わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

鷲田清一

鷲田清一「所有について(10) 所有と譲渡可能性」

「群像」2020年12月号掲載。 所有権(事故固有性)とは、その本質とは何か、の考察。ロックからヘーゲルまでさかのぼり、「身体性」という問題から所有について考察している。身体は自分自身のようであって、実は完全なコントロールができない、その構造や状…

鷲田清一「所有について」(9)所有権とそのあらかじめの剥奪

「群像」2020年11月号掲載。 詩人・石原吉郎の昭和21年の中央アジア強制収容所での、わずかな食事を二人で分け合った際の、緊張感が最高に高まった状態で平等な分配を実現したという経験の描写から、所有という概念が、上位審がない場合は共生と敵対・憎悪が…

鷲田清一「所有について」(8)〈自〉と〈他〉の力学

「群像」2020年10月号掲載。 占有という概念が所有へと変化するプロセスにおいて、そこに「黙契」という概念が生まれている、と著者(というか今回の鍵となる『人間本性論』を書いたヒューム)は述べているのだが、「黙契」が誕生する原因となっているのが、…

いきなりラン

五時四十分起床。昨夜は走る予定だったがカミナリで断念。ところがたいして雨は降らず。とはいえ稲光と雷鳴のなかを走るのはちょっとコワイ。でも走ればよかったかな、なんて思っていたら今朝はまったく降っておらず、無論カミナリもなく、おまけに涼しい。…

五十のおっさん、ワイズでレディースのパンツを買う。

五時四十分起床。晴れ。コジコジが機嫌よくさえずっている。いや、さえずりではなく叫びか。久々の朝日に昂ぶっていることが声の大きさからよくわかる。 午前中は掃除に専念。 午後は妻と吉祥寺へ。きちんと買い物に行くのは三ヶ月ぶりくらいか。まず吉祥寺…

鷲田清一「所有について」(3) ロックの問題提示

「群像」2020年5月号掲載。ジョン・ロックの『統治二論』に記された《所有〔権〕論》を、言葉の意味や定義を、英語の原文まで引用しながら丁寧に紐解いている。ロックの原文では、「所有(Property)」という概念は明確に定義化されているわけではなく、章ご…

別の意味で特別な

五時四十分起床。晴れ。暦のうえでは連休の初日だが、別の意味で特別な期間に突入することになる。毎年この時期は休日返上で仕事していることが多い。今年は例年よりはマイペースに働くことになる。 仕事。某案件の企画書。昨日急遽オーダーされた別案。クラ…

鷲田清一「所有について」(2)所有と固有

「群像」2020年4月号掲載。 「所有」とは帰属のことであり「もつ」とは合致しないという問題から、ヨーロッパ系のさまざまな言語の語源や、名詞・形容詞・副詞などへの変化、意味の派生などから、「所有」とは何かを掘り下げている。property《所有〔権〕》…

鷲田清一「所有について」(1)

「群像」2020年3月号からの新連載。文芸誌から「文×論」の方向に大きくリニューアルしたこの雑誌の、ひとつの決意表明のような立場にある連載だと思う。 シェアリングという新しい概念が登場して資本主義の形が少しずつ変わろうとしている一方で、貧富の差は…