わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-01-01から1年間の記事一覧

けらえいこ『あたしンち』(16)

ユズヒコの反抗期の描写のレベルが上がっている。あたしンち 16作者: けらえいこ出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2010/10/29メディア: コミック購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (30件) を見るけらえいこの作品はこちら…

All or Nothing

六時半に起きて身支度して動物の世話して掃除して休憩してカミサンと家を出ててんやで天丼食べて電車に乗って乗り換えてゆりかもめに乗ってレインボーブリッジでちょっとテンション上がって青海で降りてヴィーナスフォートに行って以前建築の勉強してて今は…

保坂和志「未明の闘争」(14)

猫と語り手との関係、あるいは語り手と妻との出会い。壮大なる脱線小説。群像 2010年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/06メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (12件) を見る保坂和志の作品はこちら。

気づけば鳥ばかり見ている

六時三十分起床。天気がよいので善福寺川沿いの遊歩道を走った。コガモ、カルガモ、オナガガモ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、ムクドリ、ヒヨドリ、ドバト、スズメ。加えてカワセミ。しばらく並走した。ほか、動物は犬猫多数。植物は柿の実、…

山崎ナオコーラ「昼田とハッコウ」

「群像」12月号掲載。パピコ。群像 2010年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/06メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (12件) を見る山崎ナオコーラの作品はこちら。

就寝前の数秒分

昨夜は十二時ごろまで仕事をしていた。日付が変わってから風呂に入り、出たらすぐに寝ようと思っていたのだが、目論見は見事にご破算。花子がしきりに廊下を往復し、やれ水を汲めだのおしっこがしたいだの猫トイレが汚れているからおしっこできないだのおし…

今日の事件簿

遅れていますよ事件 パン買いすぎ事件 十年ぶりのカニパン事件 顔が痒い事件 カミサンが喪中はがきをいただいたけど「年賀状はいつものようにお待ちしております」と書いてあったよ事件 ダンボール事件

田中慎弥「燃える家」(2)

「群像」12月号掲載の、連載2回目。白紙の読書感想文、死んだ鳩を観察した思い出、その鳩を観察した場所に家を建てて住んでいる同級生の女子、元売春婦で今は汚い身なりで街を徘徊していたが死んで蟹に身体を喰われていたババア、そのババアの孫にあたる主人…

青汁の記憶

目覚めた直後に寒さを感じるようになった。自分の体温で十分に暖まった布団に潜り込んでいるというのに、寒さはそのぬくもりを打ち破りくぐりぬけるようにして身体に到達し神経を刺激する、のだろうか。仕組みはよくわからないが、ひやりとした感覚に思わず…

古井由吉「尋ね人」読了

「群像」12月号掲載。太平洋戦争での空襲の記憶、そして戦後の「尋ね人」のラジオ放送。そして舞台はふたたび現代に戻り、2010年の酷暑を体験した老齢の語り手(おそらくは古井自身)の、友人を見舞ったときのエピソードへ……。 生と死の境目ではなく、生死の…

弾切れ

夜中の猫の大騒ぎをかわし、ごまかすように眠り、六時起床。 早朝から某案件のアイデア出しをはじめる。2つのツールをつくるのだが、一方のことを考えていると、不思議ともう一方のアイデアがバラバラと出てくる。出るというよりは、思考の隙間から漏れ出す…

古井由吉「尋ね人」

「群像」12月号掲載。この夏の記録的な暑さの回想に、例の遺体と三十数年暮らしたという事件の話題が絡み、死者と死者を送る生者との関係についてに話題は広がる。生きる者の命のあやふやさが、長い年月を重ねながらにじみ出てくる。いや、逆か、生きる者の…

空に溶ける

昨夜は十二時前に床についた。いつもなら二時間か三時間も経つと猫にゴハンをせがまれて起こされたり、あるいは猫にゴハンをあげなければ、という義務感から自然と目が覚めるのだが、就寝前に飲んだ風邪薬のせいだろうか、五時まで一度も目が覚めなかった。…

[読書日記]荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』(22)

ジャイロ、逝く。そしてジョニイはジャイロの死を乗り越えることで自身のスタンド「タスク」をさらに進化させる。太刀打ちできない大統領は、ジョニイに救いを求めるが……。 スタンドの能力が第5部以降、ヒジョーにややこしくなっている。スタンド能力を理解…

ここは渋谷か原宿か

六時三十分起床。早朝から猫のゲロを始末する。 午後、カミサンと外出。深大寺へ。連ドラも終わり、客足も少なくなっているだろうと思いきや、ここは渋谷か原宿か、と思えるほどの大混雑。客は少なめだが禁煙でそこそこ蕎麦のおいしそうな店で(名前忘れた)…

絲山秋子『妻の超然』読了

「作家の超然」読了。本当にこの作品は辛かった。まあ、たぶん好みの問題。他の似作品はすらすらと読めたのだから。妻の超然作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (49件) を…

曇りの鳥

六時に起きるつもりが今日は休日だということに対する気の緩みからか、目覚ましは鳴ったのに二度寝してしまい、だがなんとか十五分後に目が覚めた。しかし、だめだった。三度寝してしまい、六時三十分に起きた。だが、慌てて起きる必要はない。 窓を開ける。…

絲山秋子『妻の超然』

「作家の超然」。なかなか読み進まない…。 手術後のぼやきがつづく。厭世的なぼやきなのか、それとも自己嫌悪なのか。この作品集に収録された中では、本作が一番読むのがシンドイ。妻の超然作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/09メディア: …

鳥を見るとは

六時起床。今日もオフ。身支度を済ませてから4kmほど走る。セグロセキレイ、オナガガモ、カルガモ、コガモ、カワウ、ムクドリ(なぜか大群)、そしてカワセミ。青い宝石のようなものが猛スピードで善福寺川の水面すれすれを上流に向かって飛んでいった。一瞬…

大庭みな子『啼く鳥の』

大庭のデビュー作だったような。実は、まともに読んだことはない。短編を読んだ程度。しかも内容はまったく覚えていない。啼く鳥の作者: 大庭みな子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る大庭みな子の作…

週刊モーニング

「島耕作」が、急に「加治隆介の(息子の)議」に変わってしまった。そんな内容。 「西遊妖猿伝」はベッタベタな少年冒険活劇的展開になっている。社長 島耕作(7) (モーニング KC)作者: 弘兼憲史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/22メディア: コミッ…

不完全な休日

五時五十五分起床。1が並ぶゾロメの日に、5が並ぶゾロメの時間に起床したことになる。ちょっとうれしい。 今日と明日は仕事がぽっかり空いているので、オフということにした。夏休みは取らず、それどころか休日返上で働くことが多かったのだから、たまには休…

吉本隆明『カール・マルクス』読了

思うところあって読んでみた。大学時代はドイツ語学科に属していたがゼミはドイツ文学・思想関連で、マルクスも当然ながら取り組んだ。だが『資本論』を第1巻だけだが読んだり、その他『経哲草稿』や『ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日』『ドイツ・イデ…

揺らぎ

六時起床。肌寒いが陽射しは明るく、秋だというのに春か初夏のような活気が感じられる。しかし、だからといって暴れ回ったりはしない。陽射しをきらきらと跳ね返す善福寺川の水面の揺らぎを、ほんの少しだけ、じっと見つめているだけだ。 抱えている仕事の大…

絲山秋子『妻の超然』

「作家の超然」。手術は無事終了。ひねくれ、周囲との関係が深くなるのを避けながら生きている作家の心境は、以降変わるのか。それとも。妻の超然作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 35回この商品を…

痴漢に間違われてはならない

五時五十分起床。眠い。 九時すぎ、家を出る。駅までの道は通勤時間を過ぎたためか比較的静かで、人の姿も車の姿も少ない。空は曇りがちだが陽射しは確実に外気を暖めていて、少し早歩きするだけで汗が滲む。その滲み方が心地よい、などと思いながら自動改札…

番外編・Jansen/Barbieri"Worlds in a small room"

NASAの資料映像ビデオ、だったかな。このBGMとしてつくられたサウンドトラックが名盤なんだけど、CD化されていない…。この曲を聴いたのは25年ぶりくらいかも。偶然YouTubeで発見したのだが、感激。涙が出て来た。 ↓一部の曲だけ収録されたアルバムが別作品と…

絲山秋子『妻の超然』

「作家の超然」。ぼやき? ひがみ? 一人で毅然と生きることの宣言? ちょっと気になった部分を引用。その「毅然さ」が、思わぬ方向に突出している。 一日中言葉の仕事に埋もれながら、同時におまえは饒舌であることを嫌った。何もかも説明してしまうことを…

番外編・なんだこれ…!?

十朱幸代とミック・カーンが高級レストランでお食事してる…。 唯一無二の才能を救え! ガン闘病中のミック・カーンを応援してください。http://www.mickkarn.net/ ミック・カーンの作品はこちら。

古井由吉『櫛の火』

古書店「音羽館」で偶然発見し、100円で購入(笑)。Twitterで知り合った方によると、『山躁賦』や『聖耳』に描かれているものが登場するらしい…。櫛の火 (新潮文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/12メディア: 文庫 クリック: 5回この…