わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」

「群像」2017年6月号掲載。

 もちろん前回とおなじ世界観、おなじ登場人物、おなじ文体なのだけれど、一人ひとりの人生というか今に至る経緯、背景が少しずつ描かれ、ぼんやりしていた人格が徐々に色づきはじめた。

 

 

群像 2017年 06 月号 [雑誌]

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堀江敏幸の作品はコチラ。

休みボケした頭には

 四時三十分、麦次郎がゲロ。最近は食べるのも忘れて眠りつづけることが多くなった。すると、胃が空っぽの状態で胃酸過多になろうだろうか、かならず吐いてしまう。心配するほどのことではないのだが、こまめに食べさせておかないとこうなるので気を遣う。

 五時四十五分起床。大型連休が終わり、今日から平常運転となる。仕事はありがたいことに山ほどある。休みボケした頭には少々ハードな案件も混じっているのでてこずるかと思いきや、夕方には一通り片づいてしまった。

 日が暮れてから軽く散歩を兼ねて買い出しに行ったら、気が緩んだのか、猛烈な眠気に完敗してしまった。コジコジも眠いらしく、放鳥したというのにずっと居眠りしていた。飼い主もトリも、コクリ、コクリと。

 夕食は義父母にいただいた筍と山菜。食後は体幹トレーニングを、と思ったが、なんだかカラダが言うことを聞かなそうな気がしたので、念入りにストレッチするだけにしておいた。

 

 

 

ポン、ポン、ポンポコポン、と

 六時十五分起床。晴れ。黄砂に注意と天気予報に脅され、喘息持ちの僕は少々ビビりながら一日を過ごすことになるか、と思いきや、ほぼ一日なんともないので拍子抜けた。

 麦次郎、ほぼ終日リビングの窓から動かず。心地よいらしい。コジコジは人の顔を見るたびに、ポン、ポン、ポンポコポン、とインコ声でつぶやきつづけている。

 午前中は掃除。午後は目黒雅叙園へ。妻と「和室で楽しむねこアート 福ねこat百段階段」を観る。詳細別項。

 新宿へ移動し、北海道物産展を覗いてから帰宅。

 夜はランニング。約7kmを35分。

 

ぽんぽこぽん 10種類の雑穀パフシリアル

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ジャラジャン ケラケン ポンポコポン

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ホテル雅叙園東京「和室で楽しむねこアート 福ねこat百段階段」

 目黒雅叙園の「百段階段」で開催されている猫アートイベント猫町さんが企画している模様。関係ないけど、目黒雅叙園のオーナーって外資系ファンドなのね。

 日本における「アート」「アーティスト」は、芸術/芸術家であると主張しきれないものの(芸術という言葉には日本では常に「高尚さ」がつきまとう)普通の感性でつくったわけじゃないよ、でも商業主義的に行きたいよ、といった中途半端な思惑が見え隠れするようで(すべてが、ってわけでもないんだけど)、これらを名乗る企画や人物に、ぼくはついついちょっとした警戒心や猜疑心を抱いてしまう。要するに「センスの押し売り」的な空回りがイヤなんだけれど、今回の企画展ではそこがうまく中和されていた。それはやはり「猫」という自分にとって身近な存在がテーマだったからかもしれない。ま、例外的な作品もあったけど。(すべての造形作品が芸術であるべき、と主張しているわけではないですよ。おそらく日本語の「アート」「アーティスト」は「ポピュラー」「商業的」という意味を含めたかたちで使われているので、そこを理解した上での鑑賞か購買行動であるなら、それはそれでいいと思う。ひとつの市場が形成されるわけだし。アートに対する言葉として純粋芸術という言葉を仮に対置させるとして、その純粋芸術には投資・投機という行動が絡んでしまい、価値の異常な高騰が起きてしまうという状況のほうがよっぽど問題なのかもしれない。最近はそういうのは少ないのかもしれないけどね)

 

 猫は「和」や「神仏」と相性がいいようで、これらをテーマにした作品が多く見られた。猫を仏に見立てたものや、国芳の作品の立体化はおもしろかったなあ。

 それからもひとつ。百段階段は薄暗い和室空間なので、芸術作品の鑑賞環境としてはよくない、と感じた。特に絵画。立体作品やインスタレーションは空間特性を逆手にとった展示ができるだろうが、絵画は光をどう当てるか、という問題にかならずぶち当たる。そこがクリアできないんだよね、あそこは。

 

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三浦雅士「言語の政治学(11) 詐欺と宗教と貨幣」

「群像」2017年6月号掲載。5月7日が発売日なのだが、GWなので2日に届いてしまった。というわけで、ちょいちょい読み進めている。

 司馬遼太郎の、興味は高く造詣も深いが決してそこにおぼれず一定の距離を保ち俯瞰して見つづけるという独自の宗教観のエピソードが、著者が主張しつづける視覚〜言語〜詐欺〜宗教に加わり、宗教による貨幣経済や町づくりへの影響(というか根源というか)についてが、ちょっと駆け足なのだがわかりやすく説明されている。

 

 

群像 2017年 06 月号 [雑誌]

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三浦雅士の作品はこちら。

イタチごっこ猫ごっこ

 六時三十分起床。晴れ。目のかゆみはほぼなくなったが、目薬はさしつづけている。

 麦次郎、玄関で寝たいという欲求が最高潮に達している。玄関のタイルはひんやり冷たすぎてカラダに悪そうだ。気づいたら玄関マットの上に移動させているのだが、イタチごっこ(正しくは「猫ごっこ」か?)になりつつある。コジコジはカゴの中だからこういったわがままを言わないので助かる。

 午前中は掃除と買い出し。西荻窪の「アンセン」で食パンなど。半袖一枚でも軽く汗ばむ陽気。ジャスミンの香りをたっぷり含んだ風が意外に強い。

 昼食後は、コンタクトレンズの定額制サービス「メルスプラン」の更新のために吉祥寺のコンタントレンズ店へ。吉祥寺の街が芋洗い状態になっている。地元の人やぼくのような隣町の人は意外に少ないのだろうなあ、なんて考えながらコンタクトレンズ店の提携する眼科へ行くと、ここも混んでいた。4年生くらいだろうか、小学生の女の子が生まれて初めてのメガネをつくるために検診を受けているのが微笑ましかった。検診がある種の儀式のように思えるのか、何となくぎこちない。だがきっと、眼鏡に対する期待は大きいのだろう。視力回復だけじゃなく、メガネッ娘になれることへの期待も。ファッションアイテムだもんね。

 吉祥寺美術館でも覗こうかと思ったが、人の多さに辟易。ロヂャーズで浴室掃除用のスポンジ、成城石井でドレッシング、と必要なものを手際よく買い(こういった、地元の人が生活のために使う場所は空いている)、さっさと吉祥寺を離脱。歩いて帰ったのだが、裏路地も人がいっぱいだった。

 帰宅後は軽く読書したり、居眠りしたり。今週はランニングばかりしているので今日はお休み。かわりに体幹トレーニングを30分ほど。

 夜はフジテレビの演芸番組をちらり。爆笑問題、珍しくテレビで政治ネタをやっている。でも一番笑ったのは、田中の「おまえたちもみーんなウンコくさい系だからな!」という叫び。爆笑問題、実は田中のほうが太田よりはるかにクレイジーなんだよね。

 

 

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豚肉のマスタード煮

 五時四十五分起床。こどもの日だが、いつもの休日と大きく変わらない。動物たちの世話をして、掃除して、読書して。麦次郎は問題なし。暑いらしく、わが家でいちばんヒヤッとしている玄関でコロンと転がっている。コジコジは換羽がピークを過ぎたらしく、ツツンポが生えはじめた。

 夕食は豚肉のマスタード煮をつくった。

  1. 豚肉は本当はバラを5cm角ぐらいに切って使うのだが、今回は脂っこいのはイヤだったのでカレー用を使った。肩ロースを、400gくらい。
  2. 中サイズの玉葱1個を薄くスライス。昆布10gも5cm×1cmくらいにカット。
  3. 塩コショウした豚肉をフライパンで軽く焼く。
  4. 玉葱、昆布、水1.5カップ、豚肉を圧力鍋で煮込む。10分加熱+10分放置。
  5. 昆布を取り出し、マスタード大さじ1くらいを混ぜ込み、さらに10分くらい煮込む。
  6. 塩で味を整えて完成。マスタードのツンとした風味が軽く残り、これがなぜか昆布の旨味と調和する。たまーにしかつくらないけど、お気に入りのレシピ。ただ、見た目が悪いんだよねー。イタリアンパセリでも散らせばよかった。

 付け合わせはトマトとエノキダケの溶き卵スープ。ダシはこれも昆布で取った。味付けは塩と醤油。それからグリーンサラダ。

 

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 夜はランニング。11kmを1時間。今週はすでに4日も走っている。こんなことができるのは休暇中だけだな。