,森高夕次出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/03/23メディア: コミック購入: 5人 クリッ…

簡潔に

五時五十分起床。ぬるい朝焼け。 午前中は外出で茗荷谷へ。播磨坂の桜並木、もう花見用の提灯がぶら下がっていた。 午後は書斎にこもって作業。

福永信『一一一一一』

Twitterで永田王さんがおすすめしていたので読むことにした。彼女の読書センスは絶対的に信頼できる! 下ネタもすごいし、とにかくイカしたお嬢さんだ。会ったことないけど。 妄想が暴走気味な、ワンカップオッサンと友達関係がかなりイタい女子高生(いや、…

飽食の病

六時起床。久々にたっぷりと睡眠を取った(といっても夜中に二度ほど猫に起こされたのだが)。眠りが恢復を促してくれたのか、それとも時間が経過することで毒が抜けたのか、はたまた感覚が麻痺しただけなのか、よくわからぬが、昨日の倦怠感や脳のしびれる…

食わず嫌いはあかん/食ったらあかん

六時起床。身支度、動物の世話、そして雪にやられて死屍累々となったベランダのオリヅルランの片付け。手を動かしながら「学問ノススメ」というラジオ番組のポッドキャストを聞いた。詩人の和合亮一さんが震災後一年の想いと最近の活動について語っていた。…

今日の事件簿

麦次郎異常なし事件 花子わがまま増幅事件 納豆そば(冷)事件 クロワッサンどハマり事件 カルディ瓶まみれ事件 おはぎ小さすぎ事件 成城石井のサラダうますぎ事件

小島信夫「アメリカン・スクール」

進駐軍へのコンプレックスや当時の社会的な風潮、日本人の地位や貧しさ、そして日本語と英語の対立と共存。そんなエッセンスが凝縮された短篇だが、読むほどに作品世界のとんちんかんさが気になってしまう。主人公が途方に暮れるようなカットアウト的なエン…

ゆるやかな休日

六時三十分起床。雨はやんでいるようだが残された大量の水分の一部が湿度を高め、きっちりと締まっているはずの窓や玄関から、少しずつ、無理やりに、しかし確実に、部屋に入り込んでくるような気がする。 「仮面ライダーフォーゼ」を観てからランニングへ。…

『吉本隆明代表詩選』

吉本さんがご逝去され、初期の詩集を読もうと思ったら、本棚にない……。学生時代は確かに思潮社から出ている作品集を持っていたはず。うーん、誰かに貸したままか、買ったというのは勘違いで、図書館で借りたのか……。のんびり、かみ砕くように読んでみようか…

小島信夫「アメリカン・スクール」

「群像」四月号掲載。戦後を代表する実験系作家(なんて呼んでいいのだろうか)、小島信夫のデビュー作の再掲。読んだ記憶があるのだが、読み直してみるとまったく知らない内容だったので、おそらく読んでいない(ほかの作品と勘違いしている)のだろう。 終…

平穏なる雨の休日

今日は結婚後はじめて飼ったインコ(婚前から飼っていた連れ子)、うりゃうりゃの命日。そして今飼っているインコ、ぷちぷちが三月中旬生まれなので、今日が誕生日ということになっている。 六時三十分起床。前日に雨という予報を聞いていると、必ず寝床で耳…

さよなら吉本さん

猫騒ぎ。六時起床。パンで昼食。歯科医。納豆オムレツで夕食。 ☆ 思想家・詩人の吉本隆明さん、逝去。学生のころ、あなたの『共同幻想論』や『言語にとって美とはなにか』と格闘し『マス・イメージ論』に触発されてゼミで同様の試みをしていたことが、昨日の…

週刊モーニング

「バガボンド」、念願の連載再開。だが、ぶつ切れになりそうな予感。そんな幕開け。 「グラゼニ」、愛憎劇になっている(笑)。 「ReMember」、博物空間の謎の大半が見えてしまった。さて、今後はどうなる? 黒艶と修が鍵を握るのか?バガボンド(33) (モーニ…