わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-01-01から1年間の記事一覧

ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』

結局、「うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いを」という願望は果せずに終わる。 それにしてもこの作品、とてもおもしろいのだが、なぜなんだ? さっぱりわからん。

お気に入りの暖房器具

花子はデロンギのオイルヒーターが大好き。 麦次郎はホットカーペットが大好き。 ぷちぷちはヒヨコ電球で暖を取っている。

360度グルリと

五時、花子に机の上から腹の上にダイブされて目を覚ます。プロレスラーか芸人のような起こされ方だ。それくらい、何をしても起きなかったということか。ゴハンを与える。 七時三十分起床。昨日から、夜中から朝にかけてだけ喉が痛んでいる。風邪だろうか、と…

筒井康隆『陰悩録 リビドー短編集』

カミサンを待っているあいだの時間つぶしに。早く言っちゃえば、下ネタ短編集。お風呂の排水口にタマタマが吸い込まれてしまう「陰悩録」は、筒井の最高傑作かもしれない。陰悩録―リビドー短篇集 (角川文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 角川書店発売日: …

立川談志独演会

遅刻したせいか、拍手はやたらと厚く、熱い。談志師匠、公式サイトの日記を読むとどうも最近モチベーションが下がっているようなのだが、どうやらお歳のせいでカラダが言うことを聞かなくなって来つつあるため、そして現代社会や現代落語界にやるせなさと不…

ますますでぶまっしぐら

花子、麦次郎はずっと寝ていた。 ぷちぷち、42gに。なぜそんなに肥える?

談志

八時起床。妙に喉が痛む。季節の変わり目に粘膜がビンカンに反応したか。常備する風邪薬を飲んで様子を見ることにする。 今日からカミサンの恵比寿・ギャルリカプリスでの個展がはじまる。朝から会場に詰めたいというので、何かと今朝は慌ただしい。九時半す…

ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』

エロエロな作品かと思っていたが、川端の作品に着想を得たものらしく、決してそんなことはない(今のところは)。過去に主人公が関わってきた様々な娼婦に関わる記憶、それ以外の記憶、そして >>満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分…

でぶまっしぐら

花子、テープ起こしをしている間、ずっとフンフン鳴きつづけていた。ヘッドホンをしていても聴こえる。 麦次郎、午後はずっと押し入れで寝ていた。ぷちぷちはついに体重が41gに。でぶまっしぐら。

抜志

神戸日帰り取材の疲労が残っていたか、ここ数日(今朝も)花子に眠りをさまたげられていたからか、それともいよいよ十二月、師走すなわち忙しい一月のはじまりという事実に刃向かうように怠惰な気持ちが湧き上がったか、七時に起きるつもりが七時半になった…

古井由吉『山躁賦』読了

まったくもって不思議な作品。中上の『千年の愉楽』と対比させると面白く読み解けるかもしれない。 ●古典回帰、などと言いながらも、実は古典を踏みつけにしてその向こう側にある古典を切るという、アムロ・レイのジェットストリームアタック破りのようなこ…

King Crimson「Lark's Tongues in Aspic 太陽と戦慄」

クリムゾン買い直しCD。音楽的完成度で言えば「宮殿」なのだが、それと十分対抗できる内容の作品。もっとも、聞き手を相当に選ぶ。クリムゾンの歴史は、デビュー直後に最高傑作を生み出してしまったバンドの、さらなる最高傑作を生み出すための四苦八苦の歴…

入れるべきか、出すべきか

今朝も花子に小一時間騒がれた。なぜつづいているのだろう。もう一ヶ月も付けつづけているエリザベスカラーへの煩わしさがそうさせているのか、それともただの気紛れか。 夕食の時間が近づくとたちまちそわそわしはじめ、フンフンと小さく刻むように鳴きなが…

「音がよくなりましたよね、私はびっくりしました」

六時五十分起床。空の色は重く空気は湿っているが、冷たくはない。身体にまとわりつくような、粘り気のある暖かさを感じる。晩秋には、そして初冬にもあまり似つかわしくない。 午前中は先日の取材のテープ起こし。昨日吉祥寺で購入したデノンのヘッドホン、…

Keith Jarrett Trio「Standars Live」「Changeless」

前者はタイトル通りジャズ・スタンダードのライブ。後者もライブだが、オリジナル、あるいは即興だと思う。後者を軽く聴いたが、なかなか重厚感のある演奏。Trioの中ではかなり気に入っている「Inside Out」よりも重たく、どちらかといえばKeithの80'sソロ即…

古井由吉『山躁賦』

「まなく ときなく」読了。いかめ房との夢想の対話。いや、いかめ房の霊との対話、あるいは時を超えた対話と捉えるべきか。 「帰る小道の」。すっごくテクニカルな文章。焦点移動の技の鮮やかさ、見習うべきものがある。もっとも、広告のボディコピーでこん…

深夜のバカ騒ぎ

三時、深夜の闇の中で花子に大騒ぎされる。理由はわからない。腹が減ったということか。しぶしぶ、いつもより一時間以上早くゴハンを与えるが、騒ぐ花子の気配に気づいたか、麦次郎も起きて、ナアンナアンとシャム特有のでかい声を張り上げて鳴きつづけた。…

キヤノンさんが来ているときは

キヤノンさんが来ているときは、花子はアトリエで待機。午後は寝ていることが多いので、大騒ぎになることはない。麦次郎はリビング。たいてい押し入れに引き篭もるのだが、どういうわけか今日は突然目を覚まし、ナアンナアンと鳴き叫んでいた。写真は、夜に…

古井由吉『山躁賦』

「まなく ときなく」。狂気とは、自らそこに陥るのではなく、すぐそばに、例えば隣の部屋にある寝台の上に、あることに気づくことことである……本作を読んでいると、そんなことを考えてしまう。

時雨

六時五十分起床。小雨が降っているようだ。この季節の雨だ、時雨と呼ぶべきか。降るというよりは舞い散っているといったほうが正しい。雨滴が体温のようなぬくもりを含んでいるのか、冬の雨の辛辣な冷たさはない。 先日仕上げた仕事が、拡大して戻ってきた。…

留守でしたから

花子、夕方大騒ぎをしたらしい。今はコピー機の上でふにゃふにゃ鳴いている。 麦次郎はずっと寝ていたようだ。 ぷちぷちは、ぼくが帰ってくるや否やハイテンションに。おかげで「のだめ」の台詞が聞き取れない。

古井由吉『山躁賦』

「鯖穢れる道に」読了。叡山は異界か。それともホトトギスの鳴き声がそこを異界へと変えるのか。

靄か霞かそれとも雲か

六時二十分起床。まだ寝ていたい、と布団の中に潜りつづける花子を放置し身支度をはじめる。横殴りの雨。だがよく目を凝らせば雨滴は細かく、殴るというよりは流れるといった具合に、横へ横へとそれてゆく。 七時三十分、荻窪駅へ。東京駅でH社のP氏、デザイ…

花子、へいちゃら。

花子、昨日の炎症がウソみたいに引いている。不思議だ。 麦次郎は留守中、押し入れでずっと寝ていたらしい。 ぷちは説明不要。

松竹大歌舞伎(三鷹市公会堂)

生まれてはじめての歌舞伎観劇である。 通常、歌舞伎は東京なら歌舞伎座か国立劇場、と限られた劇場でしか観ることができない。しかし、ラマンチャ師匠こと松本幸四郎、沖縄に住む女性からいただいた一通の手紙がきっかけで歌舞伎をより多くのひとにという使…

ラマンチャ師匠

花子に起こされることなく、九時まで寝ることができた。 曇天。午後からは雨かもしれないという。吹く風に雨の気配はない。掃除、アイロンがけ。 午後より外出。西荻の「西友」でパジャマを買ってから三鷹へ。三鷹市公会堂で開かれた「松竹大歌舞伎」を観る…

古井由吉『山躁賦』

「肱笠の 肱笠の」読了。川俣軍司事件を材に、ホトトギスの鳴き声、初夏に病で倒れた叡山の寺をうまくクロスさせ、夢うつつの世界に混ぜ込むことで、狂気の日常性を巧みに表現している。

和風・白味噌の根菜ホワイトシチュー

市販のルーに、白味噌を日本酒で溶いたものを入れてもできると思う。 鶏肉はバターで炒めておく。 レンコン、ゴボウ、ニンジンもいっしょに炒める。 お好みでブナシメジとかキノコ類も入れちゃう。 出汁1000ccくらいを鍋に投入。強火で煮込んでアク取り。取…

石川淳『焼け跡のイエス|善財』

ずーっと前から探していた作品、ついに文庫化。いやあ、うれしいです。図書館に行けば文学全集に収録されているのだが、どうしても借りる気になれないんだよなあ。焼跡のイエス・善財 (講談社文芸文庫)作者: 石川淳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/1…

King Crimson「濃縮キング・クリムゾン」

69年の「In the Court of the Crimson King」から、03年の最新作「Power to Believe」までの代表曲をCD2枚組、収録時間限界までパッツンパッツンに収めたベスト盤。またまたリマスターしているようだが、どこがどう変わっているのやら。昨日「タモリ倶楽部」…