わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

古井由吉『槿』

献血で出逢った女・井手からの、家の中の空気が急に変わってしまった、という救いを求める電話に、杉尾は異常なほど冷静に対応し平常心を取り戻させるためのアドバイスを送る。そして後日、ふたりは再会。杉尾は、井手が露出狂やハレンチ悪戯電話魔などの変…

八時起床。曇天。だが雲は薄く、弱まった陽光が地面に柔らかな影を写し出している。油断すればすぐに見失う、影とは呼べない程度の影。ぼんやりとした輪郭が、梅雨の鬱陶しさと夏の明るさの丁度中間にあるような気がする。 十時、マンションの総会に参加。 …

掻く/おもちゃ/健康

花子、エリザベスカラーをつけたままで顔の痒い部分を掻くテクニックにさらに磨きをかけている。今日は、扇風機のフロント部分の網を止める金具をつかってゴリゴリやっていた。なぜ、こんなに道具を使うのがうまいのだろう。 麦次郎は、カミサンが通販サイト…

洗いすぎた短パン/格闘/昇進裏話/すげえなあ。おれ。

夢が深層心理の鏡なのだとすれば、過去の思い出が妙にネジ曲がった形で夢となって再構築(再現、ではない)されるのはどういうことだろう。近ごろは高校時代の自分の夢をよく観る。陸上部の部長となり、三段跳びで関東大会に出場し、本人の意思とは裏腹に異…

青汁買い占め

夜中、花子とムギジが大騒ぎ。花子は四時三十分ごろにウンコした。 六時五十分起床。曇天。掃除、身支度、植物への水やり。終日仕事。 夕方、散歩を兼ねて「OKマート」へ。ファンケルの冷凍青汁を大量に買い込んだ。 二十三時ごろ、業務終了。 読書はできず…

古井由吉『槿』

出かけたと思った妻が実は家にいた。それだけのことだが、古井の手にかかると、ユーモアと不安がごちゃまぜになった不思議なエピソードに仕上がってしまう。スゲエなあ。

Bill Rieflin, Robert Fripp, Trey Gunn 「The Repercussions of Angelic Behavior」

これまたAmazon。99年の作品。21st Century KCの活動前に発表されたことになる。即興演奏が中心で、限りなくProjeKctモノに近い。カッチョいいです。Repercussions of Angelic Behaviorアーティスト: Bill Rieflin,Robert Fripp,Trey Gunn出版社/メーカー: F…

Robert Fripp「Love cannot Bear」

これもAmazonで。フリップのギターエフェクトシステム「Soundscapes」による最新即興演奏集。ちまたではやたらと評判が悪いのだが、ぼくは結構スキ。仕事のBGMとして最高。ラヴ・キャン・ノット・ベアーアーティスト: ロバート・フリップ出版社/メーカー: WH…

Robert Fripp「Exposure」

最近再発された、フリップ70年代最後のゴッタ煮的傑作ソロアルバム。名作というよりは奇作怪作の類だろう。大学生のころに買った本作のCDは引越しのときに一度処分しているのだが、なんだかまた聴きたくなってしまった。なぜか2枚組になっている。収録曲はお…

カサブタ

花子、左耳の後ろにあった巨大なカサブタが取れた。来週いっぱい様子を見て、傷が完治していればエリザベスカラーを取る予定。 今日も一日中、顔をかけ、とせがまれつづけた。

デンデンムシムシ

六時四十五分起床。雨は完全にあがった。窓から明るい光が差しているが、空に雲は多い。折り重なる灰色の不定形には、梅雨の様相が色濃く残る。カタツムリを見たいと思う。梅雨といえばカタツムリ、紫陽花の葉の上をキラキラ輝くスジをつけながら伝っていく…

古井由吉『槿』

作品は女との出会いから、さほど仲よくもなかった友人の通夜、そして杉尾の日常の描写へとつづく。どうやら杉尾は古井が自己投影されたキャラらしく、作家という設定になっている。 風邪を引いたものの熱は出ず、だらだらとわずらう感覚を感じつづけながら日…

分子、彷徨う/悟空の金環

六時五十分起床。雨の名残り。ほんのわずかに、小雨というのもはばかられるほどの雨が朝の空気を湿らせている。雨は空中を漂うばかりで、地上には落ちていないのではないか。実際にそんなことはないのだろうが、つい水の分子が酸素や窒素の隙間隙間と移動し…

古井由吉『槿』

ここのところ軽めの文体の作品ばかり読んでいたせいか、その反動で古井作品を猛烈に読みたくなってしまった。 まださほど読んでいないが、古井お得意の、日常に潜む狂気を巧みに描く秀作、という感じ。書き出しが強烈。 腹をくだして朝顔の花を眺めた。十歳…

花子と道具

エリザベスカラーの裏側。花子、耳をエリザベスカラー越しに床に力まかせにこすりつけ、浮いていたカサブタをみな取ってしまった。カラーの裏側はわずかにストライプ模様が入っていて、ここに0.数ミリ程度のレリーフがある。これをやすりのように使って書い…

だから霧雨って/力いっぱい/抹茶あずき

六時四十分起床。雨。細かな粒がゆるい風に煽られながら舞っている。これじゃ霧みたいじゃないか、とひとりごとをつぶやき、だから霧雨っていうんだよ、とそのボケに突っ込みを入れる。どうやら寝ぼけているらしい。 十一時、小石川へ。茗荷谷からの十数分の…

堀江敏幸「城址にて」読了

作品集『熊の敷石』より。大柄で豪快なヨメをもらったデブなフランスの友人に会いに行き、その街にある修繕中の古城に忍び込み、管理人にしかられる。それだけの内容。ふわふわしているんだか重たいんだかよくわからない文体で、他愛もないが意外性に満ちた…

音のない川(ってタイトルの小説か何か、あったような)/遅れているから/釈然としない

七時起床。曇天。西側の部屋でも朝からの快晴ぶりがわかる日がつづいていたから、この曇天が妙に新鮮に感じる。空気が明らかに違う。どこかで冷えている。冷え、そして少しずつ温まりながら、どこかへ川のように、しかし音は立てずに流れてゆく。 日曜ではあ…

石川雅之「もやしもん」(5)

A.オリゼーのストラップがついていた。フフフ。もやしもん(5)おまけ付き (プレミアムKC イブニング )作者: 石川雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/22メディア: コミック クリック: 22回この商品を含むブログ (191件) を見る

スズメウォッチャー

麦次郎はスズメウォッチャー。ベランダにある植木鉢の中に鳥のエサをたくさん入れておいたら、スズメがわが家に通ってくるようになった。これを見るのが大好きなのだ、麦は。最近はスズメ同士、ベランダで小競り合いをしていることが増えた。小競り合いがは…

トイレ入れ替え

花子のトイレ、ついに容器自体を入れ替えた。桧チップのものから、ユニチャームの「デオトイレ」に切り替えるために、徐々に慣らしている。このトイレ、粒の大きい専用砂しか使えないため、今までの砂に新しい砂を混ぜて少しずつ減らしながら慣らすという作…

無理だな暑くて/ガキのころ/爆笑、爆笑

七時十分起床。三十分まで寝ようと思ったが、無理だな暑くて。寝室(兼書斎、というより書斎がメイン)は北西側だから朝日はまったくあたらないはずなのだが、それでも朝から蒸し暑さを感じることがある。道路やマンションのカベなどが熱を伝えているのかも…

しとしととあじさい/今年はじめて/サンプルセール

六時三十分起床。鼻はかなり恢復してきた。それでも、顔を洗うときやかぶるタイプのシャツを着るときは気を遣う。 午前中は事務処理のために銀行回り。途中から雨が降りはじめる。しとしとと弱く、時折やみながら降る梅雨の雨に紫陽花の花はよく似合う。 某…

鼻痛む/断りたくない/千里さんの娘さん受賞する。おめでとう/keiちゃん嫁に行く。おめでとう/地に足

六時三十分起床。鼻は痛むが、腫れは引いた。ただ、ほんのわずかだが青くなっている。青っ鼻コピーライター。情けない。 午前中は某企業ウェブサイトの企画。午後から霞が関で打ち合わせ。街路樹の緑は深まり、葉を照らす陽射しはより強く鋭くなっている。新…

鼻折れる

鼻骨を骨折した。ポッキリ折れたのではない。ヒビが入った状態だ。新規開拓のための営業(など、ふだんはほとんどやらないのだが)で訪れた巣鴨の某企業でごあいさつと作品紹介を済ませた後、昼食のために入った店を出るときのことだ。作業しなければいけな…

堀江敏幸「熊の敷石」読了

結局「熊の敷石」というのは、おせっかいは迷惑だよ、という意味のフランスのことわざらしい。主人公はユダヤ系フランス人の友人・ヤンとの関係に「熊の敷石」的側面を見出し、自己内省の無限ループにはまりそうになる。が、タルト・タタンを食べたときの虫…

愛は種を超える

蛙の背中の上に乗るネズミは、もはやおとぎ話の世界である。 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070618_animal_friends/

ProjeKct Six「East Coast Live」

Robert FrippとAdrian Belewのふたりが、次期クリムゾンまでのツナギで展開している実験ユニットのライブ音源を、MP3ダウンロードで購入。ほんとうはギタリストであるBlewがV-ドラムを叩き、Frippがギター+デジタルエフェクターでベースの音を出し、それを…

カサブタの謎

花子、エリザベスカラーをしているというのに、どうやっているのか。気がついたら、耳の付け根のカサブタを全部自分でかきむしっていた。はがれたカサブタが、いつも花子がくつろいでいるケージの屋根の上にちらばっている。四肢は絶対に届かない。となれば…

夢の中、夢の外

夢の中で、ああこのシチュエーションか、と思うことがある。そこでの自分の年齢、自分のいる場所、自分をとりまくひとたち、そんなものが、以前みた夢と共通している。目が覚めれば、なぜ共通している、などと確信したのだろうと訝ることがある。夢の中だけ…