わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

外に出る時はさすがに

 五時四十分起床。晴れているが外は少し肌寒く、Tシャツ一枚ではさすがに厳しいと思えるようになってきたが、それはあくまで朝のうちだけの話で、あれこれせっせと家事やら動物の世話やらをこなしているうちに、カラダが温まり、加えて陽も高くなってそれなりに気温が上がり、やっぱりTシャツ一枚でいいや、と思うようになる。だが外に出る時はさすがに抵抗がある。午前中、食材を買いに近所のコープへ行ったが、長袖のシャツは身に付けた。

 平日は作業ばかりで忙しいのだが、土日は休めることが増えてきた。十月は総じて仕事量がやや減る傾向にあるようで、去年もこんな感じだった。午前中は掃除に精を出す。

 チルドのソーキそばで昼食。味が薄い気がしたが、妻が「カツオブシを入れると一気に美味しくなる」というのでやってみたら、その通りだった。

 午後はランニングへ。16km。キンモクセイの香りが弱まり、路上に山吹色の小さな花びらが沢山積もるようになった。一方で、踏まれて潰れたぎんなんの実も多い。イチョウの木はまだ色づくには早いようで、夏の青々とした力強さを、最盛期ほどでは内のだろうが、まだなお残している。ただし瑞々しさはない。

 夜は「キングオブコント2023」。今年はレベルが一気に上がった感じ。賞を取るためのコントづくりにしっかり時間を割ける芸人が結果を残しているのかな。いわゆる「コントといえば」という王道的なものがまったく通用しないとも思った。それにしても、笑ったなあ。

 

 鷲田清一「所有について(最終回)」(「群像」2023年11月号掲載)。物的なものも、そして知的なものも、「所有権」を極端に主張することに、鷲田さんは危機感を感じている。所有とは過去から継続されている価値や権利でありそれを守ること、と解釈できるが、そうではなく、未来に向けて所有を手放し、分けることの必要性を説きながら本論は終わる。難解だしそれなりの予備知識、基礎知識などが必要な作品ではあるが、「シェア」という今後の世界を語る上でのキーワードをより深く理解したいという方は、読んだほうがいい…のかなあ。