わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

David Sylvian 新作"Manafon"

http://www.davidsylvian.com/ 以下、公式サイトの引用です。 Manafon's release date is set for Sept 14th. Manafon will be available in two editions. A regular CD/digipak edition and a twin volume deluxe edition with CD and DVD featuring the f…

今日の事件簿

●十時に昼食事件 ●ソフトモヒカンになっていた事件(ぼくが、じゃないよ) ●好感触ですね事件 ●暑いが風は強いね事件 ●チャリに轢かれそうになった事件 ●骨が動くんだって事件

田中慎弥「犬と鴉」

戦場から帰った主人公の父は食料が備蓄されていた図書館を占拠し、そこに逃げ込もうとする人々を殺しつづける……。 悲しみが空腹を満たす、国家は悲しみのために戦争をし、敗戦国は悲しみに満たされるから目的を達している、などの独特な思想(というよりは悲…

梅雨明けとサンドイッチと焼き鳥と

暑くて、というより熱くて、何度も目が覚めた。五時三十分、もう寝ていることがつらくなってしまい起きてしまう。テレビでは高島彩が落ち着いたトーンでニュースを読んでいる。もう仕事をしている人がいるのだから、ちょいと早く起きても、なんら問題はない…

田中慎弥「犬と鴉」

「群像」7月号掲載。本当は同号に掲載されている津村節子の「遍路みち」を読もうとしたのだが、目次のページ数の記載を見誤って、気づいたらこちらを読んでいた。幾度かの戦争を経験した国が舞台。主人公は、どんな症状かは描かれていないが、その病気のため…

熱だの暑だのではなくて

暑さに何度も目が覚めた。外側から熱に締めつけられるというよりも、内側から、身体の芯から、電気ストーブの電熱管(というのだろうか)のように、強い熱が発せられる感覚。もちろん病気による高熱の感覚ではない。昼間の暑さが内に籠もり、呼吸やら血液の…

金井美恵子「砂の粒」(トゥワイス・トールド・テールズ 9)

「新潮」8月号。幼少時の目がゴロゴロと痛んだ記憶が、ほかの記憶と不思議につながりあいながらよみがえってゆく。 『噂の娘』や本作は、「記憶小説」って呼んでもいいかもしれない。新潮 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/07メ…

松竹大歌舞伎(三鷹市公会堂)

毎年、松竹さんが全国興業しているみたい。なぜか三鷹にも来てくれる。歌舞伎座より格安なので、必ず観るようにしている。 ●伊賀越道中双六 沼津 旅の途中にある呉服屋のダンナ十兵衛役に、中村吉右衛門。顔がでかかったなあ。前半はボケてんこもりの楽しい…

殴ってやろうか

七時三十分起床。喘息の発作はすっかり治まったが、頭痛が残ってしまった。 「ドラゴンボール改」を観て(ボロクソになった悟空が、ベジータを倒すためにクリリンに元気玉を託すあたり。学生時代、「ドラゴンボールZ」は水曜十九時からの放映でこの日はバイ…

古井由吉「やすらい花」読了

父の晩年、神屋は毎日のように父から、大水が出た夢を観た、という話を聞く。 この話の中に田植えをする女たちが登場し、そこに鎮花祭が結びついてくる。死期を悟った父にとって、夢の中の花しずめの祭りは、波瀾万丈だった自身を鎮める儀式であったのかもし…

水分の大量摂取と腹式深呼吸

七時起床。晴れたり曇ったり。 数カ月ぶりに喘息の発作が出たので、水分の大量摂取と腹式深呼吸。これでかなり症状が和らぐ。午前中に掃除を済ませてからは、なるべくおとなしくしていた。午後はひたすら眠る。 夕方、調子よくなったのでクイーンズ伊勢丹ま…

T-FAL アクアスピード ウルトラコード250

スチームアイロンはティファールと決めている。シャツの皺の取れ具合がバツグンにいいからだ。これで3台目になる。問題は耐久性。5年くらいでぶっ壊れる。ちょっと寿命が早いような気がするが、どうなんだろう。ガキのころ、家にあったアイロンは15年くらい…

古井由吉「やすらい花」

幼いころは不在がちだった父の介護をすることになった神屋という男の話。これが、前半に語られていた「鎮花祭」とどのようにつながるのか。新潮 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 5回この商…

立て板に集中豪雨

五時四十分ごろだと思う。突然、目覚ましがピッと一音だけ大きな電子音を立てた。慌てて飛び起きる。なんだ、今の鳴り方は。はじめて聞いたぞ。故障か。それとも何かの警報か。コンタクトレンズを入れていない目を凝らして時計を調べてみる。原因は視力の低…

古井由吉「やすらい花」

「新潮」8月号掲載。一年くらいつづいたかな、連作短篇の最終話。ひとまず前半だけ読んだ。 鎮花祭、というのがあるらしい。花を鎮める。散る花に厄災の影を感じたゆえのならわしらしいが、くわしいことは、作品からはよくわからない。 そういえば、伊藤比呂…

伊藤比呂美ねーさんが出ていた

六時起床。何日かに一度、寝汗がひどくなる。夏の朝の陽射しにやられているわけではないから、やはりこれは、部屋にこもる生活の熱と梅雨時の湿気に、身体が蒸されているということか。蒸される感覚が、焼かれたり、茹でられたり、そんな方向へ移れば、それ…

中上健次『鳳仙花』読了

繁蔵との間にできた二人目の子どもも中絶してしまい、そのことに気づかぬ鈍感な繁蔵に苛立っていたフサに、母が危篤との連絡が入る。死に目には会えたものの、フサは吉広や勝一郎など、死んでいった愛しい人たちとの思い出から抜け出せなくなり、涙を流しつ…

人には到底見せられない

五時五十分起床。目覚め際、ふと、リンゴジュースが飲みたくなった。身支度を済ませ、コンビニに走る。この時間は客が少ないようで、大がかりな業務用掃除機で床を磨き上げている最中だった。 今日も曇天。毎日の空の違いを見極めてやろうと目を凝らすのだが…

荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン(18)』

ついに、おぼろげながら全貌が見えてきたヴァレンタイン大統領のスタンドの能力。本作のスタンドはどれもが原始的で直線的な感じがしていたのだが、ヴァレンタインだけは特別。すっげえ変化球。異世界に通じてしまうとは。 ルーシー・スティールのスタンドも…

よく言ったもんだ、と小さくつぶやきながら

六時二十分起床。昨日はハードな一日を、夕方に一度途切れたものの、妙なハイテンションでひとまず乗り切り、今朝も早朝からハードワーク。ゴゴイチにはなんとか落ち着いたので、夕方は気晴らしに小一時間ほど近所のサウナに行ってきた。明日もハードそうだ…

労働中

六時起床。七時半から仕事をはじめ、ただ今二十三時三十分過ぎ、まだ終わりません。

中上健次『鳳仙花』

子どもたちは大きくなり、一方で繁蔵との一定の距離を置いた冷静な恋愛(と呼べるかどうかわからんが)関係はつづく。しかしフサは繁蔵の一族から女狐扱いされる。そして二度目の堕胎……。 時代は変わり、フサ自身も変わってゆくようでありながら、その一方で…

継続は力、という的外れな言葉が

七時起床。平坦なグレイ・スカイからときおり覗く初夏の太陽。昨日とまるでおなじ空の表情に、少し驚いた。継続は力、という的外れな言葉が唐突に思い浮かび、一人で苦笑した。 午前中はごく普通の掃除だけをしようと思っていたのに、思いつきで床の拭き掃除…

夏目漱石『硝子戸の内』

ポッドキャストで配信されていた朗読データをiPodで、3倍速にして聴いている。速聴ってヤツですな。 限りなく私小説的、というよりはエッセイ的な内容。他愛もない日常ばかりがつづられるが、そこに現れる漱石らしき主人公の喜怒哀楽の隙間に、虚無的で孤独…

中上健次『鳳仙花』

男気のない繁蔵に苛立ち、出所してからも悪行めいたことをつづけているらしい龍造にも苛立つ。女がひとりで生きることは、現代以上に厳しいのだろう。ましてや、五人の子どもを抱えては。

だが、晴れた

七時起床。今日も曇りだ。だが、ときおり陽が差す。突然、空が膨張したような感覚に襲われ、慌てて窓から見上げてみると、晴れている。厳密には、晴れてはいない。雲の隙間から陽射しがこぼれているだけだ。だが、晴れた、と思ってしまう。雲の切れ目が、昇…

中上健次『鳳仙花』

フサ、今度は重蔵の子を妊娠……。鳳仙花―中上健次選集〈4〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1999/02メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る十九歳のジェイコブ (角川文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー…

相変わらずおなじ単調な

五時五十分起床。小雨がかすかに散ったり、いつの間にか消えたり、やや大粒の雨がかすめるように降ったりするのだが、空の色は相変わらずおなじ単調な明るい灰色で、ときおり雲の薄い部分から薄い陽の光が透けながら拡散していくのがわかる程度。雲ひとつな…

中上健次『鳳仙花』

新宮の街を襲う大地震。至るところが火事となり、街は一変してしまう。 違う街へと復興しつつあるなか、フサは三人目の夫となるはずの復員帰りの男・重蔵と知り合う。鳳仙花―中上健次選集〈4〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 19…

梅雨の象徴は早々に

六時五分起床。いや、実際には五時五十分に一度目が覚めたが、上体だけを床に対して直角に起こし、さーて今日はどうしようか、と考えているうちに眠ってしまったらしい。そのままの姿勢で。 可燃ゴミを出す。昨夜、日付の変わる前から降りはじめていた雨は止…