わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ほぼ終日

六時三十分起床。晴れ。冬の寒さが戻ってきたが、なぜか雲の表情だけは春めいている。紫色に霞みながら、青空のもと、まだらに広がってゆく。 ほぼ終日事務処理。

山崎ナオコーラ「長い終わりが始まる」

所属するマンドリンサークルで、強く疎外感を感じる主人公、小笠原。 私はみんなが嫌いではないが、みんなと同じことを強制されるのがキライだ。でも、私はみんなから認めてもらいたい…。そんなふうに考える小笠原の苦しみが淡々とつづられていく。「みんな…

古井由吉『白暗淵』

「野晒し」。古典落語の「野晒し」を、ズレたタイミングで笑う女を見かけた主人公。 後半、話題は若い友人が見たという幽霊に。

花子、また耳を…

ひっかいてしまった。右耳の、付け根のあたり。大きなカサブタができている。が、いつもほど気にしていないようなのでエリザベスカラーは付けず、点耳薬だけで様子を見ることに。

春のかたち

昨夜の天気予報で、三月中旬並みの気温になるということは聞いていた。昨年の生ぬるい冬から一転、今年は厳しい寒さとどのチャンネルの天気予報も口を揃えて連呼しているが、今日ばかりは寒さの中休みというところか。暖かだというだけで気分が晴れる自分を…

山崎ナオコーラ「長い終わりが始まる」

「群像」2月号より。マンドリンクラブでの恋愛話。妙にクールでどこかねじ曲がった感じがあるのだけれど、案外純愛でもあるような。ナオコーラの作品ははじめて読む。『人のセックスを笑うな』は永作ちゃん主演(かな?)で映画化されたなあ…。

古井由吉『白暗淵』

戦中の孤独な体験、そして学生時代の哲学好きな友人との議論の記憶。「はじめにことばありき」。「はじめ」「ことば」このふたつが、じわりじわりと主人公の思考や感情、果ては人生までをも圧迫していくような。

風はない

六時五十分起床。晴れ。朝日で淡い黄色に染まる曇り空の下に、濃い灰色の雲がちぎれちぎれに広がっている。その空のもとを、ムクドリが群れで飛び去っていった。気温は低いようだが、風はない。ここ数日、毎朝風に打たれて小さな波紋をいくつもいくつも浮か…

egword, egbridgeがディスコン

Mac

は、販売終了だってさ。ショックです。15年くらい使いつづけてきたのに…。 ATOK & MS Wordに乗り換えないとダメかなあ…。受渡しにはWordを使うことが多いけど、書くときはegwordがメインだった。 もちろんFEPはegbridge。 来年1月までサポートはつづくので、…

古井由吉『白暗淵』

表題作。空爆で母が爆死し、自分は奇跡的に生き残った少年。生き残ってからの少年は子どもらしさからかけ離れた飄々とした感じ。奇跡的に生き残ったということは、ネガティブに言い換えれば「死に損なった」ということ。生き残ってからのちは、生と死の境目…

夜中のゲ、朝のゲ

四時、腹を空かせた花子にせかされ、台所で猫缶を用意し早速与えると、大喜びで食べてくれたのはいいが、さてこれで安心、と布団にもぐり直すと、枕元からコポ、コポ、コポ、といやな音が聴こえる。花子め、食べたばかりのゴハンを吐いた。大慌てで片づけて…

『ウンココロ しあわせウンコ生活のススメ』寄藤文平・藤田紘一郎

タイトル通り、ウンコの本です。ウンココロ ~しあわせウンコ生活のススメ作者: 寄藤文平,藤田紘一郎,寄藤文平,藤田紘一郎出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2005/04/16メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 147回この商品を含むブログ (101件) を見る …

古井由吉『白暗淵』

「雨宿り」。笹山という六十過ぎの男が、二十数年前に踏み切りのそばの民家の軒で雨宿りした際、老人と居合わせたことを思い出す、というだけの話なのだけれど…。笹山は、踏み切りの向こう側に死のイメージを読み取る。 大切なひとを失っても、そのひとは自…

エバラのキムチ

八時起床。快晴。だが朝から風がときおり鋭い冷たさで吹き刺さる。 午前中は掃除。午後から仕事。ひとり書斎に籠り、某IT企業PR誌を黙々と進める。 夕食はお好み焼き。豚イカタマ、豚キムチ。エバラの「おいしいキムチ」という名前のキムチ(韓国産)が思い…

古井由吉『白暗淵』

「地に伏す女」。通夜の行われる寺院が見つからなかったが夜になれば変わり果てた街が、元の土地の様相を浮かび上がらせるように見える、というエピソードから、五十代で亡くなった、よく笑う友人・芦口との記憶に。 記憶の中にかろうじて残っていた女たちと…

土佐犬かよっ!

リース型のお正月のしめ飾り、処分するのがもったいなくて、しめ縄の部分だけ取っておいた。花子の首回りにぴったりだが、うーん、土佐犬みたいだ。

吉祥寺「パンケーキデイズ」

やきとり伊勢屋があったあたり(今は新しいマンションが建っている)の、道路を挟んだ反対側。以前は「ファイヤーマンズカフェ」だったと思う。 パンケーキの専門店。メープルシロップや生クリームで食べるスウィーツと、サンドウィッチ/ハンバーガー風のメ…

春風亭小朝独演会(三鷹公会堂)

小朝といえば、「THE MANZAI」ブームの頃にちょっと漫談(というか、スタンダップコメディというか)でしゃべっていたのをうすらぼんやりと覚えているのと、あとはテレビの演芸番組でちょっと新作系を聞いたことがある程度。その程度の認識で独演会に行って…

トイレにこだわる女

八時起床。遅く起きたからか、さほど冷え込みを感じない。さっさと身支度を済ませ掃除をはじめるが、花子が猫トイレを見ては去っていき、ちょっと覗いて砂を見てはまた去っていき、また舞い戻り、とこれを何度も繰り返している。どうやら砂が古くなってきた…

古井由吉『白暗淵』

「地に伏す女」。入院時、深夜に感じる、騒がしいほどの静けさ。垣根の向こうで地に伏す幽霊、もとい狂った女。幽霊も、狂気も騒がしさと静けさの両方を内包している。 騒がしいほどの静けさとは、あの世とこの世の境目、なのだろうか。

てっぺんはげた

六時三十分起床。頭痛、まったく治まらず。まいった。 困った時の頼み綱、鍼灸治療することに。「貴子鍼灸治療室」に電話すると、十一時に来なさい、とのこと。寒風吹きすさぶ中、指定時間に行ってみると、どうやら首の凝りがひどくなり炎症を起こしているの…

緊張性頭痛

六時三十分起床。晴れ。西高東低の気圧配置なのか、やや雲は多めだが深い青空のもと、冷たい風が吹き荒れている。 某IT企業PR誌、某メーカー業務案内など。午後から頭痛がひどくなる。夕方、三十分ほど横になったがよくならず。緊張性頭痛だから仕事はできる…

TXの液晶不具合修理顛末記(4)

代替品を出荷した、というメールが到着。なぜか今度は英語。そういえば、修理受付のときは日本語と英語、2通メールが来たっけ。 Dear XXXXXXXXXXX(名前、間違えてるw),A Palm device has now been shipped to you at the following address:XXXXXXXXXXX(…

TXの液晶不具合修理顛末記(5)

十三時三十分、代替品到着。シンガポールからDHLで届いた。問題なく動作する模様。ただし、端末のシリアルナンバーが異なるのでJaponなどは再インストールが必要みたい。 同封されていたのは以下のとおり。 Palm TX本体(新品ではないがAクラスの中古と見た…

PSIONNETBOOK PROにSOCKET Bluetooth CF

ネット通販で購入したBTカード、なぜかわがNETBOOKでは使えず。スキャンしても認識しない。ためしにシグマリオン3のドライバをインストールしてみたが、不安定になってしまった。 おそらく、製造バージョンによる相性のようなものがあるのではないかと推測…

TX、戻ってきたけれど→ネットワークもバリバリ

なぜか無線LANの設定をしても使用できず。設定は間違っていないはずなのだが。Tungsten Cでは無線LANルータとの相性がシビアで、我が家のTCは自宅内無線LANに接続できなかったのだが、これと同じ症状なのかもしれない。うーむ。 と思ったら、あっさりつなが…

無音雪

六時四十分起床。冷え込みの中に、無音の気配(と書くと妙ではあるが)が感じられる。玄関を開け、外を見る。雪だ。白く煙った風が舞い、わずかずつではあるが、一戸建ての屋根の上や垣根、芝生につもる。雪の降る景色の記憶をたどると、すべてが無音、静寂…

古井由吉『白暗淵』

「地に伏す女」。「群像」連載時は衝撃的だった内容、今読むと衝撃だけは覚えているが、細かな内容は案外忘れている。うーむ。白暗淵 しろわだ作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を…

テープ起こしとは

六時四十分起床。薄い雲がのっぺりと広がる空に昇る太陽が放つ鈍い金色を、小さくゆるやかな波紋を浮かべる善福寺川が照らしかえす。 終日、先日の取材のテープ起こし。ヘッドホンをし、ICレコーダー(テープ起こしとはいえ、テープを使っているわけではない…

古井由吉『白暗淵』

古井の最新作。「黙躁」というタイトルで「群像」に連載されていたときにしっかり読んでいるのだが、あらためて通読することに。単行本化されるにあたり『白暗淵』となった。どちらも、矛盾しているが感覚的に理解できる、不思議な語感がある。もちろん作者…